INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

愛をください(19)

2009年10月31日 |    ┣ 愛をください
(つづき)
キリン」「」「」「」「」「鹿」「」「」「」「なまず」「」「」「」「」「」「ライオン」「鮟鱇」「千鳥」に引き続き、福岡県宗像市と鞍手郡鞍手町の境に居る「猿」。
なお、「猿田峠」バス停は鞍手町側にある。

ここには、赤間営業所と直方を結ぶ「75番」が停車する。

中小都市間における西鉄バス路線の「ネットワーク」崩壊については、これまでも取り上げているが、そんな中、「75番」はなんとか生き延びている。

バス停には、堀川バスの辺春線同様、「沿線自治体の補助金により運行されているので積極的に利用しましょう」という旨の貼り紙があった。
もし仮に、バス路線が峠を挟んだ両側の自治体内だけでの運行となってしまえば、路線が「線」としてはつながらなくなり、その時点でまたひとつ貴重な「ネットワーク」が崩壊してしまうことになる。
そして、いったんそのような状態に陥ってしまったら、その後の復活はなかなか期待できない。

というわけで、こちらの「猿」には頑張りを期待したい。
(つづく)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

失われた風景(3)

2009年10月30日 |   ┣ 失われた風景
(つづき)
現存する風景なので、「失われた風景」という訳ではないのだが、都心部に丸いバス停は結構珍しいなぁ…という意味で。

このバス停は、見ての通り、バスが数珠つなぎになった際などに、先頭の車両が停車する位置を示すためのものなので、時刻表や路線図は付いていない。

なお、この写真の奥に屋根が見える通常のバス停のさらに奥には、西新交差点を右折するのに備え早めに車線変更できるよう、「9番」と「96番」専用の乗り場もある。
「9番」と「96番」用の乗り場は、もともとは「95番」が新設された際にできた乗り場であった(「95番」はもともと藤崎発着であり、この先の脇山口交差点を右折していた)。
以前は、天神地区や博多駅地区同様、西新地区にも「乗り場番号」というものがあり、「95番」が停まる乗り場には「0番」という番号が付いていた。

この右側にある校舎は外から見てもとてもキレイで、今の生徒さんたちがとても羨ましく思える。
(つづく)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2009年11月4日ダイヤ改正

2009年10月29日 |   ┣ ダイヤ改正2009
来る11月4日より、「姪浜駅南口~室見三丁目~弥生二丁目~昭代三丁目~城南区役所北口~六本松~国体道路~天神~千代町県庁~吉塚営業所」を走る「7番」下り(姪浜駅南口行き)の経路変更が行われ、「弥生二丁目」のうち、旧国鉄筑肥線跡の道路上にある「7番」下り用の乗り場(写真)が廃止となる。

なお、これに伴うダイヤの変更はないとのことなので、厳密には「ダイヤ改正」ではないのだが、この手の話題はずっと「○年○月○日ダイヤ改正」という記事タイトルでお届けしてきたので、今回もそれを踏襲することにする。

この乗り場は、「7番」の郊外側の起点が「原」から「姪浜駅南口」及び「姪浜(折り返し場)」に変更になった際に設置された乗り場である(現在は「姪浜(折り返し場)」まで行く便はない)。
これまで、県道内野次郎丸弥生線(原通り)を南下する車両は、「新開橋」交差点を右折できなかったため、昭代方面から来た「7番」下りは、県道に突き当たる前に、「昭代三丁目」交差点左折→「荒江三丁目」交差点右折という経路を経ることにより早めに旧筑肥線に入り、「新開橋」交差点を直進して姪浜方面に向かうという措置がとられていた(「昭代三丁目」交差点~「新開橋」交差点では、上りと下りのルートが異なっていた)。
それに合わせて、「弥生二丁目」バス停も旧筑肥線上に「7番」下り専用のものが設けられていたのだが、この度、県道の拡幅により、南行きに右折レーンが設けられた。
これにより、「7番」下りは早めに旧筑肥線に入る必要がなくなり、下りも上りと同じルートとなることから、「7番」下りも「11番」「69-1番」と同じバス停に停車することとなり、「7番」専用のバス停が廃止となるものである。

「7番」下りの独自ルートを通るときは、なんだか特別な感じがして、いつも結構「楽しみ」だったのだが、廃止ということで少し残念である…。

91番」→「7番 鳥飼循環線」の生き残りである現在の「7番」の下りはもともと、経由の「西高下」(現在の講倫館高校前)行きと「野方」行きであった(道路拡幅による西高下の折り返し場廃止に伴い、四箇田団地まで運行されていた時期もあり)。
ただ、四箇田団地、西高下、野方方面から昭代を回って天神に行くのは遠回りということもあり、「7番」の弥生二丁目のあたりから郊外部はあまり利用がなかったようで、後に「原」までで運行が打ち切られるようになった(ただし、その際も、原から野方まで「回送」していたようであり、運行を打ち切るのは「原」じゃなくてもどこでもよかったということになるのだが)。

そしてその後、「原止め」という閉塞感を打ち破るかの如く、それまでバスが通っていなかった道路(旧筑肥線跡の道路)にバスを通し、室見三丁目~姪浜方面に路線を延ばすことにより、新たな活路を見出そうとした。
「原」行きの当時は、私も、「7番」と「202番」を統合して、旧筑肥線から室見団地~原北中学校を通って原~六本松経由で天神方面に連続運行してみては?などと妄想していた。
なので、「右折禁止」という交通規制を掻いくぐってまで旧筑肥線にバスを通すということが決まった際、そのことをとても好意的に受け止めたものだった(←あくまで個人的な感想)。

現在、新規に路線が走った区間は、「503番」、そしてそれに続く「502番」の新設により、いったん西に向かって愛宕ランプから都市高速経由で都心へ、という流れが定着したことから、バス路線としての「都心」の方向も完全に逆転してしまった感があり、「7番」の影もかなり薄くなってしまっている。
栄枯盛衰と言ってしまえばそれまでだが、はたして「7番」が再び浮揚する日はやって来るだろうか…。
コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

colors(26)

2009年10月28日 |    ┣ colors&ぐりーん
(つづき)
色付きのバス停、26色目は福岡市博多区の博多駅前A乗り場の上部に輝く(?)「ゴールド」。

金色」「黄金色」は既に取り上げたのだが、「」と「グリーン」、「」と「パープル」同様、「金色」「黄金色」と「ゴールド」では、コトバから受ける印象も若干異なると思われることから、一色としてカウントすることにする…。

この写真は当然、合成写真ではなく、実際に既存の表示の上から「ゴールド免許センター」が貼られている。
今月1日、渡辺通一丁目のサンセルコ地下に、南区の自動車免許試験場の機能の一部を移した「渡辺通優良運転者免許更新センター(通称・ゴールド免許センター)」が開設されたことから、それ以降に貼られたものと思われる。
この「ゴールド免許センター」の部分にはもともと「渡辺通一丁目」と書かれていたかどうかは定かではない。
また、「渡辺通一丁目」のバス停が「ゴールド免許センター」という名称に変わったという訳でもない。

福岡市内各所からやってきて、大博通りを通って博多駅で終点となるバスの多くは、「博多駅三井ビル前」もしくは「博多駅交通センター」で終点となる。
ただ、平日朝の一部の便は、ここ「博多駅前A乗り場」が終点であり、ここで客を降ろしたあと、そのまま郊外に向けて出発する。
三井ビル前に到着するバスの“数珠つなぎ”状態の緩和と、博多駅での折り返しスペース&タイムの節約が目的と思われるが、このような運用は、2007年春の改正で「3番」(「天神→明治通り→博多駅」の統一番号としての3番ではなく「脇山線」としての3番)の1本でまず実験的(?)に行われ、その後「113番」「56番」「312番」などにも適用が拡大、現在では 平日朝の計12本がA乗り場終点となっている。

A乗り場終点の「博多駅行き」のバスは、バス前面の行先表示では「(上段に)博多駅前(下段に小文字で)博多口」と表示され(通常の博多駅行きは、三井ビル前行きも交通センター行きも「(上段に)博多駅(下段に小文字で)HAKATA STA.」)、バス停の時刻表でも、「経由」の部分に「※博多駅は博多口前に到着します」と書かれるなど、「イレギュラー」であることを強調している。

一方で、大博通り経由博多駅行きの便のほとんどが終点としている「三井ビル前」と「交通センター」については、扱いが結構曖昧だったりする。
例えば、バス側面のLED表示で、「博多駅三井ビル前」と表示しているバスがあるかと思えば、単に「博多駅」とだけ書かれ、表示だけではどこに着くのかわからないバスもある。
バス停の時刻表についても、「経由」の部分に「★終点は交通C内」と丁寧に書かれている便があるのでこれだけが交通センター終点なのかと思いきや、単に「博多駅」と書かれた「100円循環バス」も交通センター終点だし、「3番」などの三井ビル前終点の便と「29番」などの交通センター終点の便が時刻表の同じ列に「博多駅」行きとして表示されていたりで、バスや時刻表を見てどこが終点なのかを判別するのは一般の人には至難の業である。
もっといえば、そもそも「三井ビル前」というのも便宜的な名称であり、バス停に「三井ビル前」と書いてある訳でも、車内アナウンスで「三井ビル前」と案内する訳でもないため(「三井ビル」がバス停のスポンサーになっている訳ではなく、バス停の前にたまたま「三井ビル」があるからそう呼んでいるだけのようだ。しかも、本当は「新三井ビル」だし…)、「終点は三井ビル前」という現象の前提すら整っていないということもできる。

博多駅行きのバスについて「博多駅の“どこ”が終点なのか」ということは、例えば、福岡市郊外の「早良営業所」でバスを待っている人にとってはさほど重要ではないのかもしれないが、福岡市都心部の「呉服町」でバスを待っている人にとっては結構重要な情報なのではないかと思われる(“どこ”が終点なのかによって、乗るバスを選別する可能性が、郊外よりも相対的に高いという意味で)。
ということは、バスの行先表示や時刻表について、郊外のバス停では、博多駅の“どこ”が終点でも「博多駅行き」としてひとつにまとめ、その一方で、都心部のバス停では“どこ”が終点かによって細かく分ける…などの方法も有効なのではないだろうか。
(つづく)
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイムリーヒット(10)

2009年10月27日 | このブログについて
(つづき)
おかげさまで、今回の記事が「INSIDE SORAMAME」の1,000件目である。

ということで、福岡市博多区の「千代町」バス停を。
西鉄の「千代町」のバス停は、全部で7つもの乗り場がある。
筑豊方面行きの長距離バスが走っていた頃や、「5番」が「~蓮池~千代町~千鳥橋~」を走っていた頃であれば、たしかにこれだけの数の乗り場が必要だったのだろうが、現状では4つ程度にまで集約できそうな感じである。
今となっては「過剰」にも見えるこれらの乗り場たちは、「千代町」の往時の栄華を物語っているとも言えそうである。

さてさて、1,000件目の記事にあたり、このブログについての雑多なことを羅列的に書いてみたいと思う。
開始から1,617日目で1,000件なので、1日あたり約0.62件、1.6日に1件、8日に5件のペースで記事を書いてきたことになる。

そもそも、「ブログを始めて○周年」ということは一応意識していたのだが、記事の数(現在何件目か?)については、全く気にしていなかった。
そんな中、相互リンクをさせていただいているKassyさんのブログ「それゆけ!! Kassy号~♪」が、先日、記事数1,000件を迎えられ、その記事を拝見して、私のブログももうすぐ1,000件だということに初めて気付いた次第である。
Kassyさんの記事がなければ、気付かずに通り過ぎるところであった。

1,000件の記事の内訳を、「カテゴリー」で見てみると、
 INDEX 1件
 このブログについて 6件
 マスコミ 96件
 バス 705件
 日記 122件
 交通 39件
 コトバ 10件
 音楽 15件
 お仕事 6件
となっている。
1,000件のうち、70.5%が「バス」のカテゴリーに属しており、これでは、ほとんど「カテゴリー」の意味を成していない感じである。
「バス」に属する記事を、さらに細分化したカテゴリーに分類しなければ、読みやすいものにはならないということはよくわかっている。
一度「細分化」をやろうと思いたったこともあったのだが、実際やろうと思ったら作業が結構大変そうなため、結局そのままになってしまっており、そのままになっている間にも「バス」カテゴリーに属する記事はどんどん増え続け、さらに読みにくいものとなっているというのが現状である。
また、「INDEX」というカテゴリーは、増殖した記事を後から振り返りやすいように、定期的に「目次」を作っていこうかと思って始めたのだが、たった1回だけで「企画倒れ」となってしまっている。
記事の十分な整理ができていないにもかかわらず、日々読んでくださる皆さまには本当に感謝である。
  
記事数が増えるにつれ、相互リンクを結ばせていただいた方も増え、このブログのひとつの「財産」となっている。
特に「どうして」という訳ではないのだが、このブログでは一日(同じ日付)あたり2件以上の記事はアップしていない。
そして、書きたいことが溢れてくるような時には先の日付の記事までアップする一方で、時期によっては一か月に数件しか書いていないときもある。
リンク先の皆さんは、精力的に一日2件以上の記事を書かれている方も多いので、近いうちに、皆さんに記事数でどんどん追い越されていくものと思われる。

このブログ(PC版)のテンプレートは、gooブログの「カスタムレイアウト」というものをいつの頃からか使用していて、左上の「タイトル」のように、ある程度自由に(←あくまで「カスタムレイアウト」ではない場合と比較して、という程度だが)編集が可能である。
テンプレートの一覧とか新着のものを眺めていると、中には惹かれるものもあり、テンプレートを変えてみようかな?と思うこともたまにある。
だが、テンプレートを変更すると、独自に設定したものが崩れてしまう可能性がありそうで(実際、どうなるのかはわかりませんが)、寝ているうちに体の周囲にドミノを並べられてしまったような、身動きのとれない状態となっている…。

あと、もしよかったら、1番目の記事の下に表示される「スポンサーリンク」というところも、クリックしてみていただけると幸いである。
といっても、ブログを小遣い稼ぎのために使おうなどという気持ちは全くなく、もし何らかの報酬があったとしても、それは必ず記事のために還元するつもりなので…。

最後に「ご容赦ください」を6連発…。
記事内に自己の記事へのリンクをあれこれと設定しているが、これは「現在→過去」の方向のみであり、過去の記事に遡って未来の記事へのリンクを設定するという作業は一切行っていないのでご容赦ください。
シリーズものの記事の冒頭と文末に(つづき)と(つづく)を入れているが、これについては、初期の、「本当に話が続いていた頃」の名残りであり、今は(つづき)も(つづく)も敢えて必要ないよなぁ…とは思っているのだが、やめるきっかけがないまま続いているだけなのでご容赦ください。
記事に画像を使用する際、「冒頭部分に1画像のみ」という形式を頑なに続けているのだが、これは、写真と文章をうまく絡める力、すなわち、この写真にどういう文章を付けようか…というような「構想力」がないためなので、ご容赦ください。
リンク先の皆さんのブログは、多くが「です・ます調」で書かれており、とても親しみやすいが、このブログはずっと「だ・である調」なため、読み比べてみると、すごく異質で冷たくて偉そうな感じがするのだが、今さら「です・ます調」に変えるのもたいへんなので、今後も「だ・である調」が続くことをご容赦ください。
バスについては、車体とか設備といったハード面のことが本当に全く何もわからないので、その点もご容赦ください。
記事中のバスの行先番号は、最近は「23番」「23-1番」のように、“カギカッコと番”を付ける表示方式で統一しているつもりなのだが、「23B」などアルファベットが付く場合、「23B番」とすると語呂と言うか収まりがイマイチなので「23B」としてみたかと思えば、原則通り「23B番」という表記もあったりで、「揺れ」があることをご容赦ください。

…ということで、1,001件目以降も、皆さま、どうぞよろしくお願い致します。
(つづく)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イミカヨミカ(17)

2009年10月26日 |   ┣ イミカヨミカ
(つづき)
福岡市中央区の「西鉄グランドホテル前」バス停。
右が一般の路線バス、左が「ぐりーん」の停留所である。
英字表記は「NISHITETSU GRAND HOTEL-MAE」となっている。

このバス停をはじめとして、福岡市都心部の新型バスシェルターの停留所名の英字表記では、基本的に「読み」を重視し、外来語が停留所名入っているときは実際の綴りのまま表記する(ここでは“GRAND HOTEL”)という方式で概ね統一されている。
一方で、北九州市都心部の新型シェルターでは「意味」重視の傾向が強い。

10年以上前になるだろうか、「西鉄グランドホテル前」の英字表記が「NISHITETSU GURANDO HOTERU MAE」のような感じになっていて(←細部は異なるかもしれません)、そのことを問題視する新聞記事を読んだことがあった。
時間を経るにつれ、このような問題も少しずつ改善されてきているような気もする一方で、根本的な解決まではまだまだほど遠い感もある。

バスの車内前方に掲示されるデジタル運賃表では、停留所名が6文字までしか表示できないため、「西鉄グランドホテル前」は「西鉄GH前」と表示されている。
「西鉄グランド」だと運動場みたいだし、「グランドH前」や「西鉄Gホテル」だと意味が伝わりにくいし、「西鉄ホテル前」だと西鉄インやソラリア西鉄ホテルの立場がないし、「西鉄グラホテ」だと帆立かジャガイモが入ったグラタンみたいだし…ということで、総合的に判断して「西鉄GH前」に落ち着いた…ということだろうか(?)。

でも6文字を超える名称でも、「パナソニック前」や「マリンメッセ南口」のように、スクロールさせて全部の文字を表示する例もあり、そのあたりの判断基準がよくわからない。
「天神ソラリアステージ前」は「天神ステージ」、「キャナルシティ博多前」は「キャナル博多」などと、スクロール無しでかなり無理矢理な略し方で表示されている例も多い。
特にこれらは、「西鉄グランドホテル前」とともに、いずれも利用者の多いバス停なので、検討の余地があるのではないだろうか。
(つづく)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チラシのオモテ(54)

2009年10月25日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
今から約16年前、平成5年10月1日時点の「筑豊急行」及びその派生系統の時刻表である。
「筑豊特急」、及び、福岡~篠栗を一般道路経由で結ぶ「31番」については記載されておらず、いわば、当時この両者の「中間」に位置していた路線の時刻表といえるだろう。

この時刻表に記載されている系統と、平日(下り)の運行本数は以下の通り。

「天神~呉服町~博多駅~北本町~原町~篠栗~二瀬川~八木山峠~飯塚~後藤寺」(急行)
 …新飯塚行き6本、後藤寺行き12本
「博多駅~福岡空港~北本町~原町~篠栗~八木山バイパス~飯塚~後藤寺」(急行)
 …後藤寺行き14本
「天神~蔵本~〔呉服町ランプ~都市高速~貝塚ランプ〕~松島五丁目~流通センター東~門松~篠栗~二瀬川~八木山峠~飯塚」(31-C急行)
 …二瀬川行き6本、飯塚行き1本

この時刻表の時点から現在に至るまで、「筑豊急行」のルートは見直しが重ねられ、現時点では「博多駅~福岡空港~北本町~原町~篠栗北~八木山バイパス~飯塚~後藤寺」というルートになっており、平日の運行本数は14往復となっている。
結果的には、2番目のルートを「篠栗経由」から「篠栗北経由」に変えただけだが、そこに至るまでにはいろんな変遷があった(←時系列的な記憶があやふやなため、曖昧な書き方ですみません)。

3番目のルートには、「31-C」という行先番号が付いていた。
「C」はもともと、都市高速の貝塚ランプを利用する路線に付くアルファベットであったが、都市高速延伸による出入口の方向の変更に伴い、現在は「松島ランプ」を利用するものに「C」が付いている(現存する路線では「24C」「72C」など)。
「31-C」は、現在の「310番」のプロトタイプともいえそうだ(ちなみに、以前の記事に対するコメントで、「門松」の東行きバス停には「流通センター東」の文字が残っているという情報をいただきました)。
ただ、「31-C」廃止と、「310番」新設の間にはかなりのタイムラグがあった。
同様に、福岡と甘木を国道3号南バイパス経由で結ぶ「急行」の廃止と、現行の「400番」新設の間にもタイムラグがあった。
都市高速道路の延長(粕屋や水城まで)がもたらす速達効果がいかに大きいかということを示しているといえるだろう。
ちなみに、「230番」の廃止と「新宮急行」新設の間にはタイムラグはなかった。

なお、方向幕の時代は、行先番号の数字とアルファベットの間に「-」(ハイフン)があるものとないものが混在しており、表示の統一がとれていなかったのだが、LEDになってからは、「ハイフンなし」で統一されている(今回の記事では、実際の時刻表の記載に合わせて「31-C」と表記した)。

「31-C」が走っていた頃は、「天神~蔵本~妙見~二又瀬~門松~篠栗北~二瀬川」を走る「31-A」という路線もあった。
「31-A」は、「31-C」の「表と裏」を逆にしたようなルートであり、「31番」、そして「30番」や「筑豊急行」も合わせると、現在と比較してかなり贅沢な系統設定が行われていたといえるだろう。
ちなみに、「31-A」は、アルファベットが付いているものの都市高速は一切通らず(「A」は香椎ランプを意味しない)、「92番」から転化した「201A」「204A」(現存せず)や、現存する「39B」などとともに例外的な路線であった。
(つづく)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Day Tripper(3)

2009年10月24日 |   ┣ Day Tripper
(つづき)
福岡市博多区の「竹下」バス停。
塩原橋」からは、JRの博多運転区を挟んで反対側にある。

このバス停は、JR竹下駅のすぐそばにあり、「竹下駅前」交差点から「博多駅東」交差点間には「竹下通り」という福岡市公認の愛称が付いている。
「竹下通り」といえば、東京原宿のイメージだが、福岡にも一応「竹下通り」がある。

福岡の「竹下通り」には、「若者の街」というイメージは全くないが、竹下商店街を中心とした祭り「竹下祭り」も毎年盛大に行われており、竹下地区の皆さんの地元への愛着は強いようだ。
なお、「竹下祭り」には、かつて竹下景子(三択の女王)もゲストとして招かれたことがあるらしい。

「竹下」を通るバスといって思いつくのは「46番」であり、逆に「46番」以外には思い浮かばない。
私がバスに興味を持ってから30年以上が経つが、その間、ここに「46番」以外のバスが通ったことはあるのだろうか。
「46番」自体の末端部の短縮(那珂川方面に向かっていたものが井尻六つ角までに短縮)や、都心側の博多ふ頭までの延長、それに、枝番が付いた「46-1番」(福岡女学院を複乗するもの)が走っていた時期などがあったとはいえ、都市部にありながら、距離的にも期間的にも、ここまで路線が固定されている区間(駅前四丁目~竹下~井尻間)というのもなかなか珍しいのではないだろうか…。
(つづく)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

く・ふ・う(18)

2009年10月23日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
天神コア前(7C番乗り場)における「25番」の時刻表。
最近、都心部を中心に増えている「オリジナル様式」である。

現在の「25番」は、「貝塚駅~千鳥橋~対馬小路~天神~渡辺通一丁目桜坂六本松~鳥飼~西新~地行~国立医療センター~福岡タワー南口(TNC放送会館)」という、都心部の均一運賃区間内をぐるぐると回るルートを走っており、始発~終点の利用ではなく区間利用を前提としている。
そのことを踏まえ、時刻表の「行先」部分では、「≪城南線≫桜坂」を強調して、その下にひとつ小さな文字で「六本松・鳥飼・西新」と表記し、さらに注釈で“「T」は西新経由福岡タワー行(タワー方面へは遠回りとなります)”と表記している。

すなわちこれは、「このバス停(天神)から25番に乗って有効なのはせいぜい桜坂くらいまでであり、そこから先の六本松、鳥飼、西新方面に行きたければ他のバスに乗るのを勧めるし、さらに先の福岡タワーまで25番で行こうなんてことはもってのほかですよ」という意味合いだと思う。
ただ、桜坂から先についても、六本松三丁目、草香江、大濠については、天神から直通で行こうと思ったら「25番」しかなく桜坂から先へも一定の利用はあるだろうし、また、どんなに遠回りでも別のバス停まで歩くのは面倒という人も少なからず居るかもしれないので、「あまり強くも書けない」というところなのかもしれない(なお、鳥飼、城西橋などへは、天神一丁目や天神警固神社三越前から「6番」などで行ける)。

このように、微妙なニュアンスまで含めて、利用者の立場に立った案内ができるのは「オリジナル様式」の時刻表の利点であると思う。
ただ、では「オリジナル様式」の時刻表にどのように表示すればよいのか(どのような表示が親切と言えるのか)というのは、考え出すと難しく、ある種「熟練の技」というか、機械ではない「人間の目」が必要になるのかもしれない。
また、本来は「時刻表」だけでなく、それに併設される「路線図(運賃表)」や、バスの行先表示(LED)まで含めて、整合性のとれたものにするのが理想的だと思う(実際、このバス停に来る「25番」のバスの行先には、時刻表で一番強調されている「桜坂」は表示されていない)。
しかし現実問題として、西鉄の全バス停、全路線でこれをやるのはほぼ不可能と思われるので、都心部(100円、180円、220円区間くらい?)にエリアを限定するなどして、そういった取り組みを期待したいものである。
(つづく) 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

趣に赴く(26)

2009年10月22日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
福岡県太宰府市の「太宰府」バス停。
修学旅行生の集団がいかにも観光地という感じを醸し出している。

3つ並んでいるうち、一番右が西鉄のバス停、まん中がコミュニティバスまほろば号のバス停、一番左はバス停ではなくまほろば号の「案内」という位置付けになっている。

「太宰府」は西鉄バスの停留所名であり、まほろば号では「西鉄太宰府駅」という名称である。
西鉄太宰府駅のまん前、かつ、九州国立博物館にも通じる太宰府天満宮参道の入口に位置しており、広域的にみると「太宰府といえばこの場所」なので西鉄のバス停名は「太宰府」。
一方、太宰府市民の皆さんにとっては「自分が住んでいるところが太宰府」ともいえるので、もう少しピントを絞って、ここは「西鉄太宰府駅」…という感じだろうか。
このような例は、西鉄は「春日」であるのに対してコミュニティバスやよいでは「春日神社前」というのと同じであり、西鉄の「新宮」とマリンクスの「向夜臼」にもやや似ている。

九州国立博物館の開館前、福岡空港と博物館を結ぶバス路線を検討するという記事を読んだ記憶があったのだが、その後、そのような路線の開設の気配はいっこうにない。
博物館の入場者数もかなり順調に推移しており、もうそんなことを検討する必要もなくなったということなのだろうか。
無番 福岡空港~イオンモール福岡ルクル」と「2番 イオンモール福岡ルクル~上宇美」と「4-1番 宇美営業所太宰府市役所前」という、既存の3路線を統合して、福岡空港と九州国立博物館を結べるのではないかと考えたこともあった。
天神や二日市で電車を乗り換える手間がなく直通で行けるメリットはあり、かつ、既存路線の利用率を高めることにも寄与しそうな気もするのだが、やはり所要時間の問題がネックとなりそうである(九国の公式サイトで空港~太宰府は地下鉄と西鉄電車の乗り継ぎで「37分」となっているのに対し、空港~ルクル~宇美町役場入口~太宰府のバスの所要時間を単純に合計すると56分)。
現在の「4-1番」については、終点を宇美営業所ではなく上宇美にしてみるなど、少しでも利用を増やすためにいろんな工夫の余地がありそうな気がするのだが、そういうことは特に行われておらず、路線自体にあまりやる気が感じられない。
太宰府市と宇美町を結ぶラインは路線バスの「ネットワーク」としてはかなり重要な位置を占めていることもあり、このままフェードアウトしてしまわないよう、「攻め」の姿勢を期待したいものである。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もっと愛をください(6)

2009年10月21日 |    ┣ 愛をください
(つづき)
愛をください」で取り上げた「一頭目の牛」に引き続き、福岡県那珂川町に居る「二頭目の牛」。
ただし、バス停名に「牛」の文字はなく、「こじつけ」の類である。

「後野」は、「現人橋」のひとつ南の停留所である。
県道後野福岡線の起点は「現人橋」の交差点だが、「現人橋」が町名ではないからか、道路名には、当該交差点を含む町名「後野」が使われている。

「後野」バス停は、国道385号上にある。
国道385号と那珂川(地名ではなく河川の名称)は、常にかなり近い位置関係にあり、その傾向は、福岡市内よりも那珂川町内でより顕著になる(写真は、左が那珂川で右が国道385号)。

この写真は9月末の「9番」廃止前に撮ったものであり、行先案内の部分にはまだ「大山」の文字がある。
この場所は、その後も何度か通っているのだが、「大山」が消されたか否かは未確認である(SWEET NAILですみません…)。

現人橋」には、コミュニティバス「かわせみ」の停留所が並んで建っていたが、「かわせみ」は、国道385号から少しはずれて「中央公民館」に寄り道することから、「後野」のバス停はない。
かわせみ」については、わざわざコミュニティバスとして走らせなくとも、
「61番」か「66番」の現人橋経由の一部を那珂川営業所行きから市の瀬行きに振り替え
先代の「7番」を復活させて、博多南駅から那珂川ハイツ~上梶原~役場方面に延長
・「62番」の市の瀬系統の一部と、「49番」の観晴が丘系統をミリカローデンに立ち寄らせる
・那珂川営業所~博多南駅間を走っている多くの「回送」バスを営業運転化する
…程度の、既存の西鉄バスの運行系統を少しいじるくらいのことでも、大方は事足りたような気もする。
まあ、いろんな思惑や事情があるのだろうけど、特に、「回送」の営業運転化は那珂川町の得意技(?)でもあるので、考える余地もあったのでは?。
(つづく)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シューテングスター(36)

2009年10月20日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
福岡市東区の「香椎花園」バス停。

バス停の「停留所名」が書かれる部分は真っ白で何も書かれていないが、後ろの風景から判断すれば、ここが「香椎花園」のバス停である可能性はかなり高い(笑)。
ちなみに、バスの行先表示では、方向幕の時代は「香椎花園」と漢字で表記されていたが、LEDになってからは「かしいかえん」と平仮名になっている。
また、方向幕の時代の前期(主に丸数字の頃)は、「香椎花園行き」の方向幕には小さな「チューリップ」のイラストが入っていた。

平日の始発便から時刻を眺めていくと、「牧の鼻方面」の時刻の11分後に、「天神行き」もしくは「西公園行き」が発車するダイヤになっている。
これは、「牧の鼻方面行き」としてここ「香椎花園」を出発したバスが、「→香住ケ丘五丁目→牧の鼻公園前→香住ケ丘四丁目→」を通って、11分後に再度「香椎花園」に戻ってきて、そこから都心(天神、西公園方面)に向かうことを意味している。
ただし、この「11分後の法則」が成り立つのは、主に午前中の便についてであり、13時39分発の便、及び、14時39分発以降の全ての便では、この「法則」が崩れる。
これは、主に午後の便については、都心(西公園、天神)から香椎花園に到着したバスが、「→香住ケ丘五丁目→牧の鼻公園前→香住ケ丘四丁目→」を通って、再度「香椎花園」に戻ってきたところで「終点」となるためである(逆に、午前中に都心から来た便は牧の鼻を循環せず、「一度目の」香椎花園で終点となる)。
時刻表の「牧の鼻方面」の中には、「牧の鼻を循環して再度香椎花園に戻ってきたあとに都心に向かうもの」と「牧の鼻を循環して再度香椎花園に戻ってきたところで終点となるもの」の2種類、「西公園行き」の中には「牧の鼻を循環して香椎花園に戻ってきたもの」と「香椎花園始発で、牧の鼻を循環せずに都心に向かうもの」の2種類が、それぞれ含まれているということであり、結構奥が深い(?)。

「香椎花園」のバス停はロータリーになっており、郊外行き(牧の鼻方面)と都心行き(天神、西公園行き)がひとつの停留所に停車する。
バスの行先表示が方向幕で、かつ、途中で幕を変えずに「1枚」で済ませようとすると、「これから循環するもの」と「既に循環を終えたもの」の見分けがつかないという事態が発生してしまうのだが、そのような事態に細かく対応できるのはLEDの(数少ない)利点のひとつと言えるかもしれない。
「見分けがつかない」もしくは「見分けがつきにくい」例は、「JR二日市駅」のバス停に来る「3番」の「西鉄二日市行き」(「東町を出発して既に二日市温泉を通ってきて、あとは終点に向かうだけのもの」なのか「これから二日市温泉地区を循環して西鉄二日市に向かうもの」なのか)や、太宰府市コミュニティバス「まほろば号」の「都府楼前駅」(現在のように都府楼前駅を起点としていなかった頃)でも経験したことがある。
「野方(壱岐営業所構内)」バス停における、「204番」「504番」の天神方面行き及び「1-4番」の姪浜駅南口行きについても、「生松台地区をこれから循環するもの」と「既に生松台地区の循環を終えたもの」があって、方向幕の頃は「既に生松台地区の循環を終えたもの」にも「生松台団地」の文字が表示されていたが、これについては、乗り場を分けることにより混乱を回避していた感があった。

「香椎花園」バス停に停車するのは、現在は「23番」のみだが、かつては室住団地から「2番」が足を延ばしていたり、動物園から「300番」が来ていたこともあった。
幼い頃このバス停を見たときには、時刻表に「27番」(現在のものとは異なる、八田小学校経由土井営業所行き)が書かれていた記憶があるのだが、「27番」は「西鉄香椎」発着がメインだったので、香椎花園発というのは、おそらく「端数」的な扱いであったと思われる。

シューテングスター」では主に、そこから先もバスは通っているがそこまでしか行かない便があるという終点(勝手に「広義の終点」と呼んでいる)ではなく、そこから先はバスが通っていない終点(勝手に「狭義の終点」と呼んでいる)を取り上げている。
この「香椎花園」は、都心から来たバスがさらに郊外部に向かうという意味では「広義の終点」なのかもしれない。
ただ、前述の通りこのバス停はロータリーとなっていて、「線」としてはここで切れることから、“路線図”的には「広義の終点」だが、“地図”的には「狭義の終点」にも見える、といった感じだろうか(かなりどうでもいいことですけど…)。
(つづく)
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Day Tripper(2)

2009年10月19日 |   ┣ Day Tripper
(つづき)
福岡市博多区にある長崎県の「対馬」。
ただし、「対馬」は「つしま」とは読まない。

「対馬小路」は、太閤町割りによる「博多七小路」のひとつで、対馬藩主がこの地に屋敷を建てたことに由来する名前とのこと。

ここから「90番」のバスに乗って、2つ先の終点で降りて、フェリーに乗り換えると「対馬」に行くことができる。
そう考えるとここは、福岡の中ではかなり「対馬」に近い場所と言うことができそうだ。
(つづく)
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近い遺産(29)

2009年10月18日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
福岡市早良区の「西新四丁目」バス停。

「15番」の行先として白いテープの下に隠れているのは「ゆめタウン博多」だと思われる。
85番 福博循環線」の廃止に伴い、千代町、福高前のあたりから博多駅、渡辺通一丁目方面への足を維持するため、「福岡タワー南口西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅~緑橋~福高前~千代町~千鳥橋」という路線が新設された。
そして、その路線の行先番号には、市内電車の代替路線で、かつて似たようなルート(藤崎~西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅~緑橋~福高前~千代町~千鳥橋~貝塚駅)を走っていた「15番」が充てられた。
「15番」が「復活」した当初は、「ゆめタウン博多」はまだオープン前であり、オープン後に「ゆめタウン博多」まで延長されている(ただし、「千鳥橋」止めも残った)。
この行先案内は、ちょうどその頃に作られたものだと思われる。

その後、「15番」は、博多駅で2つに分断され、「福岡タワー南口~西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅」と「博多駅~緑橋~福高前~千代町~千鳥橋~ゆめタウン博多」という全く違う系統が併存する状態で、2系統のどちらかを他の番号に改番するということも行われないまま、現在に至っている。
ということで、ここ西新四丁目からは、白いテープで隠されている「ゆめタウン博多」はもちろん、隠されていない「千鳥橋」にも行くことができない(ただし、「15番」ではなく「25番」に乗れば、「千鳥橋」、及びゆめタウン博多のそばの「馬出三丁目」には行ける)。

西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅間には、「15番」のほかにも「9番」「10番」が走っている。
「9番」「10番」「15番」の、都心側と郊外側の行先は以下の通りである。

都心側
 「9番」 博多駅、九大前
 「10番」 九大病院
 「15番」 博多駅
郊外側
 「9番」 西新パレス前、能古渡船場、マリノアシティ福岡
 「10番」 西新パレス前、福岡タワー南口(TNC放送会館)
 「15番」 福岡タワー南口(TNC放送会館)

もともと「10番」を分割した際、都心側が九(9)大前行きだから「9番」としたっぽいのだが、それだと博多駅止めが「9番」なのは変だし、博多駅止めとなった「15番」は現状では「10番」の単なる区間便という見方もできる。
郊外側についても、西新交差点から西に向かうのが「9番」、東に向かうのが「10番」「15番」ということであれば、「9番」に西新パレス前行きがあるのはおかしい…など、こうやってみると、この3路線の線引き(何を理由にしてその番号を冠しているのか)の現状は、非常に曖昧なものに見えてしまう。

…ということで、以下は単なる妄想です。
都心側は、九大病院行き、九大前行きいずれも「18番」(呉服町から先は「1番」)、博多駅止めは「10番」として、さらに六本松や桜坂から都心向けについては既存の「16番」「17番」「19番」「214番」「58番」などの博多駅行きも「10番」に統一(山王・扇町行きは「17番」、中央ふ頭行きは「88番」)。
郊外側は、のこ渡船場行きとマリノアシティ行きを「10番」、西新パレス前行きと福岡タワー南口行きを「15番」として、さらに渡辺通一丁目から郊外向けについては既存の「25番」も「15番」に統一。
「博多駅~ゆめタウン博多」は「85番」に変更、もしくは「板付七丁目~博多駅」と統合して「40番」とする。
「9番」は、半年~1年間くらい欠番にしておいて、その後、「2番」の室住団地系統に割り振る。
…いかがでしょう。
(つづく)
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

く・ふ・う(17)

2009年10月17日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
東京都中央区の「三井記念美術館」バス停。
「メトロリンク日本橋」の停留所である。

「メトロリンク日本橋」は、東京駅の東側(日本橋地区)を走る循環バスである。
東京駅の西側(大手町、丸の内、有楽町方面)では、同様に「丸の内シャトル」というバスもある。

「メトロリンク日本橋」も「丸の内シャトル」も、沿線の企業や施設の協賛金で運行経費を賄っているそうで、運賃は無料である。
福岡では、まず考えられないかな…。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする