今回はTBSアニメ枠「アニメイズム」の夏アニメ「ダンガンロンパ」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「ダンガンロンパ」…スパイク・チュンソフトのPSP用ゲーム「ダンガンロンパ」のアニメ化作品で、アニメ制作はラルケです。
序盤から怒濤の展開であったためこの作品が1クールものぽいことを確信しましたが、とにかく最後まで展開が早かったです。もともと15人もいるクラスメイトの中での殺し合いを1クールで終わらせること自体が無理があるように見えますが、ほぼ1話で1人以上死ぬような計算に加え推理パート及び学級裁判が加わっているためどんどん話が進みます。そのため原作を知っている人ならテンポ良く話が進んでいるように感じていたようですが、原作を知らない人が見た場合理解しきれないうちに次のシーンに進んでしまいイマイチ楽しめなかったようです。
そしてこの作品の一番の特徴はこの原作に対しての再現度です。岸誠二監督のゲーム原作アニメということで、真っ先に思いつくのが「PERSONA4」ですが、あのころを思い出すほどの原作の再現ぶりはすごかったです。冒頭の苗木が目を覚ますシーンから始まり殺人現場から学級裁判の論破シーン、そしてアニメーションオシオキムービーまで全く原作と同じだったため、こちらも原作をプレイしている人からは評価が高かったようです。
展開が早すぎたため理解しきれないところも多かったですが、純粋に推理ものとして見ればなかなか面白かったと思います。シリーズが進むごとにトンデモ展開の事件になってきた逆転裁判シリーズに対し、この作品はそれほど超展開な事件はありませんでした。それに加え後半に判明してきた謎のシェルター化計画や黒幕の存在などストーリーもあり、予想外の展開もありとダラダラした回が全くなく面白かったです。ただ良く分からなかった点も数多くあり、結局絶望的事件とは何だったのかや、最後も俺達の希望に満ちた生活はこれからだENDだったしイマイチスッキリしない結末ではありました。
作画は非常に良いです。前述した通り原作を忠実に再現しつつアニメ版にアレンジして見やすくしていたし、舞園さやかや朝比奈葵などエロ担当キャラも忠実に仕事をしていたし作画に関しては文句は無かったです。BGMも原作のを使用していたようだったし、主題歌も原作のアレンジバージョンだったようですが、エンディングの歌い手に関しては賛否両論だったようです。
総評
全体的な感想としては、久々の推理もので予想外の展開もあり、ちゃんと最後まで終わらせていたので面白かったです。ただ原作を知らないうえに13話完結なので展開が早すぎて理解しきれないうちに次の事件となって頭が追いついていきませんでした。そのため原作を知っているならさらにテンポよく楽しめたようです。
全体的な個人的評価としては、1話の時点では外見では予想できなかった展開だったし面白そうだったので永久保存版のAランクでしたが、終わってみれば多少ストーリーの流れが早すぎて強引だったけれど原作に忠実に作り原作を知らなくても十分面白かったので評価を据え置き永久保存版のAランクです。
最後にモノミが登場し、モノクマも動いていたため2期として続編もアニメ化するかもしれません。原作人気か腐女子からも人気があるようで、BD/DVD売り上げは6600枚越えと2期も十分ありえる数字を出していました。