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高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

見学ラッシュ!

2010年03月16日 06時29分00秒 | 工房

横浜高島屋での「九州展」に出店するため、出張前のバタバタしている時に、突然、観光バスが工房の駐車場に入ってきた。
「何事だろう?きっと、お向かいの修道院と間違って入ってきたのだろう?」といぶかっていると、運転手さんが降りてきて、「竹工房はこちらですか?」と聞いてくる。
「はい、そうですが」
「鹿児島の宮之城伝統工芸センターから、見学に来ましたので、宜しくお願いします。」と云う、

突然の事なので、「何のことやら?」

どうも、間に入っている旅行会社がいい加減で、「連絡を取って、見学の申し込みをしている」と言ったようだ。

私の所では、基本的には申し込みが無い場合は、見学は受け付けていない。と云うのも、お店では無いので、作品を陳列しているわけでもなく、お客さんが来ても、お茶を出すスペースも無い。

よく、「判り難いので、国道沿いに看板でも出すと良いのに!」と云われるのだが、「ふらっと見学に来られると困るので、敢て看板は出していません。」と答える。展示室があり、お客様が来ても受け入れる設備が出来上がっていれば、考え方も変えるのかも知れないが、今の状況では、見学の人が来るたびに、仕事を中断して、時間を取られてしまうばかりなのだ。

しかし、「折角 鹿児島から竹の勉強をしたいと思い来ているのだから」と、少し、旅行会社のいい加減さには腹が立つが、「この人達には罪は無い」と、工房を案内する。1時間ほど、工房見学の中の案内と、「後は適当に見てください!うちでは、外部に秘密にする物は何一つありませんから!」

鹿児島のチームが帰った後、暫くすると、電話が掛かってきた、「工房を見学させてください」と、今度は北九州で竹細工をやりだした人が訪ねてきた。

また、暫くすると、見知らぬ車が入って来た。
今度は、安心院の観光協会の人が「見学をさせて欲しい」と云う。また、同じように工房を案内し、話していると「パンフレットなどがあれば、観光協会で配りますよ」と言っていただいたのだが、「観光見学で来て貰うと、仕事が出来ないので!」とお断りをした。

結局、この日は一日中、来客でバタバタした一日になってしまった。

しかし、「こんな山奥まで来て頂く事はありがたい」と思わなくてはいけないのかな?


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思いを載せた DM!

2010年02月13日 07時30分22秒 | 工房

昨日、宛名書きを終え、卒園・卒業記念のDMを発送した。

一生懸命作った、チラシと申し込み用紙、私の住んでいる地域の保育園・幼稚園・学校宛に送ったのだが、今回は、まるでラブレターを出すような感覚である。宛名は、当然手書きで、悦子と真理ちゃんと私で手分けして書く。
切手も可愛い花の切手を買ってきて、ちゃんと真っ直ぐになるように、最新の注意をしながら切手を貼る。

ネットの勉強をしだしてから、実経営での、細かい場面での心遣いが格段に変わってきた。
送るダンボールは汚れていないか?
クッションの詰め物も、綺麗になっているか、
なるべく手書きのコメントを一言添えておこう・・・・・・・
こんなしてあげたら、喜んでくれるのでは無いか・・・・
などなど、

それまで、作品を作るまでは細心の注意を払って、作品を完成させていた。しかし、まだ、「職人だから」と云うような、甘えが何処かにあった。
作品を発送する時まで、最後の最後まで注意を払っていなかったのだ。

お客様がこの作品が届いたときに、期待を込めて、どんな気持ちで箱を開けるのか?
そんな場面を想像できていなかったのだ。  
これでは、ダメだ!  とやっと気づいた次第である。
当たり前の事なのに、それが出来ていなかったのだ。

お持てなしの心を持って、お客様に接するのならば、必ず通じると実感として判ってきた。

今日も、夜中に起きて、DMが届くのは、きっと月曜日だろうな。どんな気持ちで、あのDMを見てくれるのだろうか?とワクワクするのである。


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工房 大掃除・忘年会 

2009年12月22日 08時26分27秒 | 工房

先日も雪が降り、朝起きてみると工房の回りは真っ白であった。メンバー全員が来ることが出来るか?心配になる。女の人には、「一人で来ないように!他のメンバーと乗り合わせて来てもらうよう」電話をする。

無事、全員が集合。

1221_011 普段の月一回のミーティングの時とは違い、年一回の大掃除。全員で3時間かけて、みっちりと!

「大掃除とは、処分をする事」
何時か使うかもしれない?と少しずつ溜め込んできたガラクタが、結局は一年間一度も日の目を見ず、同じ場所にある。
おそらく、来年もきっと一年使う事は無いだろう・・・

目をつぶって「これも処分!」と覚悟を決めなければ、なかなか片付かない。

全員で、雑巾を持ちながら、隅から隅まで!お蔭様で綺麗になった。ありがとうございました。

大掃除の後は、ささやかな忘年会。

厳しかったこの一年間を振り返り、来年に向けての思いを語る。

「大変厳しかった今年一年、しかし、、今何が必要なのか?考え直す良い機会であった・・・・・」と、

1221_041 ささやかな忘年会を工房で、
1221_047 雪の中での忘年会。

工房は山の中の一軒や、どうしても、車で来なくてはならない中、飲酒の問題で、ほとんど飲む人が居なくなった。それならば、お昼の食事会にと、変わってきた。

1221_053最後はこんなケーキで締めくくり。写真が上手に取れました。

美味しそうでしょ!

 

今遣るべきことを、一つずつ、確実に!
これしか無いですね!

1221_061
来年もみんなで頑張りましょう!



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スペインからのお客様

2009年10月09日 08時59分48秒 | 工房

工房にひょっこり、スペイン人のお客様が来られた。私の工房の前には、トラピスト修道院があるのだが、その関係の人が観光で日本に来ているのだろう。修道院のシスターに聞いて、「日本の伝統工芸を見てみたい!」と云う事で、見に来たのだ。

Cimg0588 相手も、日本語はほとんど話すことは出来ないし、こちらも、スペイン語が話せるわけではない。片言の英語で遣り取りしていると、どうも、スペインの自宅に日本庭園みたいな庭があり、其処に、竹で作った扉を付けたいそうだ?(おそらく、そうだろうと思う?)

名刺を見てみると、”グラフィックデザイナー・庭園美術書クリエーター”とある。奥様は”生物学士・作家”と書いてある。

「東京・京都など、いろいろ見てみたが、竹を販売してくれる所などに行くことは出来ず、探していたら、此処と出会ったのだ」と云う。おかしなご縁である。

細かい所が、もう一つ判らないので、もう少し話が通じるように、通訳のシスターを連れて出直して貰った。午後から、シスターを伴って遣って来たら、おおかた、想像していた通りの内容で、竹を分けてあげることに!

Cimg0587 外人は、大体が身振り手振りで表情が豊かなので、初めての人でも、結構会話になる。自分の作りたい扉の格好に置いてみて、長さなどを確認。

「マドリードにお出で!とってもいい所です。もし、来たら私に電話しろ!」と手で電話の真似をする。彼は社交辞令のつもりで言っているかも知れないが、
ホントに行っちゃうぞ!

でも、楽しいひと時でした。

竹工房オンセ

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今日から通常業務に戻って!

2009年10月02日 08時49分40秒 | 工房

工房の大改装も終わり、ようやく、通常の竹かご製作に掛かれる。今、お預かりしているバッグの修理と、昨年から、オーダーを頂いている提濫の制作。これは、結構大きな物で、今年の2月にお作りして一度納品したのだが、「もう少し強度が要る!」と云う事で、作り直す事になっている。

「一番細かい波網代の繊細な編み方で、シンプルに」と作ったのだが、強度をつけるとなると、もう一度、蓋の形状から、骨組みの補強と一からやり直すことに!
しかし、今か?今か?と心待ちにしてくれているお客様を思うと、最高の物を作っていかなくてはならない。

来春に向けての、売値10000円までの商品シリーズの試作など、やらなくては為らない事が一杯あるのだ。

ホームページの方も、新しく再出発するための素材作りと、相互リンクの申し込み。

最近は、晩御飯後に、パソコンを使ってページ作りをしたり、リンクの申し込みをしたりしているので、お酒を飲んでいない!そのお陰で、体重が相当減ってきた。出張で太りきっていた体型も、ちょっとスマートに

ダイエットも順調に進んでいます。今度、日本橋三越でお会いする、島倉さん、期待してて下さい。あなたのベルトがちゃんと入りますよ!

by 竹工房オンセ

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タイムカプセルの様な!

2009年10月01日 06時56分19秒 | 工房

工房の改装も無事終わりました。作業をするスペースを一箇所にまとめ、作業効率を良くして無駄をなくす事。散らばっていた、在庫棚も一箇所に集約し、配送作業をする時の効率化を図った。

930_005
棚の中の品物を、要るもの・要らないものに振り分けて、この際、「要らないものは処分してしまおう」と全員でダンボールの中まで整理する。

「高江さんこれは如何しましょう?」
「これは、取っといて!  これは要らないから、処分!」

とテキパキと支持を出す。

ところがあるもので思考が止まった。

なんと、昔持っていたエッチビデオが出てきたのだ。一瞬、目が点になってしまった。「誰にも、見つからないように!」と事務所の棚の奥の奥に隠していたのを、すっかり忘れていたのだ。

まるで、タイムカプセルの様に、時を越えて目の前に現れてきたのだ!

 内心、「あっちゃー!しまった!こんな物を隠していたんだ」と、
何食わぬ顔をつくろうのだが、事務の女の人の目が笑っている。


そんな、ハプニングもありましたが、事務所も配送室も在庫も見違えるように整理されました。

930_007

工房の進むべき方向も決まり、後は実践あるのみ!

by 竹工房オンセ

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配置換え!

2009年09月29日 09時00分07秒 | 工房

九州ECミーティングで、熱い思いを頂き、遣るべき事が次から次へと出てきた。
昨日、今日と事務所と発送所・作業場の大改装に着手。

今までは、展示会での大量発送を主にした配置になっていたのだが、少しずつ増えてきた、ネット注文に対応できるよう配置換えをすることに!
汗だくになって棚を作ったり、パソコンテーブルの移動には、無数に這い回る電気コード・ランケーブル・電話線・USBケーブルを元通りにするのにてんてこ舞い。
知らないうちに機材が増えてわけが解らなくなっている。パソコン3台・プリンター3台・電話2台・スキャナー1台・FAX1台・HD1台・スピーカー・etc……。

Cimg0503 これから寒くなっていくと、広い部屋を暖めるのが、大変になってくる。なるべく、小さい部屋で、効率良く作業でき、普段は一部屋で仕事が済むようにしなければ為らない。

整理を進めていくと、1/3は毎日使う必要なもの、1/3は時たま使うが、無いと困るもの、1/3は、まったく不要な1年経っても1回も使わない物に分類された。最後の不要な物は、ダンボールに入れて、二階の倉庫に上げたり、廃棄することにした。

配送関係の事務用品や包装用品などを1箇所にまとめ、無駄な動きをしなくても良いように!

ホームページの方も、進むべき方向が決まってきたので、後は、遣るべきことを確実に遣るだけだ。

「夢は逃げていかない。逃げるのはいつも自分だ!」

by 竹工房オンセ

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ミーティング

2009年09月19日 08時30分55秒 | 工房

月一回のミーティング。今回の9月のミーティングは特に今シーズンを終えての報告と、来シーズンに向けての意思統一である。

Cimg0114 工房全景。

リーマンショック以来の経済危機のお陰で、消費者ニーズは本当に冷えこんでいる。特に、デパートで、工芸部門の催事に出てみるとよく判る。

何処の会場に行っても、前年越えは難しく、酷い時には6割くらいになる時もある。

当然、私の所も例外では無く、今年は前年対比25%マイナスである。これは、25年間、竹工芸をやってきたが、こんなにも前年より落ち込んだ事は初めてであり、まだまだ、続くであろう景気低迷を考えると、空恐ろしい物である。

今置かれている、工房の現状を正直に話し、生産現場と販売現場とのギャップをなくさないと、次のステップに進んでいくことは出来ない。世の中の、経済動向は刻々と変わっていくし、売れるものも、時と共に変わって行く。

25年前に、私が竹細工を始めた頃は、問屋制度も力があり、「花籠」が全盛で、作っても作っても売れていった。しかし、15年ほど前から、花篭にも陰りが見え始め、今ではほとんど動かなくなってしまった。丁度、その頃から、竹バッグを作り始め、これが業界全体へも、影響を与えるヒット商品になったのだ。しかし、この竹バッグも類似品が沢山現れ、中国・東南アジアから安い粗悪品が入り、また、心無い業者が中国製品を国産品と偽って販売したり、と、市場に蔓延してきている。

未来永劫に、売れ続ける物などは有もしないのだ。
伝統工芸品としての技術を継承しながら、新しい作品作りをしていかなければならない。

「慣れた仕事をこなしていくのは楽である。しかし、今までの意識は切り替えて、新しい作品作りに向かって全員が一丸となって遣っていかなくては、この不況を乗り切って行けない!
今、改革するときはキツイけど、これはチャンスだと思う。越えて行った時は、いろんなノウハウが蓄積され、実力が付くのだから、みんなで頑張ろう!」

と、1時間ほどかけて話をさせて貰った。

by 竹工房オンセ

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降ったり、止んだり!

2009年07月21日 16時53分58秒 | 工房

毎月1回のミーティングと大掃除の日である。朝から、変な天気で、突然、大雨になったり、カラッと晴れたり、なんとも妙な天気である。

夏場は、このミーティングの時に合わせて、草刈をしたり、排水溝の溝掃除、外回りの掃除などをするのだが、今日はこの天気のため、外仕事がぜんぜん出来ない。

総勢、15人が車座に集まって、この1ヶ月の経営報告や方向確認、注意点など話をするのだが、今年はずっと厳しい話ばかりしなくてはならない。しかし、現実をしっかりと受け止めてから出ないと、どう進むべきか?方向も見えてこないので、メンバーには包み隠さず、現状を報告している。

この、未曾有といわれる経済危機は、今までの、不景気とは次元の違う話である。しかし、これを乗り越えるだけのノウハウを作りきれば、これほど大きな財産も無いだろう。この危機を乗り越えたと云う自信が大きいのだ。

NHK特集でも、このマネー狂想曲を分析しているが、私が一番納得できないのが、物を生み出さない金融業などが、1次産業2次産業の人々を翻弄していることだ。

世界の中にある、物質の相対的な量はいつも同じではないか?自らが、物を作り出していく実体経済に根ざした繁栄なら大歓迎であるが、実体の無い、3次4次産業の虚構によって作られた繁栄は、歯車が一つ組み合わないだけで、全てが一瞬にして崩壊する。

額に汗しない、一部の人間への富の集中。その反対では、飢餓に苦しむ何億人もの貧しい人々が存在する。このバランスの悪さは、どうしてだろう?便利になり過ぎて、世界の出来事がすべて繋がってしまった。

あー、話が取りとめも無く、堂々巡りになってしまった。

竹工房オンセ

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草刈 2

2009年07月19日 05時53分51秒 | 工房

草刈機には2種類ある。背中に背負うタイプの物と、肩からぶら提げて腰で振るタイプである。

718_011 この地域のお百姓さんは、殆ど背負うタイプの物を使っている。これは、斜面の多い所を草刈するには、圧倒的に背負うタイプの方が使いやすい。

平坦な土地を刈るのには、腰振り式でも充分であるが、急な斜面や凸凹が多い土地では、腰振り式では無理があるのだ。

しかし、背負い式の草刈機は腕で持つ分、半日も草刈をすると、左腕がパンパンになる。適度な所で止めておかなくては為らないのだが、草刈ってなかなか止めれないのだな!「もう少し、もう少し」と思いつつ、ツイツイ借りすぎてしまうのだ。

718_003 草に隠れて見えなかったが、昔、使っていた井戸枠が出てきた。これは、私がこの土地に入ってきたとき、まだ、家も無く、6畳二間のプレハブ住宅で生活を始めた時に、村の余り水を貰って生活し始めたのだが、その時に、自分で穴を掘り、井戸枠を3連繋ぎ、貯水タンクを作ったのだ。

今、住んでいる家になってからも、しばらくの間はこの簡易貯水タンクで生活していたのだ。しかし、余り水を使っているため、村の水道に何か不具合が起きた時は、最初に水が止まってしまい、問題が解決して、村のタンクが一杯になった後でしか、水が回ってこないのだ。

「これでは、将来的に安定した生活が出来ない!」と、ボーリングをして、地下水を掘ることにした。ボーリングの百数十万円掛かったが、水が吹き上げた時は、夫婦で抱き合って喜んだ事を今でも思い出す。

この土地に、いろんな歴史と思い出を作っているのだな。

竹工房オンセ

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草刈 1

2009年07月18日 12時30分06秒 | 工房

718_006 長雨の後、家の回りの草がぼうぼうである。今が刈時、これ以上、放っておくと草の上に蔦や弦が絡まって、大変になる。蔦が絡まると、根元を切っただけでは、草は倒れない。絡まった弦を引きちぎるのに倍以上の労力がいるのだ。

我家の敷地は約700坪。半日ずつ草刈をしていくと四日がかりで1周する。大体、草刈と云うのは、丸々一日、草刈をしていると、大量の汗をかき、脱水症になったり、草刈機の振動で手が痺れて動かなくなったり、いろいろと問題があるので、半日くらいが限度である。

草刈にも、プロとアマの違いが出る。私などは草刈に関しては、近所のお百姓さんに比べると素人同然である。刈った後が、虎刈りになっている。近所のおじいちゃんたちは、80を過ぎて、腰は曲がっているが、地面に吸い付くように、綺麗に綺麗に刈り取っていく。

718_001それ以前に、草刈をする前の、土地の整備に大きな違いがあるのだ、普段から、石があったら、小まめに取り除いている。倒木なども取り除き、草刈機が掛け易く整備しているのだ。

私などアマチュアは、石で刃こぼれさせたりするので、直ぐに切れなくなってしまう。悪戦しながら、半日草刈をすると汗びっしょりになる。草刈の後に、水道の蛇口に口を付け、ゴクゴク飲む水の美味しいこと!特に、我家は地下水で冷たい美味しい水だ。

半日、草刈で、気持ちの良い汗をかいた。

竹工房オンセ

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帰省

2009年07月17日 14時26分51秒 | 工房

名古屋での出張を終え、我が家に帰ってきました。暑い名古屋に比べると、此処は別天地!気温も20℃と快適な温度である。

家に帰ってくると、クーラーなどを使っていないので、体の調子がすこぶる良くなる。それが、一番良く判るのが、睡眠とお通じだ。時間とともにぐっすり眠ることが出来、鳥の囀りで目を覚ます。お通じの方も、実に気持ちよくなる、便秘には絶対ならないような感じである。

朝日とともに起きて、日の昇っているうちは、仕事で汗をかき、夕方お風呂に入り、その日の疲れを癒し、ささやかな晩酌を頂く。自然の中で生活して、自然のリズムの中で生かされている。ありがたいことだ!

しかし、この自然の山の中だけでは、生活することは出来ない。販路は人の沢山すんでいる大消費地になる。朝から夜遅くまで、一日中、デパートの乾燥した空調の中で過ごし、ほとんど汗をかくことは無い。営業時間が終わってから、夜遅くの飲み食い、そして、ホテルの空調の中で眠る。

毎日、こんな事ばかりしていたのでは、何時か必ず、つけが回って来て、体を壊してしまうのでは無いか?と思う。  目指すところは、工房に居ながら、世界を相手に商売が遣っていけるようにしたいですな!

竹工房オンセ

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爽やかな春風にのって…

2009年05月10日 07時00分39秒 | 工房

朝晩はまだ寒いが、日中は実に気持ちの良い日が続くようになった。爽やかな春風にのって、燕が工房に飛び込んできた。毎年、この時期になると燕が巣作りの場所探しに舞い込んでくる。「あー、今年も春が着たんだ!」 人の世は、やれ倒産だ!やれ派遣切り、新型インフルエンザ……と姦しいが、自然の世界では、何一つ関係ないように、燕が春の到来を告げに来てくれる。

燕と一緒に爽やかな報告が、昨年、ウチの工房から独立した遠藤君が結婚の報告に来てくれた。独立する時の挨拶に「竹細工をしながら、ちゃんと結婚して、普通の生活が出来るようにして行きます!」と言っていたので、もう、この時に結婚するつもりだったのだ。

同じ竹細工をしている彼女を連れて、「先日、籍を入れてきました。お世話になった方に、報告に回っています」と、晴れやかな顔で言う。遠藤君も新妻の「あすか」さんも同じ愛知県出身。二人のご両親に報告がてら、愛知県の役所に婚姻届を出してきたそうだ。

「親戚筋の結婚式は愛知でして、こちらでは、仲間内だけのささやかなパーティーをしたいと思います。」と。

この二人の事は数年前から、それとなく噂には聞いていた。しかし、真面目一本やりで浮いた話などは一切しない、遠藤君にはみんなも聞き辛く、知ってはいても誰も口には出さないという状態がずっと続いていた。「カツラを被った友人が居て、誰が見てもカツラと判るのだが、誰一人その事には口を出さない」という様な感じであった。

この、どん底の厳しい不況の中からの出発だ。何もかも、一から二人で作り出して行く事が、彼らの大きな財産になっていく。恵まれた状況で何もかもが揃った出発より、何も無い中から、二人で作り出して行く、楽しさの方が幸せな気がする。若い二人に乾杯!

竹工房オンセ

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今日から浦和へ

2009年04月28日 07時52分27秒 | 工房

428 先月末に出張に出発した時から比べると、家の前の道路工事も随分と進展した。側溝工事もほぼ終わり、側面の石積みも完了。下地に石灰をまき、土壌の改良をしたようだ。一応、ここまでの工事と舗装工事は予算が違うようで、違う業者が入るという。後、一月ほど今の状態で置いておき、もう少し地盤を固めてから6月に舗装工事が行われるそうだ。観光バスが入れるようになるそうだ。

今から30年前、初めてこの土地を見つけた時と比べると隔世の感がある。台風が通過した翌日だった。まだ、風の強い日であったが、ひと目でこの土地を好きになってしまった。ドロドロの泥道で、四駆のトラックで無いと入れない細い道であった。この30年で、少しずつ拡張工事をして、終には観光バスが入れるような道になるとは想像だにしなかった。

私の方は、今日の飛行機で浦和に移動。浦和伊勢丹での「春の九州展」に出店するためだ。今までは8月の末か、9月の始めの「夏の九州展」に出店していたのだが、竹製品を販売するには、少し時期が遅いのでは?という事で、今回の春に変更していただいた。今日から一週間は全国的に晴れ模様。たくさんの出会いが在りますように!

竹工房オンセ

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備えよ常に

2009年04月25日 07時32分49秒 | 工房

昨年の10月から突然に起こった経済危機。当初は「これからどうなるのだろう?」ただ不安が先立つ、しかし、半年たった今、この不況に向けていろいろ作り始めた。逆に今は「あれもしてやろう!これをやったら面白いかも?こんなヒントを貰った!」などなど、次から次へとアイデアが沸いてくる。エネルギーも沸いてくる。

面白いものである。いまだ、経済状況はどうなるか?わからない中、準備をしだすことで、それほど不安ではなくなってきたのだ。今やっている事に答えは出ないかも判らない。しかし、新しいことを準備(挑戦)し始めたら面白くなって来るのだ。思わぬ所から協力の申し出があったり、違った方向に進み始めたり、何か動き始めるとどんどん反応が出始めるのだ。反対に、現状を嘆いてばかりでいても、何も始まらないのだ。

426_001_2 昨日も「一閑張り」の最終塗装を指導していただいた。和紙を張って30年の大ベテランである。どんな作業にもコツが在り、塗料の濃さ、刷毛の持ち方、塗り方、乾かすタイミング……、いろんな所に工夫が凝らされている。これが、ノウハウだ。一通りの工程を指導していただいたので、これからは、量産するにあたって、自分なりに工夫していく番である。

インターネットの方も、妻とかおるさんがページ作りに頭を悩ませているが、自分たちの考えた企画に注文が入ってくると、手を取り合って喜んでいる。小さな事でも、自分たちで工夫して作った企画に答えが返ってくると自身が着いてくるものだ!

竹工房オンセ

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