はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

遠江33ヶ所1-1

2010-05-03 09:28:33 | 寺社遍路
 遠江33書観音霊場巡りをようやく歩く気になってきた。何しろ駿河一国のHPの目途が立たないと記憶が混乱してしまいそうなので延ばし延ばしにしてきたのだ。それも駿河一国のHPも残すは番外のみとなったので4月30日に1回目の遍路に出発した。

 遠江33ヶ所は西から磐田1ヶ所、森町2ヶ所、袋井4ヶ所、掛川に20ヶ所、菊川3ヶ所、金谷3ヶ所の33ヶ所に分散している。これを宿泊やバスは使わずに鉄道だけで回るとなると札所の順番通り打つのは中々大変になる。そこで今回は順打ちでもなく、逆打ちでもない、それこそ乱れ打ち(?)で行こうと思っていた。
そして1日目のコースは1番から行かずに
掛川駅-3番-2番-1番-33番-32番-4番-5番-6番-袋井駅と予定を立てて出発した。

 掛川駅を7時10分に到着、駿河の時と違い寒さも感じず明るい日差しの中の出発になった。
最初の3番長谷寺は掛川市役所と同じ通りにあるので、ますは市役所を目指して駅前通を西に向かって歩き始める。
 天浜線を越えたら市役所があり、その市役所の新幹線側の道を行けば長谷寺はある筈。しかし中々天浜線の線路が出てこない。そんな筈はない。天浜線は掛川から北に延びているのだから西に向かって行けば必ずぶつかる筈だ。少々不安になってきたころ市役所の看板があった。しかしその看板の指す方向が南(左)になっている。私の予定では市役所にぶつかるか若しくは市役所の南側に出る積りだったので何かおかしい。
兎も角左に曲り南に向かうと市役所の裏に出てしまった。そんな馬鹿なと地図を出して調べてみると大きな間違いをしている事に気が付いた。駅前の道を西に向かうと思っていたが、その道はハの字のように徐々に北に向かっていて市役所からは離れて行く。市役所に行くには途中で左に折れなければならなかったのだ。まず出だしから失敗。

原因はすぐ分かった。駿河では遍路前日にPCの地図でルートをおさらいしてきたのに昨夜は3日目のコースの選択に頭を悩ましていて、おさらいをしなかったのだ。試しに3番から2番へ行く道のことを考えてみたが何も思い浮かばない。これには参った。手帳に書いてあるのは札所間の距離と予定時間だけ。参ったなー!。チョットショックだった。
それは兎も角今は長谷寺を探さなくては。自信がなくなったので歩いている人に確認した
「すみません。この辺りにチョウコク寺がある筈なんですが」
「チョウコク寺?知らないなー」と一人目は駄目。二人目に同じように尋ねると
「名前は知らないけどJRの誇線橋の横にお寺はある」との事。そして誇線橋は
「この道をズーと行った所」だそうだ。市役所からズーと離れる?少し私が混乱をしていたのか言っている事が理解できなかった。兎も角教わった方向に行ってみよう。
左手の小高くなった所に神社らしき物が見えてきた。確か長谷寺は神社の横にあった筈だと少し思い出し、誇線橋はまだだが行ってみる事に。
OK!隣にお寺の屋根があった。やっと1番長谷寺(チョウコク寺)に到着。たった2.9kしか歩かなかったのに随分疲れてしまった。

          
            神社の横に寺の屋根があった

 因みにこの札所のある地名は長谷でナガヤと読むらしい。そして寺の名前はその地名を取って名付けたのにチョウコク寺と言う。更に本尊の観音さんは奈良の長谷寺の本尊を真似して作ったとか。誠に紛らわしい寺だ。

 この寺には今日もう一度来る破目になってしまった。