何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

招客招福の法則3

2011-01-28 21:58:42 | Book Reviews
「招客招福の法則 不況に負けない商売の本質 小阪裕司・著、日本経済新聞出版社、2010年11月22日

p.40 誰がやってもこういう(店主のひげをそる権利などという)特典はウケるものなのかというものだ。
 こういう特典がウケる背景には顧客との人間関係がある。つまり顧客がこの店や店主に好感や信頼感を抱いていないと、こういう特典は空振りに終わる。

p.45 絆づくりと顧客の感性を高めることとは、一見関係ないように見えるかもしれない。しかし信頼や愛着を感じる相手からの情報だからこそ耳を傾け、傾けるからこそ感性も高まると言えるだろう。成果とはこうしたいろいろな活動の相乗効果なのである。

p.57 店主はお客さんのためを思ってお知らせしたのであって、セールスをかけたわけではなかった。そしてその思いにお客さんは様々な形で応えているのだ。この店では本件に限らず、こういうことがしばしばある。
 日頃からの人間関係づくりと、お客さんのためにやるべきことをやる姿勢。そうした活動の結果として日々の売り上げが生まれてくるのである。

p.61 だからこそ売れないときは、商品の見直しや市場分析の前に、まずは本件のように、商品の価値がきちんと伝わっているかどうかをチェックすることだ。

p.73 一連の出来事を通じて店主はお客さんが何を求めているかが改めてわかったという。それは美味しい料理も含めた「心の豊かさ」なのだ。そしてそれを次々と提供してくれるこの店は、顧客にとってなくてはならない店なのである。

p.83 「顧客化」とはテクニックではないのである。

p.84-5 それは、どんなに景気が悪化しても消費がなくなることはないということだ。
 必需の消費はできるだけ控えるだろう。必要最低限にとどめようとする。
 必需消費は絞られる。だからこそ、我々は考える必要がある。絞られても残る消費に選ばれる店や会社になることを。

p.139 この店はずっと売り上げを伸ばし続けているが、その背景にはこういう商売への真摯な思いと実行力があり、それが他店との「違い」を生んでいるのだろう。そして今日の消費者は、そういう違いに敏感なのである。

p.141 人は他者に喜んでもらうことが、しばしば自分のことよりうれしい。

p.151 私は思う。この夫婦は店主らの手によるPOPから、商売に対する店の姿勢を感じ取ったのだろう。そして相談への店主の対応でそれに確信を得た。こういう事例に出合うたびつくづくと思う。いまは「誰から買うか」の時代なのである。

p.171 「信念」や「譲れないもの」を商品やサービスで形にし続け、不安な状況のなかでもぶれず、それでいて顧客動向の変化にも対応する。それは簡単なことではないが、結局そういう店に顧客は戻る。

p.172-3 そのうち一つは商売の芯である。それは、商売で大切にしているもの、商売を通じて表現したいもの、伝えたいこと、信念、美学、いろいろな言葉に置き換えることができるが、いずれも芯と呼べるものだ。
 確たる芯を持ち、それに共感するお客さんたちが支持者、応援団となり集う。それが業種を超えて、これからの景気のいい商売となるのである。


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