「筑豊急行」が今月末でついに廃止に。
減便をしながら延命が図られてきましたが、もはやここまで、という感じ。
最終的なルートは、
「博多駅~福岡空港国内線~北本町~原町~長者原~粕屋警察署前~篠栗北~山王~八木山バイパス~堀池~飯塚~仁保~糸田口~西鉄後藤寺」
なお、平成5年時点、昭和56年時点の時刻表を過去に掲載しています。
旧道からバイパスへのシフト、八木山峠から八木山バイパスへのシフトも、「筑豊特急」とは違うタイミングで行われ、「筑豊特急」の“補完”的な位置づけでもありましたが、補完を備えるほどの余裕はもうないということでしょうか。
7年半前、「原町」の記事で、
“福北ゆたか線の増強、長者原駅の開業などで、かつて栄華を極めたこのエリアのバスは衰退傾向にあり、辛うじて残っている「筑豊急行」も、扇橋~国道201号間の道路が開通すれば、ここ「原町」を通らなくなる可能性が大(道路開通まで「筑豊急行」が存続できるか、というもう一つの問題もありますが)”
と書いていましたが、そのもう一つの問題が現実のものに。
その後、JR福北ゆたか線を長者原付近で分岐させて福岡空港で地下鉄につなげようという構想も出てきています。
福岡都市圏のバス停でありながら長年「筑豊急行」だけが停車していた志免町の「北本町」バス停も廃止のようです。
9月末にはまた、田川市と北九州市を結んでいた「田川快速」の生き残りである「無番」西鉄後藤寺~中谷線も廃止に。
西鉄バス路線のネットワーク崩壊については、これまで数多く書いてきましたが、これにより、田川市~香春町~北九州市を結ぶラインがついに消滅。
西鉄のCMソングを創るに際して、田川から小倉へのバスをイメージした井上陽水氏は何を思うのでしょうか。
なお、田川市~香春町については、「筑豊特急」が香春町役場まで延長することにより維持が図られるが、これもどれだけ続くかは未知数(「県立大学」の記事も参照)。
また、北九州市内では、香春町との境界ギリギリのところまでバス路線は残りますが、これもどれだけ続くかは未知数です。
この他にも、東郷~福間の「1-2番」がより海に近いルートに変更となり「1-1番」との対比がよりはっきりするようになったり、「無番」なのに「3番」の柳川病院循環が廃止になったりします。
(つづく)