何かをすれば何かが変わる

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キャリアノートで会社を辞めても一生困らない人になる

2010-12-14 22:08:11 | Book Reviews
「キャリアノートで会社を辞めても一生困らない人になる」 野津卓也・著、東洋経済新報社、2010年9月9日

p.7 いくら会社に従順に尽くしても、人と違うアイデアや人と違う発想など、その人らしさ(PI)を発揮できないビジネスパーソンは、いつリストラされてキャリア貧乏になるかわからない。一方でその人らしさ(PI)を発揮して独自のサービスやモノを提案できる人は、会社に縛られず、社会に求められるキャリアリッチとなれるのだ。

p.26 資格というものは、実務で活かし、然るべく実績を挙げてこそ評価される

p.29 安定しているかどうかは、資格を取った後の仕事の量と質による。

p.29 なぜ税理士になりたいのかという明確な目的が極めて貧困であり、彼のように、安定しているとか、儲かるとかといった動機で資格を取得しても、それで食べていくことは到底不可能なのである。

p.30 私は、資格やMBAに頼るキャリアの構築は危険だと考えている。なぜなら「自分自身」ではなく、資格やMBAという肩書き(レッテル)に頼って勝負しているからだ。

p.30-1 あくまでも主体は自分であり、そのオンリーワンとしての存在を補完するためにうまく資格やMBAを利用するならば、それらを取得する意味も理解できる。しかし、昨今の資格ブームやMBAブームを見ていると、「資格やMBAのネームバリュー」で勝負することがメインになってしまい、どうも「自分らしさ」が埋没しているケースが多いように思える。

p.42 「会社任せの人生シナリオ」で生きること、「会社から与えられたキャリア」に人生をゆだねることは自滅を意味している。

p.51 ライフキャリアとは、自分に合った、自分らしい働き方を通して、社会に貢献し、社会に必要とされ、生涯にわたって食べる心配をしなくてすむキャリアのことだ。

p.54 自分の問題意識に合った仕事であれば、自然といろいろな情報について気に留めるようになり、自らアンテナを張ってそれらを入手するだろうし、関係する本を読んだり、詳しい人に話を聞いたりして自発的に取り組んでいくと思う。あなたはその会社に入社し、自らの問題意識に従って課題解決に従事していくことで、社会の一員としての重要な役割を果たしていくことになる。

p.55 「人材」の「材」は、会社における他者と取って代われる人という意味の材料の「材」である。しかし「人財」の「財」は「社会において、なくてはならない財産」という意味だ。

p.57 会社が目的を果たそうとするならば、人々の役に立つ価値を生み出さなければならない。これができない会社は淘汰されていく。それでは、どういう価値を生み出せばよいのか? それは、他社と違う価値を見いだすことだ。なぜなら、他社と同じ横並びの価値しか提供できない会社は、価格競争という「差」の競争で勝負することでしか、生き残る道はないからだ。

p.58-9 会社が他社との違いを重視する時代には、ビジネスパーソンの働き方も当然、次の3つの点で変わらざるをえない。
 まず1つ目が「会社に入ることが目的になっている」ような、「会社に雇用されて、与えれた仕事をこなす」という金太郎飴のような働き方は、今後一切通用しないということだ。
 3つ目は、他社と違うオンリーワンの価値を生み出すことが会社が生き残る条件である以上、社員にも、他者が真似できない「人と違う発想」「人と違うアイデア」「人と違う企画」が強く求められてくるということだ。

p.59 しかし、他社(他者)との違いに価値がある時代の勝者は、1つの仕事を内輪同士で競争して奪い合うような「差」の勝者ではない。絶えず社会のニーズに応えられる、他者と違う発想、アイデア、企画を生み続ける社員が評価されるのだ。

p.63 「この仕事で社会に貢献しよう」という使命感がなかったり、自分の強みを活かして社会に貢献しようという意識が希薄であれば、それは価値ある違いを生むことにつながらず、オンリーワンと呼ばれるような、社会に必要とされる存在にはなれないだろう。

p.67 PIがない人は、行動や言動がブレやすく、他者の影響を受けやすい。それでは自分らしいライフキャリアの構築など不可能だ。

p.78 営業とは「モノを売る」ことが本質ではない。お客様の悩みや課題を解決し、その結果ファンになっていただくことが本質だ。「モノを売る」ことは、その解決手段の1つでしかない。

p.222 企業の価値観といっても、「当社は社会に貢献する」といった1行程度のものしか用意していない会社もあるだろう。また、あったとしても、どの企業でも通用するような「独自性のない価値観」の場合は、ほとんど意味をなさない。本当に稀にだが、価値観やビジョンがない会社もある。そんな会社は、社会の一員という認識からはほど遠く、「いかに儲けていくか」といった量的拡大の経営しかできていないケースが多い。そんな会社を転職先に選ぶのは、よほど特殊なスキルを磨くといった理由がない限りやめておいたほうが得策である。

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