高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

横浜高島屋 2

2009年06月09日 07時00分50秒 | 職人仲間

6月7日までが、髙島屋やのお客様特別販売期間で大変な賑わいがあったのだが、その反動で、月曜日は打って変わった様に静かな一日であった。私の回りの業者さんも、「今日はさっぱりですねー」と。

髙島屋の7階のエスカレーター付近では、一年中、何かかにか催しをしている。今回は、私の他に、津軽の下駄屋さん、長野の革屋さん、一番多いのが、陶芸の人が4人出ている。4人とも佐賀県の陶芸家ばかりである。

69_002 その中の一人、「中里さん」。彼とは、毎年この時期に髙島屋で一緒になる。年に一度の再会である。

手作り手書きに拘った染付けの器が身上である。どの器も、ちょっとづつ形や柄が違うので、きれいに積み重ねることが出来ない。この手作り感が、他所とは違うのだ。

69_005お客様に、栞を渡すのだが、買って頂いた器と同じような絵をその場で手書きして渡している。これが、お客様に取っては随分、印象に残るのだろう。

大量に作り、儲けてやろうと云う気持ちは毛頭無い。こじんまりと、自分の目の届く範囲で、大切に物作りし、お客様との関係を作っている。

68_008 久しぶりの再会を祝して、奥さんも一緒に乾杯した。

最近のこの厳しい情勢の中でも、「何処へ行っても昨年より売り上げが落ちることが無い」と言う。そんなに高額な器では無いのだが、地道な経営努力の賜物であろう。今も、もう直ぐ作家活動30周年に向けて、「こんな事をするのだ!」という、企業秘密まで教えていただいた。

竹工房オンセ

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