Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

天候に恵まれ三ツ星山行(南アルプス 早川尾根~地蔵岳 山行記録)

2011年08月17日 | Mountain summer
早川尾根を踏破して地蔵岳オベリスクをめざす

(早川尾根にて Aug.2011.撮影)
 
今年”チ~ム Bigover” は、この夏の山行に早川尾根踏破をめざした。
8月12日~4日間(うち予備日1日)の計画で、北沢峠~早川尾根~地蔵岳~広河原をトレースする。
行動中好天に恵まれ、充実した山行成果を得た。

記録
 山域     南アルプス 北沢峠~地蔵岳
 目的     早川尾根の踏破及びピークハント
 日程     2011年8月12日~8月14日 
 メンバー   ”チ~ム Bigover” の2名
 場所     長野県戸台~登山口 北沢峠(座標 N35°44′32″/E138°12′49″ )        
 ルート概要  1日目 深夜自宅発~戸台仙流荘前 P(バス8:00発)・・
            9:00北沢峠(2030m)→栗沢山(2714m)→アサヨ峰(2799m)→
            17:30早川尾根小屋 BC(2400m)

        2日目 4:30BC(2400m)→広河原峠→赤薙沢ノ頭→白鳳峠→高嶺(2779m)→賽の河原→
            地蔵ヶ岳(2764m)オベリスク岩塔頂上→往路往復→2:45早川尾根小屋 BC(2400m)

        3日目 5:00BC(2400m)→広河原峠(2344m)→野呂川沿いの林道→8:10広河原(1529m)
            ・・戸台仙流荘前 P~仙流荘で入浴~南アルプスむら(道の駅)で昼食~自宅着19:00

        トレース地図
        
        ・累積標高(上り): 1596m  累積標高(下り): 2134m  
        ・総歩行距離  18.43km
        ・行程時間   一日目 北沢峠~早川尾根小屋    8.5時間
                二日目 早川尾根小屋~地蔵岳往復  10.0時間
                三日目 早川尾根小屋~広河原    3.0時間
        ・ルート状況  無雪期・一般ルート
        ・山行形態   テント2泊/トレック

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以前仙丈ヶ岳に登った折、この尾根の美しさに心ひかれた。
標高2000m超えの、長大でうねるような稜線。
緑に包まれた美しい尾根が、甲斐駒ケ岳から地蔵岳まで伸びる。
ここをトレースする事が今回の山行目的だった。

初日の行程は、いつも辛い。
重くパックされたザックが、容赦なく体力を奪う。
栗沢岳の登りでバテに襲れるカミさん。
朝のバスに乗り遅れ気が焦った。
オーバーペースだったか?

それでもがんばって、明るいうちにBCとなる早川尾根小屋に到着する。
飯食って、爆睡!

あくる日は体調もよくなり、軽荷で晴れ渡った南アルプスを満喫する。
早川尾根の赤薙沢ノ頭や高嶺などの顕著なピークを越え、地蔵岳をめざした。

鳳凰山は花崗岩の山、高嶺を過ぎると山容が一変する。
うつくしく象徴的なオベリスクには魅了された。
暑さで疲れの出始めた僕らは、ここで時間をかけて白い山で遊ぶ。

帰路BCまでは、また同じ道を辿る。
午後からはあいにくガスが出て、遠方までの眺望はなくなった。
写真では絵になりにくい風景になり、一眼レフのカメラはザックにしまわれた。
でも、うねる尾根にかかる真っ白なガスが、高山の雰囲気をかもし出してくれる。
途中の白鳳峠、マツボックリをついばむアカゲラに出会う。

誰にも会わない静かな早川尾根の歩きが続いた。
僕たちは十分満足していた。

最終日も晴れ、早朝BCを撤収して山梨県側の広河原に降りる。
その行程わずか3時間、少し膝に痛みを覚えるぼくの体にはちょうど良かった。

日本でも最も奥深いと思われる山中での山行は、天候に恵まれ二人にとって三ツ星のものとなった。


今回確認出来た主な動植物
 ミヤマダイモンジソウ、アキノキリンソウ、ゴゼンタチバナ、シオガマ、シナノオトギリソウ、トウヤクリンドウ
 ホウオウシャジン、ホタルブクロ、ウスユキソウ、ギンリョウソウ、カニコウモリ、タカネビランジ
 アカゲラ

詳しい記録はこちらで(トレース図/写真あり)

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