Soulful Bigover

「自由」と「ロマン」を求めて、creativeなアウトドアライフをめざす。

朝の体操のすすめ

2005年05月20日 | climb
スポーツする者にとって、ケガや故障は最大の敵であり恐怖である。
でもスポーツする以上、こうした傷害を恐れていてはいけない、また上手くつき合っても行かなければならない。
今まで、そう信じてきた。

しかし、これは大きな間違いであると云うことに、自分が故障した今ようやく気付いた。
思い返せば、体のケアをほとんどしてこなかった。
加齢による衰えとそのツケは、知らずうちに体にほころびを作り、痛みで僕に間違いを警告してきた。

故障で、この半年クライミングが出来ていない。
クライミングを始めて10年以上経つが、こんな長い期間クライミング出来ないと云うのは初めてである。
つらく、堪え難い日々が続く。
怪我してから治療や身体のことを考えても、空白の時間をつくることに違いはない。
今言えることは理由はなんであれ、スポーツする者はプレー出来ない期間をつくってはいけないんだ、ということ。
そして、こうした悲劇を最小限に防ぐ方法は、老若問わず普段からのボディケアしかないんだと知る。

この反省から僕は今、ボディケアの一環として起床後のアップ体操を毎朝行っている。
それはストレッチとまでいかない、ごく軽い簡単な体操である。(トレーニングではない)
首、肩(肩甲骨)、腰、膝、股関節の筋肉をほぐし、そして腹式呼吸を伴った横隔膜を動かす運動である。
さらにこの後、パワーヨーガの基本的な動き(太陽礼拝)をプラスして行っている。
こんな15分ほどの簡単な体操ではあるが、冬の寒い朝であっても知らずうちに手足の末端まで暖かくなり、血流のめぐりを感じることができる。
体内の循環機能が活性するこの感覚はケアとしても効果十分で、復帰に向けて今からでも遅くないと確信できる手ごたえである。

信じる者は救われる。
毎朝ボディケアは、今日の体調をチェックし身体を調律する。
と同時に、自分の内面を見つめ直すことができる。

まだまだ続けてさらなる上昇を目指したい自分のクライミング、そのために日々欠かさず行う。
そしてその積重ねこそが、こころに根付いた大きなモチベーションにつながるんだと云うことを知った。
「クライマ−としての自覚を持つ」とは、そういうことなのかもしれない。
今回僕はこの痛みある故障を負うことで、最も大切なことを学んだような気がする