先週は新番組ラッシュもあり実況のチェックとか某内職とか含め視聴しているので精一杯でした。このままでは時代に取り残されそうなので一気に消化していきます。今回はNHKアニメの新作「バクマン。」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「バクマン。」…週刊少年ジャンプで連載されている、原作大場つぐみ・作画小畑健の漫画「バクマン。」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。
普段NHKではスポーツアニメや児童向けな作品がアニメ化される傾向が強い中、この作品はジャンプで連載されていてどちらかというと高い年齢層に支持されている作品なだけにNHKで放映されると知ったときはちょっと意外でした。
最初はオープニングから始まりましたが、それが作中作「超ヒーロー伝説」だったためいきなり別作品が始まったのかと思い面食らいました。しかも主題歌を歌っているのは影山ヒロノブだったため無駄に熱い!しかも雰囲気が昔のジャンプアニメのラッキーマンぽかったです。そういえばあの作品も作画は恐ろしく悪かったですがなぜか見事にアニメ化してましたね。そして本編のオープニングが始まりましたが、そちらは至って普通のオープニングでした。
作画に関してはさすがJ.C.STAFF…といいたいところですが、やはり小畑健の絵をアニメ化するとマッドハウスの出来が良すぎてどうしても比較してしまいました。J.C.STAFFの作画も十分良いですが当たり障りの無い安定した作画といったかんじで原作に忠実でした。
「ドラゴンボール」や「DEATH NOTE」に「ヒカルの碁」などのジャンプ作品の単行本が出ていたり「だが断る。」の名言が飛び出すあたり、さすがジャンプ原作といったところでしょうか。それにジャンプ編集部の内部にまで作品の内容が及んでいるため、そういう意味ではこの作品はNHKでしか放映できなかったのかもしれません。
1話は原作に忠実に作ったといったかんじで原作1話とほとんど内容は一緒でした。でも小豆美保の家でのやりとりはテンポも良くて結構面白かったです。
しかし「超ヒーロー伝説」のアニメ版を放映するのは漫画では絶対できない演出だったし良かったと思います。しかしまさかヒーロー伝説の作画が原作者の大場つぐみとは…どんだけ絵が下手なのかと思いました。しかし小畑健も一人で漫画家をやっていた頃は桁外れの絵が描けるのにストーリーが良くなかったらしく、この2人がコンビを組むのは最高の形だったのかもしれません。
総評
1話の全体的な感想としては、原作に忠実といった感じで特に演出とかも目立ったところは無く無難な作りだったと思います。ただ「超ヒーロー伝説」のアニメ版が見られたのはかなり良かったし、原作は面白いのでこれからの展開に期待したいところです。
個人的評価としては、やっぱり面白いけど原作知っているせいかすごい惹きつけられるというわけでは無かったので視聴継続のBランクといったところです。
ジャンプでの読者アンケートによる順位で決まる連載打ち切りの方法や、漫画家として生きていくための条件、それにジャンプ編集部で行われている会議の内容や漫画作品の面白さの基準など、漫画と漫画を出版する側の裏が見られるのがこの作品の最大の魅力ですが、原作では活字がかなり多かったし、果たしてアニメでその魅力をどれまで引き出せるかが注目したいところです。
ただアニメ版は2クールらしいし、原作は思いっきり連載中なのでどこで終わるのかが気になるところ。NHKアニメだし分割でずっと続くのかもしれません。