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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

タクシー争奪

2019-03-11 22:38:41 | つぶやき
帰国しました。

中国滞在中、ずっと雨だった。そのうちの1日は、探し物を求めていくつもの市場を歩き続けたが、結局、見つからないまま。夕方六時、そろそろ宿へ戻ろうと市場の外へ出るとザーザー降りの雨。すでに日も暮れかかっていた。この時間は市場で働く人達の帰宅時間でもある。

雨が降ると利用者が増えるため、急激にタクシーが捕まらなくなる。しかもメータでは行ってくれない。タクシーが来ると、皆が一斉にタクシーに群がる。運転手が窓を開けると、そのタイミングで皆、大声で一斉に行先を言い料金交渉を始める。で、しばらくすると運転手がそのうちの一人を指名して出発する。そんな感じで一台、また一台とタクシーが去っていく。言葉の話せない外国人には完全にアウェーな状況で、参戦すらできないまま小1時間が経ってしまった。雨も止まない。

市バスでの帰宅も考えたが、おそらく二度の乗り換えが必要だったのと、暗いので乗り換えのバス停での降りるタイミングが上手くいかないような気もしたので、ここはタクシーで帰ろうと決意する。

ただ、このままでは埒があかないので、考えに考え抜いた末、紙に行先と料金を書いて、開いた窓から素早く手を入れて運転手に見せることにした。行先も、名もないホテル名では面倒がられると思い、宿の近くのランドマーク的存在の場所を書く。金額はメーターのおおよそ倍にしてみた。一台目、タクシーに近寄るタイミングが遅すぎて、窓から手すら入れられなかった。二台目、スタートダッシュは良かったが、一人の巨体の人民おばばに阻まれ、窓から手を入れようとしたところで、巨体おばばが交渉を成立させてしまった。3台目、ようやく運転手に紙を見せられたが、一瞥されて撃退。どうも金額に納得いかないようだった。金額を3倍にしてみた。四、五、六台目はやはり上手く紙を渡せず、7台目にようやく成功するが、何やら言い返されて訳が分からず撃沈。


時間を見ると7時40分。もう1時間40分もここにいる。帰りたいけど帰れない状況にモチベーションが下がり、泣きが入る。

頭にきて、紙に5倍の金額を書く。

次のタクシーが来ると、猛ダッシュ。傘もささず、タクシーに一番に近づき紙を渡す。運転手が「乗れ!」と顔を横に振る。ようやくゲット。時間を見ると夜8時。2時間もかかってしまった。宿にに戻ると8時半。近くの水餃子屋さんで夕食を取りながら、あらためて、「ひと昔前に比べれば、格段に便利にはなったけれど、やっぱりこの国で生きていくってそれなりに大変なんだなー…」としみじみ思った。

人が多すぎる社会というのは、否が応でも生存競争にさらされる。人より一歩前へ出るということをしなければ、何も進まない。他人を顧みている暇や余裕がない。だから、他人に寛容になれないのだ。

彼らも、通常時には、普通に親切だったりする。でも、非常時になると、一気にこれまでに培われた闘争本能が発揮される。

根本的に、中国人が悪いわけではない。

やっぱり社会が悪いのだと、つくづく思った。






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