何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

自分の壁を破る人破れない人

2010-12-24 22:35:53 | Book Reviews
「自分の壁を破る人破れない人 “運を引き寄せる”生き方 渡部昇一・著、三笠書房(知的生きかた文庫)、2002年2月10日

p.18 個人というレベルで一つ言えることは、理想や目標というのは、それが高かろうが低かろうが、そこへ到達する努力の量はあまり変わらないということだ。そして、大事なことは、その地味な努力を継続できるかどうかにすべてがかかっていることである。

p.36 ここで忘れてはならないことは、これらのこと(仕事を通じて成し得たこと)を楽しみとして感じることができるのは、やはり精一杯仕事をやっているからこそだという点である。

p.40 (職業選択の経緯として)どんなやり方をしてもきわめて偶然性が高く、ある意味では運命として受け入れなければならないことが必ずあるということは心得ておいたほうがいいだろう。

p.81 アメリカの制度は、無能な指揮官はどんどんすげ替え、新しい発明はどんどん採用するという、いたく単純なものだ。これに対して日本はどうだったのかと言うと、無能でも何もできない指揮官でも、首を切ったのでは恥をかかすことになるといって、無理して最後まで使ってしまった。
 どちらのやり方が優れていたのか。戦ってみたら、責任の所在を明確にする信賞必罰のアメリカの制度のほうが優れていたからアメリカは生き残った。日本はさらに悪いことには、有能な人材をただの一兵卒として使うことをやっていた。大会社をも経営できそうな人材でも、とにかく一兵卒だった。アメリカは絶対にそのようなことはやらない。こういう人材ならば、人を動かすのに適しているから動員の担当にしてしかるべき地位を与えるとか、適材適所に徹した。すべての人を一兵卒にする制度よりも、適材適所の制度のほうが優れていたから、太平洋の戦争ではアメリカが勝ったのである。

p.84 プライドというのは、自分を超えたものの価値を認めて、その原則に従って生きているという誇りなのである。それが備わったとき、自然と気品や品格が人間に出てくるのだ。
 最後に、もう一つ品格において大切なことは、自立しているということだ。英語で言えば、インディペンデント。お情けを頂戴して生きているようでは、品格が出ようはずがない。

p.135 どんなに組織が大きくても、司令官が無能だと組織は組織として機能しない。

p.187 とくに若いうちは、平等よりも自由にウェートを置き、競争の中に身を置くぐらいのファイトがなければいけない。自由な競争こそがバイタリティーと成功を生むのだから。

p.202-3 敵将に辱めを与えなかったのは、敵ながらあっぱれという考え方がまだ厳然と残っていたためである。
 戦う者は、武士は相身互いだということだとか、あるいは、殺戮の場にあってもどのようにしたら美しく生きられるか、あるいは死ねるかといったことを絶えず意識していた。

p.266 また、私がかつて読んだ本の中に「断固として行えば運が動く」とあったが、私の経験から言っても、これほど真実なことはない。動かない人に運は生まれようもないし、好運のめぐりようもないのである。

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