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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

天然記念物

2017-12-23 21:59:38 | つぶやき
昨日は軽井沢の友人夫婦が泊まりに来てくれた。

なんでも急に、「ゆず農家」のなろうと思い立ち、車で東海から近畿、四国、九州までの様々な土地を
見て歩く途中で立ち寄ってくれたとのことだった。「ゆず農家」を思い立ち、すぐに行動してしまう若
者のようなフットワークの軽さとは真逆で、すでに結して、若くはない2人である。けれど、これまでも
世の中の本流から大きく外れて生きてきた2人なので、今さら何をしても大概、驚かないのだけれど、
今回ばかりは、ちょっと驚いた。

なにせ住み慣れた土地を離れて、「ゆず農家」だ。

現在、農業を営んでいるならまだわかるが、そうではない。思い立った理由も、「ゆずは軽井沢のような
寒い土地では結して実らず、なんとなくゆずに暖かい土地を見出した…」という、わかるようでわからな
いような…、けれど、どこか浮世離れしているその理由には、すぐには返す言葉が見つからないほどだっ
た。

とりあえず、今すぐに…ということではなくペンディングになったようだが、久しぶりということもあり、
昔話から近況まで夜遅くまで話し込んでしまった。

世の中にはいろいろな人がいる。仕事も生き方も様々で、時々、どうやって暮らしているのか良くわから
ない人もいる。けれど、案外、直接交友関係のある人の中にはなかなかいないもの。私の友人知人の中でも、ここまで完璧な自由人は、この二人以外にはまず見当たらない。

そういう意味では、大変、貴重な存在で、もはや天然記念物に近い。

もちろん、それなりに悩みやストレス、目指す理想もあるようだが、それはおそらくどんなに恵まれた人
でも等しくあるはず。それでも、極力、嫌なことをしないで生きていけるのは、うらやましいなとつくづく思う。

17年前にチベットで出会ったお二人。

旅先でないと、結して出会わなかっただろう人たちだ。

不思議なのは、あれから17年も経ったのに、話す内容も含めてほとんど変わっていない気がしている。

旅友というのは、案外、そういうものなのかもしれない。


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