酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

定年後に必要なもの

2022-11-16 15:30:33 | Weblog
定年後に必要なものは3つ。

健康・お金・人生の達成感


健康とお金が大切なのは言うまでもありませんが、達成感も重要です。
この達成感は人生全般におけるもので、仕事はもちろん家庭や趣味など人生全てに対する達成感、今の自分をよしとして受け入れられるかどうかです。

若い時は試行錯誤の時期、自分を受け入れられなくてもやりなおす時間があります。
でも定年となると残り時間は限られ、体力・気力・社会的地位など多くが衰え、義務や責任が軽くなる反面、存在価値は下がります。

若い頃は会社や家庭から必要とされ、それは負担でもあるけど生き甲斐でもあります。
しかし、やがて子供は巣立ち、会社では上がりのポジションになり、不要で過去の人になっていきます。
それは当然のことで、若葉が育ち花を咲かせて実を結んだら、最後は枯れるのです。
枯れることは悲しいことではなく、充実した生を過ごしていれば枯れた花もまた味わい深いはずです。

定年後には趣味やコミュニティが必要と言われます。
たしかに両方ともあったほうがいいのですが、必ず必要かというとそれはちょっと違う気が。
両方ともいらない、あるいは希薄なもので充分という人も結構います。

趣味もコミュニティも定年後からスタートさせることが可能ですが(早い方がいいけど)、達成感を定年後に作り出すことは難しい。
定年後も様々なものから達成感は得られますが、比較的短期で作られた達成感と長い時間をかけて達成した人生の達成感は大きく違います。

定年後の生活の基盤の一つは、まちがいなくこの達成感です。
達成感があるからこそ枯れていく自分を素直に受け入れら、枯れた自分を良きものだと思えるのです。
年齢とともにシミもシワも増え頭髪も抜け記憶力は落ち、見た目も中身も衰えます。
でもこれまでの経緯、つまり生きてきた人生が満足いくものであれば、衰えゆく自分を味わいあるものと感じ、誇りを持って受け入れられます。


では達成感を持てずに定年になった場合はどうしたらいいのでしょうか。
これまでの人生を子供の頃から振り返って、なぜ自分がこの人生を生きてきたのかを振り返ってみてはいかがでしょうか。
そして言い訳をするのではなく、なぜ自分がその選択をしてきたのかを冷静に分析する。
おそらくなんらかの問題点が見つかるでしょう。
例えば困難から逃げてきたとか、人に頼ってばかりいたとか。
それを認めて向き合いなおせば、自分を変えることができるかもしれません。


恵まれない人生を環境のせいにしたり、運が悪かったと嘆く人がいます。
たしかに家庭環境などが劣悪で人生が歪められた人がいるのは事実ですし、それは法律などで救い出す仕組みを作らねばなりません。
(例えば虐待防止法などで)
でも同じような環境でも歪まずに生きている人もいるのですから、全てを環境のせいにするのは違うはずです。

生まれてから死ぬまで、一切選択の余地がなかった人はいません。
毒親の下で育って辛い子供時代だったとしても、社会人になってからは親を捨てる選択肢があったかもしれません。
それをしないで逃げていたのか、本当にできなかったのか。

家の事情で家業を継がざるを得ず、職業選択の自由がなかったと嘆く人もいます。
でも、選択肢が本当になかったのでしょうか。
たぶん数少ない選択肢の中で一番ましなものが「家業を継ぐ」だったのではないでしょうか。
だとしたら、窮屈ながらも自分で選んだ面もあると言えます。

環境のせいにだけにせず、実は自分が選んだ面もあるかもしれない、そんなことも含めて一度人生の総括をしてみてはいかがでしょうか。
きっとなにかが見えてくるはずです。


定年後は自分の人生と向かい合う時間が多くなります。
そのときに達成感とともに至福の余生を味いましょう。
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