昨日は択捉島沖でM8クラスの大地震が起こり、北海道で津波が発生したそうですが、国内の被害はほとんどなかったようでほっとしました。
最近は竜巻や突風、地震と北海道に自然災害が集中しています。
自然災害は何時やってくるかわからないので、注意もしようがないのですが、災害時の備えは十分したほうがよいでしょう。
写真は、中越地震の時の山沿いの蔵です。
直下型の地震と大きな余震により、土壁が全て落ちて構造がむき出しとなって傾いています。
土壁を落としながら揺れのエネルギーを吸収し、かろうじて構造が保たれていたようです。
それでも自立していたので、地震にも強い構造だと言えるでしょう。
これを元に戻すには、土壁を全て取り除き、構造を引っ張って直し、落ちた土壁を練り直して塗ればいいため、材料のリサイクルが効きます。
残材の処理費は最小限で済むので、昔のような自分達で修復するにはローコストな建物ですが、大工や左官を入れると手間がかかってしまいます。
殆どが、土壁を取って合板を打ち付けるか、取り壊しているようです。
古民家再生は、よほどの所でないとしていないのが現状です。
それでも、伝統技術を残すためと、話題性を持たせるのに貴重な財産なのですが・・