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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃ -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
┠────────────────────────────
┃ 2009.11.8 Sun. 通巻34号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みたキタ企画、薬剤師のsukeです。
このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。
──────────────────────────────
昨今、遺体から睡眠剤が検出されるという、不審死の報道がありました。
不眠症の訴えがあれば、多くの医師は睡眠剤を処方するでしょうし、
故意にそれが犯罪に使われたのだとしたら、医療サイドでは加害者への
処方を防止するすべがないように思われます。
不眠症は、訴えとともに何らかの検査に基づいて確定するのではなく、
もっぱら訴えによって診察が進められます。何かを尋ねても、それらしい
返答がなされたら、おそらく処方がなされます。つまり、薬剤の入手は容易
ということです。
睡眠剤でなくても、薬剤が加害の道具にされることに対し、確かな診断の
もとに処方されていれば、薬局では交付しないわけにはいきません。
その結果、適応外使用ならぬ“悪事”に使用されてしまうのだとしたら、
薬剤師として複雑であり、残念です。
============================================================
何ともないけれど、気分的にジェネリックに馴染めない・・・
============================================================
先日、約2カ月近い長期処方が行われている患者さんがジェネリックに
変更することになり、まずある1種類の薬剤から変更しようと、そのうち
7日分だけ「分割調剤」(1週間程度の短期間、“お試し”的に服用し、
様子を見る調剤方法)が行われました。
ところが1週間近く経ってお電話をしたところ、別段異状もなく、体調も
これといってそれまでと変わりないのであるが、“気持ちの問題”で
先発品に戻してもらえないか、というお話を頂戴しました。
そう仰られるのであれば、そのご意見は尊重しますが、“気持ちの問題”
というのはどういうことでしょう。
------------------------------------------------------------
変えてはみたものの、そのうちに体調が悪化してしまうのではないかと、
びくびくしながら過ごしておられたのでしょうか。そうなってからでは大変と
ばかり、何も見られていないうちに元へ戻そうとされたのかもしれません。
もしそうだとしたら、ジェネリックに変えることで効き目が変わる、
先発品にはない作用が見られることがある、といった先入観でもあった
のでしょうか。
プラセボ効果のように、ジェネリックであることだけでいたずらに不安感
を増大させてしまっているのだとしたら、少々やりきれない思いがします。
------------------------------------------------------------
プラセボ効果まで考慮するのであれば、変更しても心配することはないと、
言いづらくなってしまいます。
100%と言わないまでも、ほぼそれに近い表現で自信を持ってお勧め
することが、ジェネリックの変更時には重要です。
「何か想像もできないことが起こるかもしれない」「飲んでみなければ
わからない」などといったニュアンスを強く感じさせるように言われたら、
誰だって変更しても薄気味悪く思うことでしょう。
医薬品の場合、薬剤師自身が飲んでみて、その感触をお伝えすることが
できないという状況があり、ならば既に服用している他の患者さんの様子を
お知らせすることが、後から服用する患者さんにとって心強いのではないか
と思います。
──────────────────────────────
ジェネリックへ変更する際に、全く問題ないと“断言”するのは誤解を
生むおそれがありますが、
◆体調に合わないことがあるかもしれないが、それはごくわずかな確率に
すぎない
◆仮に何らかの体調変化があっても、日頃見られる体調変化にすぎない
可能性も十分にある
◆それはジェネリックのみならず、新薬を使い始めるときでも同様のことが
いえる(新薬を使い始める際には体調変化を気にせず、ジェネリックを使う
時に気に強く気にかけるのは理屈に合わない)
◆ジェネリックを使用することで支払いが安くなるのは、製剤の品質が劣る
ことによるものではなく、単に開発や製造に至るまでのコストを必要としない
分、価格が安く設定されているにすぎない
これらを重ねて説明し、けっしてジェネリックを使用することで支払いが
安くなることは「安かろう、悪かろう」ではないことを、耳にタコができるほど
伝え続けていくことが必要なのではないか、それが妙な先入観を払拭する
ことにつながるのではないかと改めて感じた次第です。
★みなさんはどう思われますか。
★また薬剤師のかたは、ジェネリックの安心感をどのように伝えていますか。
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ご意見、ご感想等がございましたらお知らせください。
取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。
お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)
お待ちしています!
それではまた次回! (^^)/
============================================================
◇本メールマガジンをお読みになられて、ご感想やご質問等があれば
お知らせください(下記参照)。
本メールマガジンを通じて、応えていきたいと思います。
また、プライベートな質問であったり、複雑な背景であったり、
メルマガで取り上げられるのではなく、直接相談したいという場合
でも構いません。お答えできる範囲でお答えいたします。
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メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】
■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
■ご感想やご質問等の宛先 --> tamsuke@gmail.com
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処方を防止するすべがないように思われます。
不眠症は、訴えとともに何らかの検査に基づいて確定するのではなく、
もっぱら訴えによって診察が進められます。何かを尋ねても、それらしい
返答がなされたら、おそらく処方がなされます。つまり、薬剤の入手は容易
ということです。
睡眠剤でなくても、薬剤が加害の道具にされることに対し、確かな診断の
もとに処方されていれば、薬局では交付しないわけにはいきません。
その結果、適応外使用ならぬ“悪事”に使用されてしまうのだとしたら、
薬剤師として複雑であり、残念です。
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これといってそれまでと変わりないのであるが、“気持ちの問題”で
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というのはどういうことでしょう。
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びくびくしながら過ごしておられたのでしょうか。そうなってからでは大変と
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のでしょうか。
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わからない」などといったニュアンスを強く感じさせるように言われたら、
誰だって変更しても薄気味悪く思うことでしょう。
医薬品の場合、薬剤師自身が飲んでみて、その感触をお伝えすることが
できないという状況があり、ならば既に服用している他の患者さんの様子を
お知らせすることが、後から服用する患者さんにとって心強いのではないか
と思います。
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生むおそれがありますが、
◆体調に合わないことがあるかもしれないが、それはごくわずかな確率に
すぎない
◆仮に何らかの体調変化があっても、日頃見られる体調変化にすぎない
可能性も十分にある
◆それはジェネリックのみならず、新薬を使い始めるときでも同様のことが
いえる(新薬を使い始める際には体調変化を気にせず、ジェネリックを使う
時に気に強く気にかけるのは理屈に合わない)
◆ジェネリックを使用することで支払いが安くなるのは、製剤の品質が劣る
ことによるものではなく、単に開発や製造に至るまでのコストを必要としない
分、価格が安く設定されているにすぎない
これらを重ねて説明し、けっしてジェネリックを使用することで支払いが
安くなることは「安かろう、悪かろう」ではないことを、耳にタコができるほど
伝え続けていくことが必要なのではないか、それが妙な先入観を払拭する
ことにつながるのではないかと改めて感じた次第です。
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