何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

辞めて生きる技術

2012-03-29 22:25:21 | Book Reviews
「辞めて生きる技術 フリーエージェント時代のサバイバル・ツール 藤井孝一・著、フォレスト出版、2012年2月25日

p.51 分化人類学に「プリコラージュ」という考え方があります。これは、クロード・レヴィ=ストロースが提唱した世界各地の未開民族に見られる習俗で、身近な余り物やがらくたなどを用いて、生きるために不可欠な日用品などの道具をつくり出すことを指します。

p.76 それは、「年収の高さよりも、もっと守らなくてはならない大事なことがある」ことに多くの人が気づき始めたということなのではないでしょうか。

p.102-3 特に、スタート段階でお金をかけすぎるのはよくありません。最初からたくさんお金をかけてしまうと、うまくいかなかったときのダメージも大きくなります。スタート後のトライ&エラーはつきものですから、できるだけ初期投資は少なくしておいて、うまくいきそうになってきたら、徐々に資金を投入していくといいでしょう。それに、お金をかけていなければ、失うものは何もないという気持ちでチャレンジができるもの。最初から意気込みすぎずに気軽にスタートを切ってみて、出てきた芽を大きく育てていくことをおすすめします。

p.156-7 「どれだけ稼げるようになったら辞めていいのか」というお金の問題です。そのときの会社の経営状態など、状況によりけりというところもあるのですが、私はセミナーなどでは「会社からもらう給料と同じくらい稼げるようになったら」とアドバイスしています。本業と週末起業と二足のわらじで働いできて、二足目のわらじで本業と同額程度の収入を得られる見込みがついてきたら、そのあたりが辞めどきだということです。

p.157-8 どれくらい会社の利益に貢献していれば、辞めどきと判断して差し支えないのか。私は、これについては会社と自分が「対等の関係」と考えられるようになった時期だとアドバイスしています。

p.159-160 自分が起こした仕事に喜びや感謝の気持ちを感じられるようになったかどうか。
 そmそも、仕事とはやっていて楽しいもの。楽しくなければとても続けられません。また、そもそも仕事とは人から感謝されることです。人や社会の役に立ってこその仕事であり、うまく役に立つことができたなら、人から感謝されます。その感謝の証しがお金であり、儲けであると言っていいのです。
 こうした喜びや感謝の気持ちが心の底から湧いてくるようになったら、本当の仕事の楽しさや稼ぐ喜びが分かったということであり、それが会社の辞めどきだと考えていいのではないでしょうか。

p.168-9
 不安をかき立ててしまう原因は「自分に稼いでいく力がないから」であり、そんな“稼げない自分”“力のない自分”“弱い自分”の影に脅かされているだけです。そして、その「自分の影」への恐怖心は、自分自身を変えていくことによって克服していくことができるものなのです。
 すなわち、“稼げない自分”“力のない自分”“弱い自分”に脅かされているのなら、“稼げる自分”“力のある自分”“強い自分”に変えていけばいいだけの話。よく考えてみれば割と単純なことであって、怯えなくてもいいくらいの強さを身につければいいだけのことなのです。
 それと、この手の不安感や恐怖感は、じっと動かずにいるとふくらんでいってしまうもの。“稼げない”“力がない”“弱い”という現状を変えようとせずに、守りに入って動かずにいるから先々のことが怖くなってしまう。自分を成長させるような変化を起こしていないからよけいに不安になってしまうわけです。
 逆に、自分から動きだして、変化を起こそうとしたりチャレンジしたりしているときにはあまり不安や恐怖心を感じません。“稼げる自分”“力のある自分”“強い自分”になろうとプラスの努力をして前へ進んでいるときは、マイナス方向には目が向かなくなるものなのです。
 ですから、とにかく自分から変わろうと動き出すのがいちばん。収入源喪失の不安を退治するには、自分で自分を強く鍛え上げていくという積極的な姿勢が求められるわけです。

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