何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

金を儲けてもいいけど、まずすべきことをしてから

2006-06-07 22:17:11 | よくわからないこと
村上代表「金もうけ、悪いことですか」 つきまとう酷評 (朝日新聞) - goo ニュース

-----転載ここから
「もうけようと思ったのではない」

 5日午前。突然開いた記者会見で、数時間後に容疑者となる村上ファンドの村上世彰代表は、ニッポン放送株の取得がインサイダー取引にあたることを認めて謝罪しつつ、こう釈明した。

 だが、会見が熱を帯びるにつれ、相矛盾するような言葉が飛び出す。

 「金もうけ、悪いことですか

(中略)

 大阪・梅田の不動産売却を求められた阪神電気鉄道。統合を決めた阪急側の関係者は「売却で巨額の配当や株の値上がり益を得られれば、投資家の利回りは上がるが、企業はやがてぼろぼろになる」と、村上手法に冷ややかな目を向ける。

 05年秋には、株を大量保有したTBSに「共同経営」をちらつかせて株の買い取りを求める一方、楽天など新興企業にも水面下で購入を勧め、株価が上がった時点で売り抜けた。株式の大量保有情報の開示義務が緩いなど、ファンドへの特例制度を巧みに使って株を買い集め、突然大株主として要求を突きつける手法にも批判がある。

 「会社乗取り」などの著作がある経済評論家の佐藤朝泰氏は「全株主のためと言いながら、やり口は昔ながらの乗っ取り屋と変わらない」と指摘する。村上代表の主張と高利回りに引かれ、運用を委託した大手企業は最近、「乗っ取り屋のイメージが強くなった」として契約を解除した。

 「日本を良くするなんてNGO(非政府組織)ででもやってくれ。調子にのるな」。東京スタイルの委任状争いで負けた後、投資家からこう罵倒(ばとう)され「利益追求こそがファンドマネジャーとしての自分の職業と決意した」。村上代表は最近、周辺に語ったという。

 高邁(こうまい)な理念と利益最優先の行動。自らのファンドが巨大化するなか理念が薄らいだのか。元々理念は手段に過ぎなかったのか。事件で証券市場からの「退場」を宣言した男の真実は見えないままだ。
-----ここまで転載

 会社は株主のためのものだ、ということがひと頃、そういう考えもあるのか、と思った。しかし今となっては、そういう自分が恥ずかしい思いがする。
 会社は誰のものか? そういう本が話題になった。同名の書籍は、それぞれ別の著者によって書かれている。誰のものでもない、という本もある。

 村上氏でなくても、株主の一般投資家とは、株価の上昇機運に合わせての金儲けが目的ではないのか。本当にその組織を良くしようと思うのだろうか。その組織が苦しんでいても、自分の論理は曲げずに、自分さえ良ければいい、といった株主が多いのではないか。

 会社設立の経緯もいろいろあって、確かに設立した個人の物であった時代もあろうし、社会の公器として共有財産的になっていることもあろうし、社長などの私物に近い状態のこともあろう。

 金がすべての物事を支配するのは好かない。少なくとも、医療機関は、医療提供施設は、健康を守る使命がある以上、株主のものであろうはずがない、と確信する。株式会社たる医療機関、薬局など、自己矛盾だと考える 
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