穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

かもめのジョナサン、第四部と最後の言葉

2015-02-01 19:21:35 | かもめのジョナサン

Part FourとLast Wordsまで読みました。パート4は羽化登仙したヨナタン後のかもめたちの物語。その後二百年の間にヨナタンが神格化され、彼の教えは形式化、儀式化されるという話、そのなかで少しましなアンソニーが自殺ダイブをすると、どこからともなくヨナタンが現れて救ってくれるところで終わり。

Last Wordsは昔の原稿発見と出版のいきさつ(理由)が簡潔にかつ適切に書かれている。第四部は著者もいっているように、あってもよし、なくてもよしである。五木氏の言う様に第四部を読んで第三部までが初めて納得したというのはどうも感心しない。

短いが腹ごたえのある作品である。

 


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