いよいよ本格的に春アニメが始まってきました。自分も実況を追っていくので精一杯です。
しかし春に終わったアニメの最終回の感想文を書く。今回は「ビビッドレッド・オペレーション」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「ビビッドレッド・オペレーション」…アニプレックスと電撃G'sマガジンとA-1 Picturesが共同で制作したオリジナルアニメで、アニメ制作はA-1 Picturesです。「ストライクウィッチーズ」での実績がある高村和宏監督が久々に制作したオリジナルアニメということで2013年冬アニメの本命の一つだったこの作品、第1話から尻がエロかったですが戦闘シーンも格好良く1話のつかみは非常に良かったです。
かなり前から電撃で宣伝したり特番まで組まれてたりしていて前人気も高かったですが、監督の指示らしくとにかくキャラは可愛かったです。適度にエロいし変身シーンは下着だし風呂シーンも水着回ももちろんあり、バトルもCGを使い良く動いていたし武装の変形システムも格好良かったです。
しかしその分ストーリーがスカスカになっていたのは痛かったです。エロいのを強調しすぎたためそちらばかり注目されて肝心のシナリオが記憶に残らないのが特にひどかった気がしました。8話のスカイツリーに取り憑いたアローンはエヴァのラミエルそのまんまだったし、9話のわかばとひまわり回は女の子の友情シーンがメインでバトルはおまけみたいなかんじだったし、示現エンジンや時空を超えた代弁者など全く現実味が無い設定もかなり無理があったように思われます。
後半はれいとあかねの友情が語られるのがメインと言わんばかりの展開でしたが、いきなりこのような都合の良い展開押しつけられても…といったかんじだったし、結局代弁者が悪の根源みたいな悪者扱いだったし、最後もとりあえず全部直ってハッピーエンドというものすごく適当にまとめて終わらせたので全く余韻がありませんでした。全12話という意味ではストライクウィッチーズも同じはずですが、圧倒的に開いた差を感じました。
作画は非常に良かったです。可愛さを強調していただけに9話以外作画があやしかった回はありませんでした。ビビッドスーツの変身シーンも格好良かったです。BGMもそれなりで、変身シーンで流れたBGMが印象的でした。主題歌もオープニングのアップテンポの曲は非常に良く、エンディングのキャラソンも良い感じでした。
総評
全体的な感想としては…やっちまったな。の一言でした。キャラは可愛かったし主題歌も格好良かったけど、脚本とシリーズ構成が致命的に欠陥でした。萌えに比重を置きすぎて、せっかく手が込んでいたバトルシーンがあまり印象に残らなかったのも大きかったです。
全体的な個人的評価としては、1話の時点では良く動いていたしキャラは可愛かったので永久保存版のAランクでしたが、次第に単なる萌えアニメと化していって最後はなんか適当に大団円で締めただけだったので評価を落として最後まで視聴継続のBランクでした。キャラが可愛くなかったらさらに下げてます。
アニプレックス制作なため、特番まで組んで宣伝しまくった割にはBD/DVD売り上げは7500枚止まりと、やはり買うほどではなかったと購買層に判断されたようです。そのせいもあり売りスレでは格好の燃料投下にもなった気がします。
吉野弘幸脚本作品はロクなのがない気がする。とりあえずこの人の名前を見たらその作品は悪い意味で要チェックするようになりました。