高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

職人仲間 7

2006年09月09日 09時20分32秒 | 職人仲間

20060907173430 鉄砲伝来の地、種子島、今は鉄砲を作っていないが、種子鋏が有名である。種子島には良い砂鉄が産出される。大分の竹同様、良い材料が取れる所にその工芸が発達する物である。種子島の鋏も切れ味抜群、私が今までに手にした鋏の中ではピカ一である。池浪さんの技術もさることながら、素材の良さが一番であろう。

池浪さんは頑固者である。催事にも包丁と鋏しか持ってこない、自分の所で作っている物しか持ってこないコダワリを持った商売が彼の性格を現している。  昨今、誰が作ったか?分からない、ひどい物になると日本製なのか?外国製なのか?分からない物まで仕入れてきて平気で販売している業者がいる中彼は自分のスタイルを貫いている。

催事場にいる時は作務衣を着て職人のおじさんであるが、夜、営業時間が終って夜になるとダンディ池浪になる。ロマンスグレイの髪におしゃれなジャケットを着こなしネオン街に消えていく‥‥‥。   

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東急の名物男

2006年09月08日 22時54分00秒 | 職人仲間

20060907175154 東急百貨店、催事の工芸部門に20年近くこの道一筋でやっている担当者がいる。普通、デパートは移動が多いので2~3年すると他の部署に移っていってしまうのだが、彼は他の部署から引き合いが無いのか?ずーとこの部署にいる。  多枝に渡る工芸部門でも、あらゆる物に精通している。本当に東急の名物マネージャーである。

デパート側の論理を押し付けるのでなく、業者の気持ちが判る、汲み取れる人間として信頼できる男である。外見はちょっと鳥的な風貌、少し取っつき難い感じがあるが、彼の言っている事、遣っている事、業者への態度、何をとっても一貫性があり信頼して付き合っていける。朝礼でもうだうだと注意事項を並べ立てない。「人間ですから間違いは誰でもします、もし間違っても私たちの方でフォローできますから、間違ったときは相手がある事ですから速やかに言って下さい」という言い方をする。これを普通のマネージャーの朝礼では売り上げと予算の数字のことばかりや注意事項として、「あなたたちが間違いと修正するのに私たちが大変だから間違わないように」という言い方をする。まるで北風と太陽の話みたいですナ。そのほか、幅広い人脈にも驚かされる。だれにでも媚びる事なく公平に接しているからだろう。  こんなにホメて書いたからといっても決して待遇を良くしてくれる訳ではない。

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職人仲間 6

2006年09月07日 22時15分00秒 | 職人仲間

職人仲間伝説の男、福岡秋月にある、小森草木染め工房の会長。現在八十を越しても現役バリバリで活躍している。一見、映画スターウォーズに出てくるマスターヨーダのような風貌だ!小さくて、可愛いらしい。しかし、一代にして、全国にその名を轟かせている帯屋を作り上げた。昨年工房を拝見させていただいたが、コンピュータ制御された自動織り機が何十台と並んでいた。全国のデパートのすべての店の催事に出店している、物産展の中で伝説の男なっている。以前は他の織り元と同じく、呉服問屋に卸しをしていたらしいのだが、みなさんもご存知のように卸値の数倍にもなって消費者の手に渡される。また、手形による支払いなど昔ながらの商売をしていたそうだ。  が、ある時、卸問屋の倒産に伴い数千万円の負債を背負うことになる。それから、血のにじむような努力で今日の地位を気づきあげた。小さな村々の公民館に帯を風呂敷で担ぎ、行商をしながら作り上げて言ったのである。人間の大きさは見た目や体の大きさではない、人としての器の大きさであり、辛抱強さであり、優しさなんだよネ。

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渋谷東急東横店

2006年09月06日 20時20分00秒 | 出張

20060906195532 今日は明日から始る渋谷東急百貨店東横店での準備である。ここのデパートは大変古く老朽化している。この写真は、お客様があまり見ることが無い社員食堂に通じる通路に引かれているコンテナの運搬線路である。まるで遊園地の子供電車の線路のようだ。さすが、電鉄系デパートだ。5メートルおきくらいにコンテナが次から次へと流れてくる、初めて見るものにとっては面白い光景なのでついパチリ。

昨年も暑くて暑くて大変だったのだが、空調が全然利かない。お客様も販売員も汗をぬぐいながら、良くこれだけ暑くてお客様からクレームが来ないなーと思ってしまう。私も自分用に小さな扇風機を用意して対応している。

ここも地下鉄13号線の開通に伴って、渋谷の再開発工事がされるようだが、このデパートもきっと建て替えられるの20060907173402だろう。

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あぶない二人

2006年09月04日 12時29分11秒 | 職人仲間

あぶない二人
私はホームページビルダーを使ってホームページを作っているのだが、先日からパソコン内で書き換える事はできるのだが転送する事ができずに困っていた。どこが悪いのか?皆目分からない。そんな時強い味方が現れた。福岡の桐工房のれい君。手慣れた手つきでパソコンをいじくる。あっという間に問題解決。♪!彼は実に良い青年で、周りの業者にも大変評判が良い。しかし、問題が一つ、隣りに座っている下駄屋の伊藤君と仲が良すぎるのだ。どうも怪しい。ちょっとはにかんで下を向く伊藤君、にっこり笑っているれい君。二人にしか分からない目と目の会話があるのだろう。《ここまでは私の妄想である》

しかし、今回の催事ほど気持ちの盛り上がらない催しは無かった、デパートの担当者が最悪であった。気が利かない、言葉使いが全然なってない。私は子供に勉強はほどほどでも、返事と笑顔ができれば良い。最低限、人としての気持ちの良い挨拶が出来ればいいと思っている。

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