高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

東急の名物男

2006年09月08日 22時54分00秒 | 職人仲間

20060907175154 東急百貨店、催事の工芸部門に20年近くこの道一筋でやっている担当者がいる。普通、デパートは移動が多いので2~3年すると他の部署に移っていってしまうのだが、彼は他の部署から引き合いが無いのか?ずーとこの部署にいる。  多枝に渡る工芸部門でも、あらゆる物に精通している。本当に東急の名物マネージャーである。

デパート側の論理を押し付けるのでなく、業者の気持ちが判る、汲み取れる人間として信頼できる男である。外見はちょっと鳥的な風貌、少し取っつき難い感じがあるが、彼の言っている事、遣っている事、業者への態度、何をとっても一貫性があり信頼して付き合っていける。朝礼でもうだうだと注意事項を並べ立てない。「人間ですから間違いは誰でもします、もし間違っても私たちの方でフォローできますから、間違ったときは相手がある事ですから速やかに言って下さい」という言い方をする。これを普通のマネージャーの朝礼では売り上げと予算の数字のことばかりや注意事項として、「あなたたちが間違いと修正するのに私たちが大変だから間違わないように」という言い方をする。まるで北風と太陽の話みたいですナ。そのほか、幅広い人脈にも驚かされる。だれにでも媚びる事なく公平に接しているからだろう。  こんなにホメて書いたからといっても決して待遇を良くしてくれる訳ではない。

竹工房オンセ

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