薬局に来る患者さんと、薬局・薬剤師側のすれ違い状態の考察(続き)である。自分の健康問題に向き合ってほしい患者さんと、一方的なインタビューや的を得ない指導をして自己満足している薬局の原因に関する「なぜなぜ分析」である。
なぜ患者さんは薬さえもらえば薬局には用はないと思うのか?
―> 患者さんは、薬局とは薬をもらうところであって、薬物治療(経過)管理をするところだとは認識していないから
なぜそのように認識しているのか?
―> 薬物治療とはいえ、経過管理は医者の領分であって、薬剤師は医者の指示に基づく薬剤交付が仕事だと思っているから
なぜそのように思っているのか?
―> 薬物治療が適切に進められるうえで、薬剤師が服薬が患者さんに及ぼす影響や、服薬が患者さん側の環境や条件から受ける要素について、注意していることが理解されていないから
なぜ理解されていないのか?
―> これまでの活動に接し、そのようなことをやってもらっているとは思ったことがないし、医者でもないのにできるとは思っていないから
なぜそう思われてしまったのか?
―> 服薬指導をすることに目や意識を奪われすぎていて、本来の責務である服薬管理がおろそかになっていたから
なぜおろそかになっていたのか?
―> 自分たち(=薬剤師)の仕事について、患者さんの安全確保に係るということが最大の仕事であると位置づけられていなかったから
まだ続ける? なぜ位置づけられていないのか?>別のものが位置づけられていたから それは何?>フィー算定 なぜフィー算定?>売上や利益といった経営優先姿勢があるから・・・
いきつくところ、薬局や薬剤師として当たり前のことができていなかった、基本的なことに応えられていなかった、ということではないだろうか。
カンタンな薬効と飲み方さえ伝えながら薬を渡していた時代、その肥大化した状態がいわば「調剤バブル」期、分業率向上がいきつくところにまで来て、質に目が向けられているにもかかわらず、そこへの投資が遅れている状態、それが今なのではないだろうか。
昨今の医療費抑制で、薬局経営は例年以上の危機にあるとはいえ、やはりそれを乗り切るのは薬局の原点を見失わず、どこまでも愚直かつ忠実に実行していくことではないかと思う。何をすれば薬局経営が好転するか、どうか目先のことばかりに目が行き過ぎているのが、昨今の薬局業界のように思われる。
何をするか、すればよいかの前に、どのような方針、姿勢で薬局を行うのか、その土台となるところを再確認し、本末転倒の薬局経営にならないように願うばかりだ。背に腹は変えられずとばかり、品も何もあったものではなく、¥がすべてと言わんばかりの薬局には、消費者がNoを突きつけて欲しいと思う
なぜ患者さんは薬さえもらえば薬局には用はないと思うのか?
―> 患者さんは、薬局とは薬をもらうところであって、薬物治療(経過)管理をするところだとは認識していないから
なぜそのように認識しているのか?
―> 薬物治療とはいえ、経過管理は医者の領分であって、薬剤師は医者の指示に基づく薬剤交付が仕事だと思っているから
なぜそのように思っているのか?
―> 薬物治療が適切に進められるうえで、薬剤師が服薬が患者さんに及ぼす影響や、服薬が患者さん側の環境や条件から受ける要素について、注意していることが理解されていないから
なぜ理解されていないのか?
―> これまでの活動に接し、そのようなことをやってもらっているとは思ったことがないし、医者でもないのにできるとは思っていないから
なぜそう思われてしまったのか?
―> 服薬指導をすることに目や意識を奪われすぎていて、本来の責務である服薬管理がおろそかになっていたから
なぜおろそかになっていたのか?
―> 自分たち(=薬剤師)の仕事について、患者さんの安全確保に係るということが最大の仕事であると位置づけられていなかったから
まだ続ける? なぜ位置づけられていないのか?>別のものが位置づけられていたから それは何?>フィー算定 なぜフィー算定?>売上や利益といった経営優先姿勢があるから・・・
いきつくところ、薬局や薬剤師として当たり前のことができていなかった、基本的なことに応えられていなかった、ということではないだろうか。
カンタンな薬効と飲み方さえ伝えながら薬を渡していた時代、その肥大化した状態がいわば「調剤バブル」期、分業率向上がいきつくところにまで来て、質に目が向けられているにもかかわらず、そこへの投資が遅れている状態、それが今なのではないだろうか。
昨今の医療費抑制で、薬局経営は例年以上の危機にあるとはいえ、やはりそれを乗り切るのは薬局の原点を見失わず、どこまでも愚直かつ忠実に実行していくことではないかと思う。何をすれば薬局経営が好転するか、どうか目先のことばかりに目が行き過ぎているのが、昨今の薬局業界のように思われる。
何をするか、すればよいかの前に、どのような方針、姿勢で薬局を行うのか、その土台となるところを再確認し、本末転倒の薬局経営にならないように願うばかりだ。背に腹は変えられずとばかり、品も何もあったものではなく、¥がすべてと言わんばかりの薬局には、消費者がNoを突きつけて欲しいと思う