医療費抑制は最大の問題。医療は労働集約型の産業で、人をかけ、物をかければ、質の高いものができる。日本が諸外国に比べて少ない医療費で質の高い医療を維持できているのは、医療従事者の献身的な努力によるところが大きい。 『どうする医師不足/5止 小松秀樹氏/内田健夫氏』(毎日新聞 2007.7.12 より一部抜粋)
医療を支え、また最後に頼るのは、やはり「人」だろう。機械化、IT化、効率化、合理化もいいが、切り詰めて、削って、絞って、いまではギリギリのところでかろうじて日常をまわしている医療機関のいかに多いことか。
それを支えている職員に対し、経営者は応えているだろうか。したくてもできない状態ではないか。給与面だけが「応える」という意ではないだろう。
ではそれ以外の面で、職員満足に応えているだろうか、というと、甚だ怪しい医療機関や薬局が多いのではないかと思う。なぜ応えられないのか。収益ありき、まず安定経営が先だと思っているからだろう。
そんな経営姿勢のもとでは、質の高いサービスレベルは維持されないだろう。人は財産でではなく、道具にしか思われていないのだから。少しでも人件費・労務費を削減したい組織において、ESなんてほど遠い。そんな施設では医療を支えきれず、そのままでは患者から見離される日がやってくるのではないだろうか。
医療を支え、また最後に頼るのは、やはり「人」だろう。機械化、IT化、効率化、合理化もいいが、切り詰めて、削って、絞って、いまではギリギリのところでかろうじて日常をまわしている医療機関のいかに多いことか。
それを支えている職員に対し、経営者は応えているだろうか。したくてもできない状態ではないか。給与面だけが「応える」という意ではないだろう。
ではそれ以外の面で、職員満足に応えているだろうか、というと、甚だ怪しい医療機関や薬局が多いのではないかと思う。なぜ応えられないのか。収益ありき、まず安定経営が先だと思っているからだろう。
そんな経営姿勢のもとでは、質の高いサービスレベルは維持されないだろう。人は財産でではなく、道具にしか思われていないのだから。少しでも人件費・労務費を削減したい組織において、ESなんてほど遠い。そんな施設では医療を支えきれず、そのままでは患者から見離される日がやってくるのではないだろうか。