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べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

建て方開始

2009-10-22 19:21:20 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


いよいよ美沢町N邸の建て方工事が始まりました。
伝統木組みのため、通常の在来木造とは一味違った建て方となっています。



まず、現場を清めます。
塩、米、酒、水を四隅に撒きます。
(結界の意味がある?)


和室廻りの差鴨居(さしがもい)からはじめます。


「鳥居」のような組み方が基本です。


通し柱に土台を差し込みます


通し柱を突き出した差鴨居(下)と桁(上)に同時に差込みます



1階部分の半分程組終わりました。
中心の大黒柱は6寸(18㎝)でその両脇に差鴨居が掛かってきます。
この家の要となる部分です。



休憩時間・・材料はまだまだあります・・・


土台は浮いた状態です。
上の木を組み終わってから、一気に落とし込みます。


1日目終了・・明日は全体を固めて、
通し柱を落とし、基礎に土台を固定します。
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基礎工事終了~土台敷き

2009-10-20 11:50:47 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


寒冷前線の通過に伴い、雨模様の天気です。
だいぶ寒くなってきましたが、本格的な雨の季節が来る前に、美沢町N邸の建て方をすすめていきます。
宮本町M邸も解体が終了し、現在は基礎工事に入っています。
雨の予報が当たったり、当たらなかったりで、天気をにらみながらの工事で気が抜けないところです。


美沢町N邸では、今週は晴れ間が望めないようで、わずかな晴れ間を利用しての建て方を予定しています。
月曜日は晴れたので、土台敷きを行いました。
本日と、明日は雨の予報なので、木曜日からクレーンを入れて、本格的な建て方をはじめることにしました。




型枠を外しています。


型を外し終わった状態


天端ならし
モルタルで基礎の上端を平らにします


天端ならしが終了
この上に土台を敷きます


土台敷きの様子


土台敷きが終了


土台は桧で12cm角を使用しています。
今までは、米ヒバや注入土台(米ツガ)が主流でしたが、長期優良住宅の制度がはじまったので、国産の桧材が流通しだし、一般的に使われるようになりました。

超長期優良住宅では、土台に13.5cm以上を使用します。
また、地上より1m以下の下地材(壁、外壁)は桧を用いるので、更に桧材を用いる率が高くなります。
(オール桧だと高く付きそうですが・・)




コーナー部分の納まり
ここに通し柱が立ちます


通し柱の落ちる場所
通し柱は15センチ下げています


通し柱は15㎝で、通し柱に土台を差してアンカーボルトで固定します。4隅コーナーばかりでなく、重要な柱はこの方法で通し柱を立てます。
富山の島崎さんの実験では、この方法で1ヶ所4トンの引き抜き耐力を得た結果が出たそうです。
この方法だと、通し柱に上の構造材を差し込んで全体を浮かせながら組んでから下げなければ組めません。
アンカーボルトを固定するのは一番最後になってしまいますが、固定してしまうと、もうびくともしなくなります。


最近(明治以降)の伝統木組みでは、合理化が図られ、土台を敷いてからその上に柱を建てるという方法が広まっていましたが、古来から柱を石に直接立て、それぞれを土台で結ぶ「ねこ土台」や「通し貫」という方法をとっていました。
神社やお寺がそうで、何百年も建っている建築は、床までの高さが高く、床下で柱の根っこをからませる(ねがらみ)ことで、通風と強度を確保していました。

基本に戻ることで、現代の木造建築も耐震性、耐久性を高めることが出来ます。
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工場にて加工中

2009-10-11 00:50:27 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


台風18号が通過し、大陸の寒気が一気に南下。肌寒い日が続いています。
秋雨前線も台風によって刺激されたらしく、雲も厚く、時々激しい雨が降ってきます。

工場では、美沢町N邸の構造材の加工を行っています。
先週の土曜日に、お客さんが見学に来られ、加工の様子を見られましたが、娘さんがしきりに加工風景を観察していました。
(将来、大工になったりしてね・・)



丸太に付いている皮を削っています。
この後の墨付けが容易にできるためです。


丸太に墨を出して加工していきます。


こちらに長い棒を打ち付けていますが、向こう側にも同様に打ちつけ、その間に糸を張って高さを出していきます。
根曲がり材は、墨を打っても、曲がっている所は、はみ出してしまうので、このような工夫が要ります。
(これは、基本的な方法です)



墨に沿って、加工していきます。



通し柱に墨付けをしています。

今回の通し柱は5寸(15㎝)が12本、大黒柱の6寸(18㎝)が1本です。
今までで最高の本数なのは、1階の車庫部分を木組みで補強するためです。
(車庫だけで7本の通し柱を使用します)
6寸柱が大きいため、5寸柱が小さく見えてますが・・・(手前の上が6寸、向こう側に3本くらい5寸柱が積んであります。その下は39㎝×13.5㎝の差し鴨居です)



差し鴨居に墨付けをしています。

差し鴨居は、通し柱と通し柱を2階の構造材の中間で結ぶ大きな材料です。
古民家で良く見られます。


差し鴨居を加工中・・


ひたすら加工中・・

今回、最大の差し鴨居は長さ5.4m(3間)、高さ45㎝、幅13.5㎝です。
その他、36㎝の差し鴨居が10本・・・車庫の大空間を実現するために、補強用に入れています。




工場にて仮組み
現場ですんなり入るように、工場であらかじめ
通し柱と梁を組んでおきます。


小根柄シャチ栓止め(こねえしゃちせんとめ)の仕口
左から通し柱を貫通して、右側の梁に入ります。
そこに、ケヤキの栓を打ち込んで止めますが、打つのは現場です。
(いま打ったら、取れなくなっちまうだ)


このように、工場にて確かめに組むので、時間がかかってしまうのが難点です。
が、本番で加工していると建て方の時間がかかってしまうので、どちらにせよ時間が掛かる・・・

来週の20日頃から土台を敷き始め、11月1日(日)に上棟予定です。
構造見学会も行いたいところ・・
組みあがれば、圧巻でしょう・・
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立ち上げコンクリート打ち込み

2009-10-06 16:16:46 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


台風18号が接近し、明日から暴風圏に入る太平洋側の地域では災害に備えての注意が必要です。
中心気圧が910Paという強い台風ということですが、今年初めての上陸になるのでしょうか?

美沢町N邸では、昨日立ち上げのコンクリートを打ち込み、一安心といったところです。



ベースコンクリートが固まりました


コンクリート面に墨を出します


鉄筋の開口部の処理です
斜めに鉄筋を入れて補強します


型枠を組んでいます


今回は見附市K邸と同じく、90センチの立ち上げです。
それゆえ、型枠は3×6版パネルをそのまま使っています。
とにかく、高い!



開口部分の型枠を組んでいます


建物内部の通気は50㎝×45㎝と大きくとることで、床下内の通風を促すように配置しています。
この大きさならば、人の出入りも出来るので、点検時にも有効に使えます。



スラブの型枠


玄関部分は、90センチ上がっているので、このようにスラブ(床版)を組んでいます。ユニットバスの下も同様にスラブで床を上げています。
普通の施工だと、階段部分や玄関は砂や砂利を入れて嵩上げ(かさあげ)するのでしょうが、通気を確保するために、高床住宅と同じ仕様にしています。
(型枠は大変なんだけど・・)



スラブ鉄筋を組み終わりました。


型枠が終了しました


コンクリートを打ち込んでいます
まずは、階段の部分から・・


階段は、何回かに分けて打ち込みます
一気にすると、階段の型枠が破裂するか変形してしまうためです


アンカーボルトはあらかじめ配置して固定しておきました。


バイブレータをかけながら、打ち込んでいきます


スラブも打ち終わり、ほぼ終了です


階段周りは細かい部分が多いところです。


コンクリート打ち込み終了。



コンクリートが固まるのを待って、型枠を外します。
これだけの基礎になると、高床住宅でも十分対応できます。
周りからは
「鉄骨でも建てるのですか?」
と言われますが、木造2階建てです。

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ベースコンクリート打ち

2009-09-28 19:00:48 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


美沢町N邸では、先週のシルバーウィーク返上で鉄筋を組み上げ、本日、ベースコンクリート打ちが終了しました。




捨てコンクリートの上に墨を出します


その墨に沿って、配筋していきます


まずは、1段下がっている土中梁の部分から


土中梁は、外周部と通し柱を結ぶ主要な部分に配置しています


土中梁が終わって、今度はその上のベース配筋です


最後に、立ち上げ鉄筋です。
鉄筋だらけになってます。


配筋終了
今回の立ち上げは90センチ・・
見附市K邸と同様で、水害を考慮しています。
まるで、檻に入っているようです


土中梁の部分


コンクリート打ち込み


バイブレーターをかけながら打ち込んで行きます


1区間ごとに打ち込んでいる様子


均しています


ひたすら均しています


ようやく均し終わりました。
全体で100㎡くらいあります。(広い!)
25m3のコンクリートが入ったので、平均25㎝・・
ベースは15センチなので、土中梁でかなりの量が入った計算になります。


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木材加工中

2009-09-19 14:03:58 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


基礎が着々と進む中、構造材の加工も同時に進めています。
伝統木組によって1階の車庫である大空間を実現します。
そのための工夫をしなければなりません。




よつば森林組合からの丸太


志田材木より差鴨居の材料
135㎜×390㎜と450㎜ でかい!


墨付け中


駐車場スペースを設けるには、1階に大空間を実現しなければなりません。
そのために柱を抜いて、梁で長いスパンを飛ばさねばなりません。
今回は、間口が4間で、そのうちアプローチで1間。車庫部分で3間を飛ばします。

3間を飛ばすために、2階部分の梁だけでは心もとないので、中間に「差鴨居」を入れて、その垂れ壁で横荷重を受け、その下の耐力壁に伝えます。
耐力壁と言っても、45センチの壁が3ヶ所です。3mまでの高さを45センチで押さえると縦長すぎて倒れてしまうので、中間2m位のところで「差鴨居」を通すことによって、狭い壁が有効に働く工夫をしています。

さらに、この壁には5寸の柱に土台、差鴨居、桁を差し込むことで、構造によっても横荷重に耐える木組みにしています。
そのための差鴨居で、45センチもあるのはそのためです。

昔の建物から学べば、その応用で如何様にも出来るのが伝統構法の特徴です。





巻町にある「テクノランバー新潟」です


プレカットの材料は上下と方向を見てからの加工です。
一本一本見なければなりませんが、上下を逆にすると弱くなってしまいます。
一応、みな、越後杉です。


プレカット機械にて加工中


通し柱が加工されています
5寸の通し柱が計12本!今までで最高です


重ホゾ加工をしています(ここが上)


2階の梁、桁の差さる部分


土台部分は、ホゾではなく、土台を柱に差し込んで15センチ落とし込みます。


普通の場合のホゾ
短い!これでは金物で補強しなければなりません。


昇り梁も加工中でした。
これも、通し柱同様手加工となっています。


通し柱、2階横架材、土台を積んで工場へ向かいます
トラックに、もう2台は材料が残してありますが、
とりあえず、加工する分があれば十分。


帰り道に弥彦山に沈む夕日が美しい・・


黄色い大地・・
この連休に収穫する農家が多いのでしょう・・
この間の大雨で稲が倒れています。
機械で刈り取るには、立たせなければなりません。
(最新の機械は、倒れた稲もちゃんと刈り取ってくれます)
危険な作業で、ケガ人が出なければいいのですが・・


田んぼの看板も、特集すると面白いかも・・
その地区の青年団が描いていますが、意気込みが伝わってきます。


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捨てコンクリート打ち

2009-09-18 13:21:02 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)

晴れました。ようやく秋日和といったところ・・
来週のシルバーウィークは晴れそうで、行楽にはうってつけ・・

でも、工事は捗らせなければなりません。
鉄筋組みが連休中も行われる予定です。



防湿シートを敷きます


今回はシロアリ防止の効果も兼ねています


捨てコンクリートを打っています


全体に捨てコンクリートを打ってならします


捨てコンクリートの効果は

1.防湿シートの養生
    鉄筋を組むときに傷める

2.水平を出す
    地業だけでは大まかな水平しか出ていない

3.墨を出す
    正確な基礎の墨が出せます
    鉄筋位置も正確に出る

4.鉄筋のかぶりを確保する
    鉄筋がコンクリートにかぶる(埋まっている深さ)は
    土の中では6センチになっていますが、砕石に直に置くと
    下がってしまうので、コンクリートが打ってあると良い。

・・です。
よくポリシートの上に直に鉄筋を組んでいる現場がありますが、経費節減といったところでしょうか?
捨てコンクリートを打つのに、余計なコンクリートと左官手間、ポンプ手間がかかります。

それでも、捨てコンクリートを打つのは、永年の習慣でもあります。
正確に作りたいのと、シートを傷めたくないというところでしょうか・・
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栗石地業

2009-09-16 11:06:05 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


日曜からあまり良い天気が続きません。
「晴れ」の予報でも、夜にかけて雨が降ったりしています。
それでも、大雨にならないので、基礎工事には差し支えない程度の雨で、逆にご近所に埃(ほこり)が回らないので、好都合です。

美沢町N邸では、地盤改良工事(柱状改良)が終了し、固まるのを待って、基礎工事に入りました。

「地業」とは基礎コンクリート部分の下の地盤を固める作業です。
上から伝わってきた荷重を、地面に伝える部分で、この工事が一番大変で、大切です。
昔は石を一個一個並べる「栗石地業」を行っていました。石を敷き詰めてその上に基礎を作ります。
最近は、砕石を機械で敷き詰める「砕石地業」が殆どです。重機で砕石を敷きならすだけなので時間もかからないので、安上がりの方法です。

基礎底面の土にセメントを混ぜ合わせ、土を固める表層改良も出てきました。

我が社の基礎は、昔ながらの栗石地業を守ってきました。
ベタ基礎にしても、全面栗石を敷き詰めています。
その差は、地震の時に効果を発揮します。
砕石の場合は、地震時にゆすられて崩れてしまいますが、石の場合は揺れることは揺れても流れずに止まります。
表層改良場合は、地震で割れてしまったケースもあります。

見えない所にこだわりを持つ・・・
建物の下支えのところを、重視しています。
その結果は、地震の時に表れます。

栗石地業をどのように行っているか解説します。


掘削開始!


柱状改良を発掘
丸い円筒状の土の塊が柱状改良した所です。
何だか、発掘現場に来たような感じです。

この柱状改良した部分の上端と栗石の上端が揃うように、掘り進めます。(外側)
内側部分は、それよりも15センチほど高く掘削して平らにします。


外側の川堀りをした部分に栗石を敷いていきます。
機械では出来ない作業なので、1個1個手で並べていきます。

栗石は12cm程の玉石です。河川の中流域の河原から採取され、これより下流だと小さいか取れなくなり、上流だと大きすぎます。
ここ長岡市近辺の信濃川河川が一番良い石が採れます。

この石を、地面に刺さるように立てて置いていきます。(コバ立て)
立てて置くので時間もかかるし、ベタ基礎全ての底面に敷き並べていくので、石の量も半端ではありません。

石と石の間は隙間が空くので、そこに砕石を敷いて隙間に入れていきます。(目つぶし砂利)


横から見ると、こんな感じです。
奥のほうは作業が終了しているので、石を並べてから終わるまでの過程がよく分ります。



だいぶ進んできました


最後はランマー、コンパクターで砕石を締め固めます。
上に乗るとガチガチです。地業+ベタ基礎でも良さそうなのですが、更に柱状改良との併用なので、もうこれ以上の地業は無いでしょう。



地盤をしっかりと固めることで、その上のコンクリート基礎の性能を高めます。
「布基礎」でも良さそうですが、今までの手法を活かして、「べた基礎」にします。
この上に、防湿シートを敷き、捨てコンクリートを打って、いよいよ基礎コンクリート工事が始まります。
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加藤材木店 丸太搬入

2009-09-10 23:50:15 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)
長岡地域森林組合・・ではなかった中越よつば森林組合(合併したのでした・・)より
「8mの根曲がり材が出た」

という連絡が入り、さっそく買い付けに行きました(6月頃かな・・)
根曲がり材は、通常、根っこの曲がった部分を切り捨ててまっすぐな部分だけを山から搬出するのですが、珍しく、根曲がり部分も出してきたようです。
曲がっていると、トラックに載せるにも都合が悪く、何本も持ってこれないのです。

8m材は、主に「中引(なかびき)」に使います。
中引きは屋根の小屋梁と小屋梁を直角につなぐ材料で、妻の外壁から向こう側の外壁まで貫通して、小屋裏の水平剛性を高めます。
8mあれば、桁行きが4間(7.28m)までカバーできます。
また、大き目の丸太は「梁」としても使えます。
4間の梁間は滅多にありませんが、時々そういう場合もあります。

丸太のままだと乾燥しづらいので、両側面を落として太鼓(断面が太鼓の形になる)にして、寝かせて自然乾燥させます。

また、すんなりと通った丸太は「丸柱」の材料にします。
工場に在庫してあった材料も少なくなってきたので、今回入れてみました。
この冬に伐採したとのことで、「寒切り」で、水が吸い上げなくなった状態で伐採しているので、適度に乾燥しています。

今回は、宮本町の加藤材木店に搬入し、暇なときに割ってもらうことにしました。



丸太を広げて、素性を見ながら、何に使うか決めています



加藤材木店



1冬越した材料は・・
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地盤改良 柱状改良の様子

2009-09-09 12:02:37 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


台風12号が北上し、関東に上陸すると思っていたら、一歩手前で東に逸れました。
新潟方面では大陸側からの寒気が入り込み、肌寒い一日となっています。

今年は、太平洋高気圧の張り出しが弱いのか、台風も本州まで到達できないようです。大陸の気団の勢力が強いのか?
今年の冬は寒いんだか、暖冬になるのだか・・わからん
秋雨前線の形成が無いのがちょっと気になります。

美沢町N邸では、地鎮祭も終わり、基礎工事の前の地盤補強工事を行っています。
「柱状改良」による地盤補強を29箇所、平均7mの予定です。
事前の地盤調査の結果、この一体は分譲する時に田んぼを埋め立て、その時に玉石を敷き詰めたということが分りました。
1mくらいの深さに50センチの石の層があり、地盤を補強して切り売りしたようです。
新潟県中越地震では、ここより東側の中沢町で家屋にかなりの被害がありましたが、その近くで比較的被害が少なかったのは、分譲時にちゃんと補強を行っていたからなのでしょう。
当時としては、土地を買う人のために最大限の努力をしたのでしょう。


ところが、この固い地盤を、新しい建物の定着地盤としては使えないと言うのが地盤保証機構の回答でした。
当初の予定通り、1m深さの玉石の層を突き破り、7mまで掘って柱状改良とすることを要求してきました。
24坪程度の基礎で30本もの柱状改良自体、1坪に1本の割合ですから、殆ど主要な柱ごとに改良部分があり、さらにベタ基礎なのに布基礎でも良いような改良をしなければならない・・・

念には念を入れる。

というか、よっぽど保険金を払いたくない(事故による保証)といった感じです。
おそらく、背景には、1つでも事故を起したような方法は消していくというところです。
こういった玉石補強がしてあった場所で沈下が起こったという前例があるのでしょう・・

いずれにせよ、玉石地盤を破って7mの圧密地盤まで到達し、摩擦杭として地盤補強をしなければならず、この玉石の層を破るのが、通常の補強工事よりも手間がかかってしまうことになりました。
先人の努力が仇になってしまった結果になったのですが・・・

それでも、地盤改良をしない部分のベタ基礎は、その玉石の層があるために強固になるはずです。
地盤改良自体は10年しか保証しませんが、その下の層と一体となったベタ基礎で長期間もたせるような基礎にしてやればよい。
制度的には地盤補強が必修となりましたが、それ以上になる努力をする必要があると思います。



地盤補強のためのセメント
これを掘った土と混ぜて土中に硬い柱を作ります


セメントの袋ごとミキサーに入れます
この機会で水とセメントを混ぜ、ドリルで掘った穴に注入します。
(セメント・ミルク)


ドリルで地面を掘りながら、セメントを注入中・・


使用後の袋
産廃処理されるそうです。(もったいない)


このトンパックの袋は、ミキサーにかけるときにクレーンで吊って、下を針で破り、セメントを放出する仕組みとなっているので、使い終わったら、廃棄するしかないそうです。
まだ使えそうなのですが、もったいない限りです。

工場に持ってきて袋に使えないか検討中です。

解体時も、石膏ボードの搬出にトンパックを使いますが、わざわざ新しい袋を買ってきて、処理業者へ渡し、その後は廃棄するだけだと聞きました。
こういったボード搬出用に、地盤改良時のトンパックを使ってもらい、なるべく廃棄するまでの時間を稼げないものかと考えています。
地球温暖化を防止するためのゴミ処理なのですが、こういったエネルギーや資源ののムダ使いをしているのも変な話です。


もったいないことを止める

もう一度使う工夫をする


そういった一つ一つの行動が地球温暖化防止の第一歩です。
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解体~地鎮祭 美沢町N邸

2009-09-09 11:48:54 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)
先々週から美沢町にて改築工事に入っていたのですが、この間、色々と用事がありまして、なかなか更新が出来ませんでした。
解体から地鎮祭、地盤調査まで一気に掲載します。
(手抜きじゃ~)




既存住宅
今までお客さんの住んでいた思い出の詰まった家・・



石膏ボード等を選り分けます
分別するのが基本です


前の下屋は重機が入れないために、手で壊しました
(大変でした)


重機を搬入して解体


本屋部分を解体中


建物がおおかた壊れました
金属部品を手前に分別しながら解体しています。


更地になりました
この後、地縄を張ります


地鎮祭の様子
工事の安全と家内安全を願います


地盤調査


本当は各場面でコメントを詳しく入れたいのですが、またの機会にします。
(今までの家の思い入れとか、ボードの処理とか、地盤とか、地鎮祭について書きたいのですが・・・またの話で・)
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火災警報器を考える その2

2009-04-17 13:22:51 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)
先回、火災警報器で

「こんなのがあったらどうか?」

という、疑問に各メーカーは既に対応していたようです。
(要は、こちらの勉強不足でした・・・)
パナソニックやアイホンの「インターホン」関連のメーカーで「火災警報器」と連動できるシステムが出来ていたようです。



パナソニック製 警報ランプ
火災警報器や玄関番と連動できます


「玄関番」と火災警報器を連動させ、さらにこのランプをつなげれば、耳の不自由な人でも火災の発生をいち早く知ることができます。
また、「玄関番」無しでも、AC電源式の火災警報器を連動させ、そこに警報ランプをつなげることも可能です。

ただし、警報ランプやインターホンのある部屋でなければならないという所に問題は残ります。
どこでも警報が欲しいという場合は、携帯電話を利用した通知サービスを利用することができます。
(家の外に居ても受信が可能です)



「玄関番」からネット経由でメール配信通知も可能です
さすが、パナソニック


この場合、メーカーとセキュリティ契約が必要となります。
セコムや警備保障会社等のセキュリティ関連の業種しか対応できないそうで(プライバシー侵害やデータ漏れを防ぐため)、そういった警備会社を通してのシステムとなるようです。
これならば、携帯電話を持ってれば、バイブレーター機能を使って、耳の不自由な人の場合でも対応可能となります。

でも、ネット経由というのが少し心配です。
警備会社に情報が漏れるのと(ある意味、非常事態ならばそちらから消防署への通知もできるので便利か?)、電話回線やインターネット自体が不安定要素を持っているので(回線自体が事故でダウンする場合もある。災害時や容量オーバー等で・・)、非常時に本当に機能するのかどうか問題は残ります。


では、宅内で完結する方法はないものか?と探したところ・・



パナソニック製ワイヤレス火災警報機


さすが、パナソニックで、火災警報器をワイヤレスにすることで、連動できるシステムを作っていました。
応用としては、この1個をポータブルにして、センサーを無しにして、バイブレーターを付けることで、「携帯警報機」が出来上がります。



アイホン製ポータブル・ドアホン


そして、もう一つはアイホンのポータブル・ドアホンにバイブレータをつけて、火災警報器と連動させれば、やはり「携帯警報機」が出来ます。

健常者には誠に都合の良いシステムが出来ていますが、バリアフリーを考慮して、「もう一歩」前進してもらいたいところです。
(どっちが早く、出してくれるか楽しみ)

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パナソニック 「ライフィニティ」と「どこでもドアホン」の比較

火災警報器を考える(1)
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