萌えアニメが横行している現在、独自の路線を貫いている日テレとフジテレビは貴重です。今回はフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」で貴重な2期もの「もやしもん リターンズ」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「もやしもん リターンズ」…イブニングで連載されている石川雅之の漫画「もやしもん」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作は1期から引き続き白組とテレコム・アニメーションフィルムです。人気もあり実写ドラマ化もされていたこの作品、実に約5年ぶりの2期となりますが、1期は手堅い出来ながら人気も高かった記憶があります。
冒頭から早速菌が飛び散っていて1期及び主人公の能力についての説明が菌達からされていたので懐かしく思えると共に1期のおさらいも兼ねていて配慮もされていました。主人公は2年に進学していたし、キャラクターもレギュラーから新人まで加わりさらにパワーアップしている感じです。
そして早速今回も1話から発酵！ということで醤油や日本酒を作っていました。そこで米の精米の具合による食用米と酒用の米の違いや、大吟醸の作り方、及び大吟醸を作るために米を削る行為についての人それぞれの意見を教授が語るシーンは非常にためになって面白かったです。このように発酵食品についての雑学が盛りだくさんなアニメは萌えアニメが横行している近年では非常に珍しいため新鮮です。
しかし萌えが全く無い硬派な農業アニメというわけでもなく、キャラクターは男女菌共に個性派が揃っていて絵柄も可愛く描かれていて抜かりはありませんでした。下手なあざとい萌えアニメよりよほど可愛く描かれているのでそちらに関してもレベルは高いです。
後半でのガールズトーク？でも日本酒の税金及び、日本酒には水が加えられているという雑学も語られていてためになりつつ、ラストでは1年生に主人公の能力について怪しまれるところで終わっていたので続きも気になるし、雑学も面白いし今回も安定した面白さでした。
作画は非常に良いです。1期と同じで全く劣化しなく安定していたし菌もCG使いまくりで細かく描かれていました。主題歌もオープニングのClariSは久々に良い曲だったしエンディングも最近と細菌を掛けていて良くできていたと思います。
総評
1話の全体的な感想としては、さすが安定した作品の2期なだけあって面白かったです。キャラクターも良し、菌の雑学も多いため見ていてためになるし 内容も濃く見事な安定感でした。
1話の個人的評価としては、萌え要素よりも雑学要素が濃いアニメながら話のテンポも良く安定して面白かったので永久保存版のAランクです。
なにげに実写ドラマも制作されていて根強い人気のシリーズ、今では農業漫画といえば「銀の匙」が有名ですがこちらは元祖といえるだけに見事な存在感でした。