新潟県CLT等普及協議会にて設計の検討をしたバス停のCLT加工が志田材木店さんの工場内で進んでいます。
乾燥した新潟県産杉材を九州のCLT製造工場に送り、CLTパネルに加工されてきたものを、組み立て寸法に切断し、金物の固定箇所の細工を施します。
今月の27日に実際に組み上げる予定です。
九州のCLT製造工場から運ばれてきたCLTパネルです
屋根用のCLTパネルは7層7プライの180mmです
施行図面に従って、パネルを加工します
切断位置やボルト接合位置の墨付けは手作業です。
金物の取り付け位置の加工です
MC加工機を導入するまでは手加工です。
昔ながらのノミを使います
加工終了部分
窓などの開口部も丸鋸で落します
最後はサンダーで仕上げます
端材によるベンチの作成
最先端の技術ではありますが、その導入期には手加工が主体となります。
ノミやカンナ、手道具・・墨差しに墨壺、差し金です。
なんだかんだ言っても、結局・最後はアナログ技術なのです。
職人の技術がハイテクを支えているのです。
ある程度の需要が決まれば、大型加工機を導入して生産の効率化、コストダウンが図れます。
全自動のMC加工機は何億もするので、それをペイするために逆算して行き、手加工と機械のどちらが得かというところですが、人間には作業の限界があります。一度に大量の仕事が来ても、許容量以上の仕事をこなす事はできません。無理をすれば、どこかに歪が来ます。
できるところ、できないところをきちんと把握して適正な仕事をこなしていく・・
それが継続可能な仕事を続ける上でも重要な点です。
CLTもまだ手探りで歩き出した状態です。でも、これが流れに乗れば都心で必要な材料に森林資源を割り当てる事ができるのです。地元の木をどんどん伐って、どんどん植える・・それが二酸化炭素の固定につながり、温暖化防止に役立つわけです。
今後の需要拡大に向けて努力をしなければなりません。そのための普及協議会でもあります。
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株式会社 藤川建設は・・・
長岡市で注文住宅を手掛けています
越後杉で家づくりをしています。
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