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我〝風 呂 物 語〟そのⅦ

2023-09-11 16:23:04 | 歴 史


 1954(昭和29)年、高校卒業後、大学進学のため上洛。
 銭湯での忘れ難い想い出がある。
 当時内湯は殆どの家庭にはなくて銭湯の全盛時代で時間
よっては芋を洗うような混雑だった。

 入口を入ると脱いだ衣服を入れる竹製の40センチくらいの
楕円形の籠がさっと出される、衣服を篭に入れると風呂屋の
女性従業員が、それをさっと衣服収納棚に持っ
て行ってくれ
る。

 風呂をあがってくると棚からそれぞれの浴客の着衣籠を間
違いなく出して来てくれるのは正に神技である。
 所がそこは人間間違えることがあった、一緒に行った友達
の籠を間違えた、その友達は出された籠に入っているパンツ
を迷い無く履いていたら、或客が自分のが間違っていると騒
ぎだして事の次第が判明、今思い出しても吹き出しそうだ。

 当時銭湯は夕飯後頃から混雑するので仕舞風呂になる頃
を目がけて
出掛けたものだ。
*続 く

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