INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

近い遺産(29)

2009年10月18日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
福岡市早良区の「西新四丁目」バス停。

「15番」の行先として白いテープの下に隠れているのは「ゆめタウン博多」だと思われる。
85番 福博循環線」の廃止に伴い、千代町、福高前のあたりから博多駅、渡辺通一丁目方面への足を維持するため、「福岡タワー南口西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅~緑橋~福高前~千代町~千鳥橋」という路線が新設された。
そして、その路線の行先番号には、市内電車の代替路線で、かつて似たようなルート(藤崎~西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅~緑橋~福高前~千代町~千鳥橋~貝塚駅)を走っていた「15番」が充てられた。
「15番」が「復活」した当初は、「ゆめタウン博多」はまだオープン前であり、オープン後に「ゆめタウン博多」まで延長されている(ただし、「千鳥橋」止めも残った)。
この行先案内は、ちょうどその頃に作られたものだと思われる。

その後、「15番」は、博多駅で2つに分断され、「福岡タワー南口~西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅」と「博多駅~緑橋~福高前~千代町~千鳥橋~ゆめタウン博多」という全く違う系統が併存する状態で、2系統のどちらかを他の番号に改番するということも行われないまま、現在に至っている。
ということで、ここ西新四丁目からは、白いテープで隠されている「ゆめタウン博多」はもちろん、隠されていない「千鳥橋」にも行くことができない(ただし、「15番」ではなく「25番」に乗れば、「千鳥橋」、及びゆめタウン博多のそばの「馬出三丁目」には行ける)。

西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅間には、「15番」のほかにも「9番」「10番」が走っている。
「9番」「10番」「15番」の、都心側と郊外側の行先は以下の通りである。

都心側
 「9番」 博多駅、九大前
 「10番」 九大病院
 「15番」 博多駅
郊外側
 「9番」 西新パレス前、能古渡船場、マリノアシティ福岡
 「10番」 西新パレス前、福岡タワー南口(TNC放送会館)
 「15番」 福岡タワー南口(TNC放送会館)

もともと「10番」を分割した際、都心側が九(9)大前行きだから「9番」としたっぽいのだが、それだと博多駅止めが「9番」なのは変だし、博多駅止めとなった「15番」は現状では「10番」の単なる区間便という見方もできる。
郊外側についても、西新交差点から西に向かうのが「9番」、東に向かうのが「10番」「15番」ということであれば、「9番」に西新パレス前行きがあるのはおかしい…など、こうやってみると、この3路線の線引き(何を理由にしてその番号を冠しているのか)の現状は、非常に曖昧なものに見えてしまう。

…ということで、以下は単なる妄想です。
都心側は、九大病院行き、九大前行きいずれも「18番」(呉服町から先は「1番」)、博多駅止めは「10番」として、さらに六本松や桜坂から都心向けについては既存の「16番」「17番」「19番」「214番」「58番」などの博多駅行きも「10番」に統一(山王・扇町行きは「17番」、中央ふ頭行きは「88番」)。
郊外側は、のこ渡船場行きとマリノアシティ行きを「10番」、西新パレス前行きと福岡タワー南口行きを「15番」として、さらに渡辺通一丁目から郊外向けについては既存の「25番」も「15番」に統一。
「博多駅~ゆめタウン博多」は「85番」に変更、もしくは「板付七丁目~博多駅」と統合して「40番」とする。
「9番」は、半年~1年間くらい欠番にしておいて、その後、「2番」の室住団地系統に割り振る。
…いかがでしょう。
(つづく)


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5 コメント

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「58」に受け継がせたらどうですかね? ()
2009-10-17 00:15:44
「9」ですが、「58」に博多駅~九大前を受け継がせて、のこ渡船場~六本松間は廃止で良い気がします。
「59」には「1」の月見町行を受け継がせても良いと思いますし・・・・。
「1」の始発は姪浜よりも、福岡タワー方面の始発の方がニーズありそうな気がしますけど・・・。
三瀬ループ橋開通しても、なかなか三瀬トンネル経由のバスが運行されませんが、1000円高速に対抗するのは福岡ドームや福岡タワーのお客を国道263号線沿線から拾うというのも、考えたらどうなのかな?って気もします。
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Unknown (Tokyo Chikushi)
2009-10-17 16:27:51
市電に関する話題がありましたので、少々。
市電については、情報が新しくなることもありえないので、昔の知識のままでよいはずです。(「市電」とは「市内電車」を略した言い方です)

-市内電車の代替路線で、かつて似たようなルート(藤崎~西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅~緑橋~福高前~千代町~千鳥橋~貝塚駅)を走っていた「15番」が充てられた。

とあります。この「15番」というのは、電車代替バスとなった後のバスの番号ということでしょうか?

電車で、ほぼ同じルートのものは「26番」です。
(室見橋~西新~六本松~一丁目~博多駅~潟洲町~千鳥橋~貝塚)
これは城南線と貝塚線を結びつつ、途中が北を通るか、南を通るかで、「25番」と双子のような存在でした。需要が少なかったのか(天神を通らないため?)、電車の部分廃止時には既に消滅し、「25番」だけになっていました。

もっともっと前には確かに「15番」という番号をつけた電車が走っており、このルートは次のようなものです。
(貝塚~千鳥橋~石城町~天神~一丁目~博多駅~呉服町~千代町~九大前)
子ども心に「G」のような形のルートだなと思っていました。

関連するものに「16番」があり、これの変形が部分廃止後も無番の単一系統として残り、さらにバスの「85番」福博循環線へと引き継がれます。
「16番」(貝塚~千鳥橋~潟洲町~博多駅~一丁目~天神~石城町~千代町~吉塚)
ただ、吉塚線が、「大規模な部分的廃止」の3年くらい前に先行して廃止されましたので、上のルートのうち、後半の天神から吉塚までの部分をカットして運行されるようになりました。この3年くらいの短い間だけ、「15番」を名乗っていたような気もします。(なお、吉塚線を走っていたのは、この「16番」だけです)
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Unknown (soramame)
2009-10-18 00:02:20
Mさん、こんにちは。
たしかに箱崎の九大前地区の路線については、近いうちに再編が行われる可能性もありそうですね。
>三瀬トンネル経由のバス
このような新たな需要の開拓はぜひ行ってもらいたいものですが、現実問題として、曲渕行きは廃止の方向が打ち出されているので、実現は難しそうな感じですね。

Tokyo Chikushiさん、こんにちは。
>-市内電車の代替路線で、かつて似たようなルート(藤崎~西新~六本松~渡辺通一丁目~博多駅~緑橋~福高前~千代町~千鳥橋~貝塚駅)を走っていた「15番」が充てられた。
>とあります。この「15番」というのは、電車代替バスとなった後のバスの番号ということでしょうか?
その通りです。
昭和48年(おそらく吉塚線廃止直後)の「運行系統図」というのがあるのですが、そのとき「天神~渡辺通一丁目~博多駅~緑橋~潟洲町~千代町~千鳥橋~貝塚駅」という系統が「15番」として記載されています。
Tokyo Chikushiのおっしゃる「16番」の「後半の天神から吉塚までの部分をカットして運行されるようになりました。この3年くらいの短い間だけ、「15番」を名乗っていたような気もします」というのがこれだと思われ、代替バスの「15番」という数字もここから持ってきている気がします。
代替バスの番号は、
 ひと桁が貫線経由、10番台が城南線・博多駅経由、20番台が城南線・天神経由
 末尾が0(ひと桁のときは1)が九大前、末尾が5が貝塚駅
と、かなり合理的につけられていましたね。
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実は…… (晃太郎)
2010-05-04 11:34:10
お久しぶりです。

この行先案内ですが、実は私の手元にあります(!?)。今日百道浜営業所にて開催された販売イベントで、500円で売りに出されていました。自宅に程近いバス停であり、毎朝これを見上げてからバスで大学に向かったり、休みの日には「今日はどこに行こうか…」などと考えたりと、思い入れなら結構あるので、その場で購入を決めました。

お察しの通り、テープで隠されていた箇所は「ゆめタウン博多前」でしたよ。
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Unknown (soramame)
2010-05-06 12:07:52
晃太郎さん、こんにちは。

>この行先案内ですが、実は私の手元にあります(!?)。今日百道浜営業所にて開催された販売イベントで、500円で売りに出されていました。

おお!そうなんですね。

>自宅に程近いバス停であり、毎朝これを見上げてからバスで大学に向かったり、休みの日には「今日はどこに行こうか…」などと考えたりと、

たしかに、行先案内を見て「どこに行こうか…」と考えるという感覚はわかります。
最近の、新しい表示方式だと、そういうことがやりづらいですね。
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