(つづき)
前回までの記事は、バス停掲出情報やチラシの内容に基づいて書いたものだったが、西鉄のサイトでも公式な発表が行われた(ただし、この記事を書いている17日未明現在、ニュースリリースのPDFのみで時刻検索はまだできない)ため、ここからは、サイトからの情報や前回までの記事にいただいたコメント等も踏まえて記述していく。
・行先番号の統一(補足)
先日書いた以外にも、
天神から西公園ランプ経由タワー方面行きはすべて「305番」に、
天神北ランプを降りた住吉経由の博多駅はすべて「5番」に、
それぞれ統一される。
前者については、今回の改正で実現しそうな予感がしていた。
なお、番号が切り替わるのは必ずしも「天神から」「博多駅から」という訳ではなく、「切替えポイント」なるものがあり(公式リリースのPDFを参照)、天神や博多駅の前からも変わる場合があるようだ。
ちなみに、「5番」は、昨年春の改正で廃止され、欠番となっていたが、比較的短期間で「復活」することとなった。
今回の変更により、都心部を通るバスの行先番号のバリエーションは一気に減ることになる。
西鉄はもともとバスの番号のことを「系統番号」ではなく「行先番号」と呼んでいるし、「わかりやすさ」という観点からは方向性は間違っていないと思う。
ただ、細かい点を指摘するとすれば、現在「1番」として運行されているうち、「姪浜駅~明治通り~博多駅」の系統は別番号に変更する措置も併せて行うべきだったように思う。
今のままだと、博多駅交通センターには「1番」の天神方面行きがやってくる訳で、混乱のもとのような気がする。
「1番」という番号は、文字通り「一番」わかりやすくしておく必要があるのではないだろうか。
今回の「行先番号の統一」は、行先表示のLED化がもたらした、西鉄バスの歴史上でもかなり大きな出来事だと思う。
たとえ利用者に不評だったとしても、また元に戻すようなことになるとさらなる大混乱を招きかねない(北九州市営バスでも、番号の付け方を試行錯誤しているが、若松と福岡都心部とでは規模が全く違う)。
ある意味「戻れない一歩」を踏み出したと言えそうだ。
・「39番快速」吉塚営業所系統の廃止
これは前々回書き忘れていた。
この系統は、2007年の春の改正で登場した路線だった。
ただ、正直なところ、どういう利用を見込んで開設された路線なのかかがよく掴めなかったので、廃止と言われてもあまり違和感がない…。
・「45-1番」新設
井尻駅から福岡徳州会病院を通って、女学院、昇町方面に向かう路線が新設される。
徳州会病院には現在、春日市コミュニティバス「やよい」が乗り入れているが、自治体のコミュニティバスなので春日市外からは病院に行くには適していない。
そこで、最寄駅である福岡市南区の井尻駅との間の路線を西鉄が運行するということのようだ。
井尻六ツ角~岡本交差点間には、春日地区の「8番」廃止以来、かなり久々に西鉄バスが走ることになる。
福岡徳州会病院の前の信号に付いている「唐梨バス停」のプレートはどうなるのだろうか。
ちなみに、かつて「45番」が小林町、扇町経由だった頃、山王一丁目経由の便を「45-1番」としていた時期があったため、厳密には「復活」と言えるかもしれない。
・「18番」の廃止
地下鉄七隈線とほとんどの区間を重複しており、乗り換えもそこまで困難ではないことから、ある意味「仕方ない」といえるかもしれない。
ただ、実際の利用者の方からのコメントでは、「18番」には「座って通勤できるというメリットがあった」とのこと。
確かにそうであり、私も同じ境遇にいたら、座って通勤できるならば「18番」を選びそうな気がする。
七隈線開業時は、この「18番」の終点を博多駅から県庁(吉塚営業所)まで延長したりもしたのだが、今になって考えるとかなり無謀な挑戦だったと言えそうだ…。
・「61番」片江営業所行き、福大病院行きの廃止
「61番」のうち、旧「60番 桧原循環線」を引き継いだ上記2つの行先が廃止される。
福大病院~片江~屋形原方面の「横の移動」は、大橋ローカルの「6番」だけで十分ということだろうか。
以前、「61番」を分割して、片江営業所行き、福大病院行きは「60番」としてはどうかと提案したことがあったが、その必要はなくなってしまった…。
・「303番 急行」増便と、マリノアシティ→天神・博多駅の「直行」新設
今改正の大きな柱のひとつのようだが、個人的にはそこまでコメントはない。
ただ、もともとマリノアシティは昭和バスのエリアであり、博多駅~天神~マリノアシティ線もそもそもは昭和バスが運行していたことを考えると、「昭和バスいじめ」に見えてしまうのである…。
・西南中高前、愛宕浜三丁目経由能古渡船場行きの「エコルライナー」新設
西南生に加え、福女生も利用できるようになる。
・「80番」博多駅~キャナル~天神~中央埠頭線が平日も運行
韓国からの旅行者は平日にも多いということなのかな?。
・「68番」国立医療センター行き廃止
すべて福浜行きとなるようだ。
長浜地区~医療センターの直通便はなくなるが、それ以外については、「4番」「4-1番」「6-1番」など、一般道路経由の路線も充実してきていることから、そちらを利用してくれということだろうか。
・「3番」の早良営業所行きを減らして星の原団地行きを増便
地下鉄七隈線の影響がじわじわと出てきているということだろうか。
干隈~野芥あたりの渋滞は、地下鉄に乗り換えさせるためにわざと放置しているのかな?などと考えてしまう…。
(つづく)
前回までの記事は、バス停掲出情報やチラシの内容に基づいて書いたものだったが、西鉄のサイトでも公式な発表が行われた(ただし、この記事を書いている17日未明現在、ニュースリリースのPDFのみで時刻検索はまだできない)ため、ここからは、サイトからの情報や前回までの記事にいただいたコメント等も踏まえて記述していく。
・行先番号の統一(補足)
先日書いた以外にも、
天神から西公園ランプ経由タワー方面行きはすべて「305番」に、
天神北ランプを降りた住吉経由の博多駅はすべて「5番」に、
それぞれ統一される。
前者については、今回の改正で実現しそうな予感がしていた。
なお、番号が切り替わるのは必ずしも「天神から」「博多駅から」という訳ではなく、「切替えポイント」なるものがあり(公式リリースのPDFを参照)、天神や博多駅の前からも変わる場合があるようだ。
ちなみに、「5番」は、昨年春の改正で廃止され、欠番となっていたが、比較的短期間で「復活」することとなった。
今回の変更により、都心部を通るバスの行先番号のバリエーションは一気に減ることになる。
西鉄はもともとバスの番号のことを「系統番号」ではなく「行先番号」と呼んでいるし、「わかりやすさ」という観点からは方向性は間違っていないと思う。
ただ、細かい点を指摘するとすれば、現在「1番」として運行されているうち、「姪浜駅~明治通り~博多駅」の系統は別番号に変更する措置も併せて行うべきだったように思う。
今のままだと、博多駅交通センターには「1番」の天神方面行きがやってくる訳で、混乱のもとのような気がする。
「1番」という番号は、文字通り「一番」わかりやすくしておく必要があるのではないだろうか。
今回の「行先番号の統一」は、行先表示のLED化がもたらした、西鉄バスの歴史上でもかなり大きな出来事だと思う。
たとえ利用者に不評だったとしても、また元に戻すようなことになるとさらなる大混乱を招きかねない(北九州市営バスでも、番号の付け方を試行錯誤しているが、若松と福岡都心部とでは規模が全く違う)。
ある意味「戻れない一歩」を踏み出したと言えそうだ。
・「39番快速」吉塚営業所系統の廃止
これは前々回書き忘れていた。
この系統は、2007年の春の改正で登場した路線だった。
ただ、正直なところ、どういう利用を見込んで開設された路線なのかかがよく掴めなかったので、廃止と言われてもあまり違和感がない…。
・「45-1番」新設
井尻駅から福岡徳州会病院を通って、女学院、昇町方面に向かう路線が新設される。
徳州会病院には現在、春日市コミュニティバス「やよい」が乗り入れているが、自治体のコミュニティバスなので春日市外からは病院に行くには適していない。
そこで、最寄駅である福岡市南区の井尻駅との間の路線を西鉄が運行するということのようだ。
井尻六ツ角~岡本交差点間には、春日地区の「8番」廃止以来、かなり久々に西鉄バスが走ることになる。
福岡徳州会病院の前の信号に付いている「唐梨バス停」のプレートはどうなるのだろうか。
ちなみに、かつて「45番」が小林町、扇町経由だった頃、山王一丁目経由の便を「45-1番」としていた時期があったため、厳密には「復活」と言えるかもしれない。
・「18番」の廃止
地下鉄七隈線とほとんどの区間を重複しており、乗り換えもそこまで困難ではないことから、ある意味「仕方ない」といえるかもしれない。
ただ、実際の利用者の方からのコメントでは、「18番」には「座って通勤できるというメリットがあった」とのこと。
確かにそうであり、私も同じ境遇にいたら、座って通勤できるならば「18番」を選びそうな気がする。
七隈線開業時は、この「18番」の終点を博多駅から県庁(吉塚営業所)まで延長したりもしたのだが、今になって考えるとかなり無謀な挑戦だったと言えそうだ…。
・「61番」片江営業所行き、福大病院行きの廃止
「61番」のうち、旧「60番 桧原循環線」を引き継いだ上記2つの行先が廃止される。
福大病院~片江~屋形原方面の「横の移動」は、大橋ローカルの「6番」だけで十分ということだろうか。
以前、「61番」を分割して、片江営業所行き、福大病院行きは「60番」としてはどうかと提案したことがあったが、その必要はなくなってしまった…。
・「303番 急行」増便と、マリノアシティ→天神・博多駅の「直行」新設
今改正の大きな柱のひとつのようだが、個人的にはそこまでコメントはない。
ただ、もともとマリノアシティは昭和バスのエリアであり、博多駅~天神~マリノアシティ線もそもそもは昭和バスが運行していたことを考えると、「昭和バスいじめ」に見えてしまうのである…。
・西南中高前、愛宕浜三丁目経由能古渡船場行きの「エコルライナー」新設
西南生に加え、福女生も利用できるようになる。
・「80番」博多駅~キャナル~天神~中央埠頭線が平日も運行
韓国からの旅行者は平日にも多いということなのかな?。
・「68番」国立医療センター行き廃止
すべて福浜行きとなるようだ。
長浜地区~医療センターの直通便はなくなるが、それ以外については、「4番」「4-1番」「6-1番」など、一般道路経由の路線も充実してきていることから、そちらを利用してくれということだろうか。
・「3番」の早良営業所行きを減らして星の原団地行きを増便
地下鉄七隈線の影響がじわじわと出てきているということだろうか。
干隈~野芥あたりの渋滞は、地下鉄に乗り換えさせるためにわざと放置しているのかな?などと考えてしまう…。
(つづく)
交通Cからも県庁方面へ乗る為に29を待っている客が偶然時間が合えば一人二人乗って来るという感じだったので、廃止は時間の問題だと思ってました。
県庁って区役所等と違って余り用務客の需要が見込めませんしね…
桜ヶ丘地区は今回の改正で他にも変更点があるようです。
・39B減便
平日は朝夕の通勤時間帯のみ、逆に土日は昼間の博多の森への行楽需要のある時間帯のみの運行となるようです。
・370/390経路変更
70番台と同じく蓮池・呉服町を経由して蔵本となります。(所要時間が多少伸びますね…)
・志免役場系統廃止
ひっそりと たびたび
http://blog.goo.ne.jp/soramame_1973/e/282128ab2dbee3c672081814aad33ba7
で取り上げられている無番系統が廃止の告知もなく「ひっそりと」廃止になります。(改正後時刻表に記載がないという形での告知)
利用客が少なかったとはいえ、永らく続いた系統の廃止だけに寂しいものがあります。
情報ありがとうございます。
「400番」や「600番台」では蓮池から県庁方面まで歩いている人がいるようなので、「370番」「390番」の経路変更も、そういう需要を期待しているのでしょうかね。
志免役場系統廃止ですか…。
一応町の「福祉巡回バス」でも桜丘から役場に行けるようなので、補助金打ち切りという流れなのでしょうかね。
たしかにあまりお客さんは乗っていませんでしたが…。
今週志免町役場に行くかもしれないので、ついでにロータリーも見てこようと思います。
ダイヤ改正3連発。楽しく見ておりました。今回は廃止がけっこうありますね。18や39などなど…。
今日、39快速を二又瀬(時刻表表記は二股瀬なんですが)⇔呉服町、往復してきました。確かに、県庁方面からの、あるいは県庁方面への乗客は皆無でしたね。特に東光町以遠⇒呉服町の客は僕一人。
これで博多駅⇔吉塚営業所の路線が事実上「消滅」しますね。18時代は1時間3本が、39に変わり不定期ダイヤ、そして1日2本…。
2-9もなんと土曜早朝の免許維持便を除いて賀茂駅止まりとなって大減便となるようです。
日中国立医療センターまで延伸されて多少利便性は向上しますが、この路線、ラッシュ時間帯でもあまり人が多くありません。もともとから1時間に2本程度なので、住民が乗りたいときには2番まで歩くことが多いのでしょうね。
>これで博多駅⇔吉塚営業所の路線が事実上「消滅」しますね。18時代は1時間3本が、39に変わり不定期ダイヤ、そして1日2本…。
たしかにそうですね。
JRに乗れば?って言われればそれまでなのですが、現在41番が走っているルートなど、もっと活用してもらいたい気もします。
都市高502さん、こんにちは。
2-9の情報ありがとうございました。
3番の星の原団地線が増便されることもあり、この賀茂線は「裏」のイメージがさらに強くなってしまいますね。