Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

変革の波に乗るむつかしさ

2006年07月10日 | essay
台風接近の影響か、この週末の蒸し暑さはなかった。
じっとしていても肌は汗ばみ、湿気が体にまとわりつく。

そんな昨日の日曜日、びわ湖こどもの国でのクライミング教室に行ってきた。
この施設、本年度より県が進める指定管理者制度により社会福祉法人の「友愛」が 運営受託するようになった。

前年度までは、県の外郭団体の「社会福祉事業団」が運営されてこられた。
ここではクライミングに関する事業も、公的機関がおこなう教育的見地に立った運営がなされていた。
替わった「友愛」は、法人と言ってもれっきとした民間業者。
民間がやるとなると、どうしても利潤の追求を迫られる。
果たしてこれまでのように、パブリックとしてこの施設が活用されて行くのかいささか不安である。
4年ほど続いていたこの教室は、「友愛」の理解もいただき今年度はなんとか継続出来ることになった。

そして昨日、第一回が開催された。
集まったメンバーは、継続して登録いただいた顔見知りの方々。
みなさんこのスポーツの面白さをわかりつつある段階である。
クライミングらしいムーブや洗練された登りも出来るようになってきた。
ここに集うメンバーとの久しぶりの再会、そしてそれぞれが真剣なクライミングへの取り組み、それがまた楽しい。
終わりの頃には、みな暑さにやられて一応に疲れた様子だったが、力を振り絞った後の満足な表情がそれぞれみられた。

政治や政策の変更に伴い、社会の形が変わっていきつつある現在。
変革が必要なことは十分承知の上で、旧制度のいい部分をどうやって継続していくのか。
課題や障害は多いが、関係者が知恵を絞って行動していかねばと思う。

そして、こうした草の根的な活動が今後も続いていくことを願うのである。