ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

神様の冗談

2011-01-11 16:30:39 | 時事(海外)
まもなく、世界にまたひとつ新しい国が誕生する。

常に紛争や飢餓といった事でしか脚光を浴びたこと
のない、アフリカ、スーダン南部の話なので、数年
前にセルビアから独立した「コソボ」よりマイナー
な話である。

「スーダン」

アフリカの中でも、最も貧しい国のひとつで、「神は、
冗談でスーダンを作られた」という諺もアラブ地域で
語られている、ちょっとかわいそうな国である。

また、この国を代表する航空会社は「スーダン航空」
である。業界用語でいう2レターコードは、「SD」だ。
この会社、よく落ちて度々人が亡くなるので、旅行者
はこれを、「Sudden death」「突然死」と訳し、出来る
だけ避けるように心がけている。

これまで、資源をめぐって、長い間対立を続けてきた
南北スーダン。北はアラブ・ムスリム系、南は黒人・クリス
チャン(土着宗教系)の人々が中心で、政府は北(ハルツーム)
にあるためアラブ系が掌握しており、一方で資源は南に
多く埋まっている…という複雑な構造のこの国。

今回は石油が絡んでいるのでアメリカ政府が積極的に独立を
推しているが、では、ダルフールは? ソマリランドは?
西サハラは、どうなるのか?という風に、独立の気運が伝播し
ていくかもしれない。

スーダンはまさにパンドラの匣である。

きっとアフリカ諸国は快く思わないに違いない。

スーダン、5年後には、さらに分裂し、名前が「数断」となり、
その後、内戦に突入し多くが破壊され、今度は「数断」
から「粉団」となっているかもしれない。

がんばれ、スーダン!






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