2010年春終了アニメ「クロスゲーム」最終回の感想文

2011-03-22 14:59:34 | 2009年春アニメ関連

 今さら感が強いですが昔の未視聴だった作品も消化しています。今回は2010年春に最終回を迎えていた作品「クロスゲーム」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Crossgame Crossgame1 「クロスゲーム」…週刊少年サンデーで連載されていた、あだち充の漫画「クロスゲーム」のアニメ化作品で、アニメ制作はSynergySPです。前作「H2」以来13年ぶりのアニメ作品だったあだち充お得意の高校野球アニメ。第1話からいきなり幼なじみが水死してしてしまい意表を突かれ…て「タッチ」と変わって無い…と少々思いました。

主人公の樹多村光はずば抜けた野球センスを持ちしかも幼少の頃から練習を重ねてきたため一流選手でしたが、序盤はあまり野球部の一軍に見向きもされていなかった上にプレハブ組として端に追いやられて、そこからチームとして実力をつけてきて最後に一軍に勝つという少年漫画としては王道なところを今でも貫いている姿勢は素晴らしいと感じます。

Crossgame2 Crossgame3 アニメとしても原作に忠実で丁寧に作ってあったし、原作と同じところまで描いて完結させたので原作ファンなら十分楽しめた作品だったのではないでしょうか。王道野球漫画といえば、「天才的な主人公」「宿命のライバル」「根性」と言われていた時代に「汗臭くない青春ラブコメ」という要素を加え野球漫画の常識を変えたと言われたあだち充作品らしい作品でした。

Crossgame4 Crossgame5 ただ…原作でもそうでしたが、なぜ甲子園出場を決めたところで終わってしまったのかが謎でした。別に人気が無いから打ち切りというわけではなさそうだったし、なんというか甲子園に行くことが最終目標にしか見えませんでした。あだち充作品の雰囲気は非常に良く出ていましたが、最近のスポーツ漫画は試合のリアルさに注目が集まり恋愛要素や主人公補正があまり無くなってきているので良くも悪くも現代には合っていなかった気がします。