何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

もう少し人目に晒すことが社会的制裁を受ける意思表示

2007-08-22 13:15:36 | 薬害は人災だ
中華航空、事故機のロゴ消す 事故調が許可 朝日新聞 2007.8.22

 那覇空港で炎上した中華航空機の事故機の残骸(ざんがい)に残っていた「チャイナ・エアライン」の社名や尾翼のロゴが消されていることが22日、分かった。中華航空が会社のイメージダウンを恐れたためと思われる。同社から要請を受けた国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は「事故調査に影響がない」との判断から許可した。

 事故機の残骸には、機体側面に描かれた英語の社名や、尾翼に描かれた台湾の花でもある梅の花が一部、焼け残っていた。20日の事故以来、残骸は連日、新聞やテレビで報道されている。塗装作業は21日夕から始めたという。中華航空は「国際慣例に従って、通常とられる手段を講じた」と説明している。航空関係者からは「会社名を消すよりも、安全性向上に取り組む方が先ではないか」との声も出ている。

 ※写真は、時事通信社ニュース 2007.8.22 より

 乗客、乗務員は無事だったものの、手荷物は戻って来ない人もいるだろうし、同社で繰り返される事故に対して、何らかの問題があると思っている人も少なくないだろう。

 そうは言っても、今日も中華航空は飛び続けているわけであり、沖縄空港を離発着するにあたり、残骸を見て不安を掻き立てられる乗客がいて、心苦しく思うことだろう。

 あの残骸は事故原因究明が済めば、廃棄されてしまうのだろうか。二度と繰り返さないための展示物として、場所を移動して残すようなことには使わないのだろうか。

 イメージダウンを恐れ、社名やマークを人の目から避けたい同社の気持ちはわからないでもないが、まだ事故から日が浅い今それをすれば、事故発生の事実を不明確にすることになり、事故に真剣に向き合い、猛省することが必要な今、その気持ちが十分ではないかのように図らずも伝わってくるようでもある。

 同社がいくら謝罪しようとも、それが十分であるかどうか利用者や社会が決めるのであり、慣例がどうあろうと、事実は事実として今はまだ人目から隠すには時期尚早かと思われる。利用者は、同社が反省する気持ちがあるかどうか、事故を繰り返したことで社会的制裁を受ける用意があるかどうか、知りたいのだと思う。

 「慣例に従う」スタンスで臨むのなら、事故補償だって同社の誠意や意思はカタチばかりのものだと思われても仕方がないように思うのだが 
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