goo blog サービス終了のお知らせ 

ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

詐欺まがい

2014-12-29 21:24:19 | 時事(国内)
正月休みも始まってちょうど今、日本は出国ラッシュである。

ここ数ヶ月の石油の下落で、来年2月頃からのサーチャージがぐっと下がり、
さらにこのままじりじり下がり続ければ、夏前には完全撤廃になる可能性も
大である。なんでもサウジの石油相が1バーレル20ドルまで下がっても減
産しないと言い放ったことで、ほんとうに現実味を帯びてきた感がある。

では、航空会社が徴収している燃油サーチャージが無くなれば、航空運賃と
少々の諸税だけになり、今よりもずっと安く出かけられるようになる…、と
思いきや、実はそうはいかないのが、この世界の話である。

サーチャージなるものが始まったのが、今からちょうど10年前。

わかりやすい長距離の欧米路線を例にすると、2005年の導入時は片道2500円が
始まりだった。その後、少しづつ上がり、2008~9年の金融危機では短期間で急
上昇し、一気に片道33000円まで上がった。この時がマックスで往復で66000円
である。しかし、その後は一気に下落し、2009年7月~9月は燃油サーチャージが
一時的に廃止されている。しかし再び復活し、2011年頃からは片道2万円強で推移
し、現在に至っている。

普通で考えれば、サーチャージが一番高かった時期の航空券の総額と、撤廃された
時期の航空券総額の差が66000円になるはずである。
しかし、そうはならなかった。正確に言うと、2万円程度の差額でしかなかった。

ということは、航空会社はサーチャージが発生している時は、航空運賃を下げ、サ
ーチャージが無くなれば、航空運賃を上げているわけである。中には、運賃自体を
1万9千円などと謳って、総額で8万とか9万円も徴収するぼったくり商法に近い
会社もあった。ヨーロッパまで1万円代でなんて、LCCでもないフルサービスの会社
がどう考えても利益など出るはずがない。
また、このように極端に安い運賃は、当然、サーチャージが存在している間にしか出
さない。撤廃されれば、すぐに運賃自体を上げて、気づけば、「なんだ、あんまり変わ
らないじゃないか…」という自体になっている。

つまり航空会社はサーチャージなどと言いつつも、運賃同様、貴重な収入源としてい
るのである。

このままの傾向だと、本当に来年夏前に燃油サーチャージは無くなりそうではある。
しかし、実際に支払う金額は思ったよりも安くならないのが現実だ。

航空会社も所詮、結構、グロい商売なのがわかる。消費者(お客さん)に対してまっ
たく誠実ではないし、ちょっと詐欺まがいの感すらある。

こういう時こそ、政府が介入して是正してくれるといいのだけれど…。

今日で仕事納めだった。

今年も残すところ、あと2日。

タイから戻ったばかりの身には、この寒さがより堪えている…。

CENTER>
コメント