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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

乾燥

2015-10-25 20:55:41 | つぶやき
年に一度、カナダから来るお客さんが訪ねてきてくれた。

毎年、里帰りのついでに寄ってくれる。もう5年になる。

10歳の時、三井物産に勤める父親がニューヨークに転勤になり、家族でアメリカへ。
それから15歳までニューヨークで暮らし、その後、家族は日本へ帰国する。けれど
彼女だけそのままアメリカにひとり残って、高校と大学に進んだ。その後、就職も
アメリカですることに…。それから今のご主人であるカナダ人の旦那さんと結婚し
、カナダのバンクーバに暮らすこと35年。

結局、生粋の日本人なのに、幼いころ10年しか日本に住んでおらず、日本は何も知
らない。ちょっと前に、もう必要ないので、日本国籍も捨ててカナダ人になったと
言っていた。

随分前に、父親が亡くなり、現在、日本には母親がひとりで暮らしている。

「カナダに来れば…」と何度誘っても、「嫌だ」って言うから、もう諦めたとのこと。

昨年、一緒に訪ねてくれたとき、お母さんに「どうしてカナダは嫌なんですか?」と
尋ねたら「だって、あそこは空気が乾燥してるでしょ。確かに夏はいいけれど、私は、
乾燥肌だから…」

「そんな理由かよ!」

と、ツコッミたくなったが、本人は至って真面目な返答だった。ただ、元々、かなり
の天然系だと思われる。

けれどこの感覚、なんとなく分かる。

昔、冬のモンゴルでそうだった。寒さも然ることながら、乾燥が凄かった。まず、唇が
やられた。リップクリームを探したがなかなか見つからず、その日はバターを買って代
用したことがあった。けれど、そのバターがちょっと臭くて、そのうち気持ち悪くなっ
た。その時、つくづくこの国には住めないなと思った。
確かに、ちょっとしたことだけれど、それでも、苦痛は苦痛だ。

それ以来、モンゴルといえば、まず「極乾燥」が思い浮かぶ。

ただ、この「乾燥」のおかげで、親子が一緒に住めないなんて、なんだか悲し過ぎる。

たかが乾燥、されど乾燥である。


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