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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

先代の涙

2010-07-09 11:09:18 | 時事(国内)
お家騒動で有名な京都の一澤帆布。

今度は四男が新たな店を出したそうだ。

老舗の鞄屋であった京都の「一澤帆布」先代の父と三男、四男が
経営してきたが 先代の死後、「三男夫婦に経営権をゆずる」と
いう第一遺言書「長男と四男に経営権をゆずる」という第二遺言
書とが出てきて裁判になった。

当初は第二遺言書が有効という判決がおり、三男は解任。長男と
四男が経営権を握る。三男は従来の職人と新ブランドを設立。
しかし2006年には、第一遺言書が有効と判決が逆転。長男、四男は
去って 三男夫妻が経営者に戻る。しかし三男は「一澤帆布」を再開
せず自分が立ち上げた「一澤信三郎帆布」を継続した。

そしてこの度、四男が自分のブランド「一澤」をオープンしたこと
で、一澤帆布、一澤信三郎帆布、一澤は同じ通りに面して200mの
間に並んでいるとのことである。

口さがないことにかけては1200年の歴史を誇る京都だが、
良くもまぁ、これだけ揉めるものである。

今までのこの騒動、父の死に乗じて経営に携わっていなかった
長男が「老舗」を乗っ取ろうとしたお家騒動、というニュアンス
で伝えられてきたことが多かった。確かに、長男の持ち出してきた
遺言書は偽物だったわけで、これがそもそも騒動の発端なのだが、
その後の兄弟らの行動を見ていると、一体、誰がまともなのか
わからなくなってくる。

「兄弟は他人の始まり…」とはよく言ったもので、確かにここの
兄弟らを見ていると、その通りだと頷かずにはいられない。

私もひとり兄がいるが、何の財産も無いうちなどは、このような
ことで揉める術も無いが、資産やお金のことで揉めるなどと考え
るだけで、うんざりしてくるものである。

あの世で先代が泣いている。














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