高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

職人仲間 6

2006年09月07日 22時15分00秒 | 職人仲間

職人仲間伝説の男、福岡秋月にある、小森草木染め工房の会長。現在八十を越しても現役バリバリで活躍している。一見、映画スターウォーズに出てくるマスターヨーダのような風貌だ!小さくて、可愛いらしい。しかし、一代にして、全国にその名を轟かせている帯屋を作り上げた。昨年工房を拝見させていただいたが、コンピュータ制御された自動織り機が何十台と並んでいた。全国のデパートのすべての店の催事に出店している、物産展の中で伝説の男なっている。以前は他の織り元と同じく、呉服問屋に卸しをしていたらしいのだが、みなさんもご存知のように卸値の数倍にもなって消費者の手に渡される。また、手形による支払いなど昔ながらの商売をしていたそうだ。  が、ある時、卸問屋の倒産に伴い数千万円の負債を背負うことになる。それから、血のにじむような努力で今日の地位を気づきあげた。小さな村々の公民館に帯を風呂敷で担ぎ、行商をしながら作り上げて言ったのである。人間の大きさは見た目や体の大きさではない、人としての器の大きさであり、辛抱強さであり、優しさなんだよネ。

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