INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

ぐりーんぐりーん(15)

2010年09月29日 |    ┣ colors&ぐりーん
(つづき)
福岡シティループバス『ぐりーん』」……かと思ったら違って、一般の路線バスだった。

久々に「偽ぐりーん」である…。

今年3月に、大幅なルート変更と運行日の変更(毎日運行→休日のみの運行に)が行われた本物の「ぐりーん」だが、9月22日運行開始から2周年を迎えた。
私が休日あまり都心部に居ないこともあり、最近は目にする機会もめっきり減ってしまっているが、利用状況はどんな具合なのだろうか。

「ぐりーん」の平日運行がなくなった後は、「福岡都心ライナー」が、「ぐりーん」の平日版、ビジネスユース版として機能してくれることを期待したのだが、あっさりと消えてしまった

ちなみに「リョーユーパン」は、「白木原駅」と「平田」を結ぶ直線上にある(ただし最寄駅としては、JR水城or大野城、西鉄下大利かな?)。
(つづく)
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近い遺産(40)

2010年09月28日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
北九州市八幡西区の「折尾」バス停。

現在ここを通るバスは、小倉黒崎方面からやってきてひとつ先の「折尾駅」で終点となる西鉄北九州線代替バスの「1番」と、「折尾車庫~折尾光明~折尾(折尾車庫方面は折尾一丁目)~折尾駅西口~則松~永犬丸~下上津役~小嶺車庫~千代四丁目~香月営業所」を結ぶ「77番」のみであり、八幡西区内のみにしか行くことができない。

かつてはここから、
「20番」が海老津赤間営業所に、
「21番」「24番」が島津/遠賀川駅~芦屋車庫に、
「23番」が遠賀高校に、
「61番」「63番」が吉田団地/下二~大膳橋~中間駅西口~筑鉄中間~通谷電停中間営業所~JR中間駅前に、
「62番」「64番」が吉田団地~大膳橋~中間駅西口~筑鉄中間/中尾~香月営業所に、
「69番」が吉田団地~大膳橋~中間駅西口垣生~砂山口に、
それぞれ運行されていた。

隣りのバス停として案内されている「折尾四丁目」「光明二丁目」はその頃の名残りであり、現在これらのバス停には、北九州市営バスのみが停車する。
バス停の行先案内の部分も現在は真っ白だが、この下には、上記の各系統が隠れているのでは?と推測される。

少し前までは、この場所から水巻町、遠賀町、岡垣町芦屋町、中間市、宗像市(もっと昔は「20番」は福岡市まで運行されていたが、その頃のことはリアルタイムでは知りません)方面へのネットワークが確かに活きていて、「IIK」「ITK」がとても高く、いつもワクワクする場所であった。
それが、芦屋町、水巻町からの西鉄バス撤退などを受け、この十年足らずの間に、ここまで衰退するか?というくらい衰退してしまった…。
(つづく)
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LED REAL(24)

2010年09月26日 |    ┣ LEDに位置図
(つづき)
博多ふ頭博多ふ頭入口対馬小路市民会館前天神北~天神大丸前~天神一丁目キャナルシティ博多前~駅前三丁目~博多駅~駅前四丁目~東領団地~アサヒビール前竹下~井尻一丁目~井尻駅入口~井尻六ツ角~精華女子短大前~寿町二丁目~JR南福岡駅~雑餉隈営業所」を走る「46番」の天神地区における側面表示。

博多駅から雑餉隈営業所に向かうルートは複数あり、かつ、「46番」が雑餉隈営業所まで行くようになったのはつい最近(今年3月23日)で、博多駅から雑餉隈へのメインルートでもないことから(雑餉隈まで延長される前は井尻六ツ角が終点)、「博多駅→雑餉隈営業所」という表示ではやや不親切に見える(前面の行先表示も、行先部分の上に大文字で博多駅、下に雑餉隈営となっている)。
“博多駅から先の利用者は常連客なので「46」という番号で判断できるだろうから、天神地区においては、博多駅までの利用者に対してわかりやすい表示にすることを主眼に置こう”という考えもわからないではないのだが、せめて「竹下」と、できれば「井尻」はどうにかして入れてほしい気はする。

なお「46番」の郊外部は、「井尻六ツ角」までの運行となるさらに前は、「~放送所前~昇町~上白水~現人橋道善那珂川営業所」まで運行されており(一時期は「天神山行き」もあり)、そしてさらにその前は、もっと郊外の「大山」まで運行されていたそうだ。
都心部についても、「博多ふ頭」が始発となる前は「天神」や「那の津四丁目」を基点としていた(なお、当初は国体道路経由ではなく昭和通り経由で、天神郵便局前から出ていたようだ)。
郊外部と都心部での変化はあるものの、「駅前四丁目~竹下~井尻」間については、私がバスに興味を持ってから既に30年以上が経つが、その間ずっと固定されており、この区間に「46番」以外のバスが通ったこともないと思われ、都市部にありながら、距離的にも期間的にも、路線がずっと固定されている。

このことを以前書いた際、ひろしさんから「担当営業所はちょこちょこ変わりましたけどね。」というコメントをいただいた。
たしかに、現在は「雑餉隈営業所」が担当しているが(←私が担当営業所とか車両のことについてほとんど興味がないため、違っていたらごめんなさい)、福岡の「1番」大野城の「12番」などとともにKassyさんから提供していただいた平成9年の「46番」の時刻表では担当は「高速営業所」となっているし、「那珂川営業所」が担当していたこともあったと思う。
「46番」が長年あまり変わらないのは、「46番」には「営業所への帰属意識」というものがあまり強くなく、各営業所とも、「46番」という路線を「持っている」というよりは「預かっている」くらいの心もちなので、あまり大きく変えることには気持ちが向かわないのかもしれない。
そう考えると、井尻六ツ角から雑餉隈営業所までの延長というのは、かなり画期的なことといえるのかもしれない。
今後さらに、以前提案したルート変更竹下駅への「46番」以外の路線の乗り入れなどが行われることはあるだろうか…。
(つづく)
コメント (5)
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2010年10月1日ダイヤ改正(1)

2010年09月25日 |   ┣ ダイヤ改正2010
(つづき)
公式発表から既に一週間以上が経過し(廃止の方針が打ち出されてからは約半年)、ニュースとしてはあまり新鮮味がないのだが、今月をもって「62-1番」のうち、「西鉄大橋駅~老司~博多南駅~那珂川ハイツ~上梶原」の系統が廃止される。
「那珂川ハイツ」のひとつ先までは、「62-1番」以外の路線も走っているので、廃止されるバス停としては「那珂川南中学校前」「梶原」「上梶原」の3つということになる。

3年前「上梶原」を取り上げた記事で、“那珂川ハイツの南側で、西鉄の新たな住宅団地開発が進められていることもあり、近い将来「上梶原行き」が増便される可能性もゼロではないと思われる”と書いたことがあった。
そしてその2年後、“西鉄の新たな住宅団地開発”である「コットンヒルズ那珂川ハイツ南」(←もともとはその北側の「那珂川ハイツ」と一体として開発する予定だったが、古墳が出てきたため実現しなかった)が完成した際、たしかに、「那珂川ハイツ」より南側に行くバスは増便されたのだが、そのひとつ先の「コットンヒルズ那珂川ハイツ南」(「那珂川ハイツ南口」から改称)までの延長であり、そこからわずか3つ先の「上梶原」までは行かず、別の場所で折り返しを行っている。

当時の記事のコメント欄で、“上梶原に既に折り返し場があるにも関わらず、そことは別の場所に敢えて土地を取得(借地かもしれませんが)してまで上梶原には行かせないということは、近々「かわせみ」が通っていることを理由にして上梶原系統が廃止されてしまうのでは…”と懸念していたのだが、その通りになってしまった。

運行時間帯などをみると、「62-1番」の上梶原系統と那珂川町コミュニティバス「かわせみ」の間には、あまり代替性はないのだが、「廃止」という「目標」に向かって話が進み始めると、そのような観点はあまり考慮されないのが常のようで…。
(つづく)
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愛をください(39)

2010年09月24日 |    ┣ 愛をください
(つづき)
キリン」「」「」「」「」「鹿」「」「」「」「なまず」「」「」「」「」「」「ライオン」「鮟鱇」「千鳥」「」「ハブ」「海老」「かわせみ」「アマガエル」「怪獣」「」「チキン」「ひばり」「」「」「「ペンギン」「アザラシ」「アシカ」ひよ子」「」「」「ハリセンボン」「イクラ」「」に引き続き、逆転優勝が現実味を帯びてきた、北九州市八幡西区を飛ぶ「鷹」。

現在ここ「鷹の巣」に停車するのは、「黒崎駅バスターミナル~ふれあい通り~熊手四ツ角~西区役所~ホテルクラウンパレス北九州~西曲里町~南王子~竹末~鷹の巣~穴生電停前~穴生営業所」を結ぶ「57番」のみであり、本数も、平日と土曜が4往復、日曜祝日が3往復と非常に少ない。
ただ、20分おきにバスが来る「80番」「82番」が通る道路(萩原橋~穴生ドーム~鉄竜)と筑豊電鉄線(穴生~森下~今池)の中間にあるため、ある意味仕方ない部分もありそうだけど。

約20年くらい前には、ここに「芦屋車庫~折尾~引野口~都市高速~黄金町小倉(砂津)」を結ぶ「急行」が停車していて、「急行」廃止後は、樋口町交差点~穴生電停前付近(この間に「穴生三丁目」バス停があった)の免許維持の意味合いもあったと思われる「25番」(芦屋車庫~引野口)も走っていた(バス停の行先案内には「25番」がうっすらと見える)。

現在の「57番」には、穴生営業所行きだけでなく、若葉一丁目行き、小嶺車庫行き、香月営業所行き、北九州ハイツ行きの計5つがあり、黒崎駅バスターミナル(←西鉄黒崎バスセンターとは似て非なるもの)から来て、「竹末一丁目」の交差点(バス停としては「竹末」)で3つの方向に枝分かれするにもかかわらず、全て「57番」という、別番号化枝番付与が進む福岡地区にあてはめると、今どき珍しい()路線となっている。

「57番」のルートには、「熊手」「クラウン」「王子」と、縁起の良いキーワードを含むバス停もあるので、「鷹」にはなんとか頑張っていただきたいものである(なお、「穴生ドーム」では、クライマックスシリーズや日本シリーズは行われません)。
(つづく)


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失われた風景(8)

2010年09月23日 |   ┣ 失われた風景
(つづき)
左上は、現在の古賀ローカル線のバス停掲出路線図で、その下が以前のもの。

実際の道路の形状をなるべく忠実に再現しようとする努力(?)がやや後退している(特に、千鳥駅周辺)。
また、この2時点の間で、古賀市を超えて新宮町福岡市東区まで行く線や、「青柳四角」と「宮前」を直接結ぶ線とその線上の「青柳町」「青柳町構口跡」がなくなっているのがわかる。

“バス停の路線図や、バスの車内に掲示されている路線図が遠めからしか見えず、字が読み取れないとき、位置関係や線の色のつながり方、文字数の長短などから、停留所や行先番号を推測することを無意識のうちにやってしまう”と、以前書いたことがあるが、みなさんもぜひやってみてください(←強制ではありません(笑))。
舞の里古賀駅南口古賀駅東口古賀駅市役所前サンコスモ古賀青柳熊鶴谷山米多比薦野八反田グリーンパーク古賀…、いずれもこの路線図の中にあり、旧路線図のほうには、さらに、太閤水平山西鉄香椎もある。

この地区のバスでも最近は行先表示のLED化が進んでいる。
「古賀駅東口~グリーンパーク古賀」のような「無番」がLEDになると、「番号あり」と比べてかなり味気ないものに見えてしまう…。
(つづく)
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近い遺産(39)

2010年09月22日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
福岡県朝倉市の「甘木」(甘木バスセンター)バス停。

かつてはここにバスセンターの建物があり、西鉄ストアや飲食店なども併設され(ていましたよね?)、それなりに「格」のある場所だったのだが、建物の跡地にプレハブが設置され、もうどれくらいの年月が流れただろうか…。

現在ここに乗り入れるのは「40番」「41番」「400番」「急行」のみだが、以前は、甘木市内線や高速バスなども乗り入れていたので、「乗り継ぎ拠点」としての役割を果たしていた。
しかし現在、この「バスセンター」を発着するバスのラインナップは、両隣りのバス停(「朝倉総合庁舎入口」と「希声館前」)とほぼ同じであり(「朝倉総合庁舎入口」との違いは一日2往復の「急行」が停車するか否かと、杷木行きの便数が数本違うだけ)、ここから別の方向に支線が延びていくとか、ここに高速バスなどの長距離路線が乗り入れたりということもないため、「バス同士の乗り継ぎ拠点」という「バスセンター」として果たすべき機能のひとつは実質的にはなくなってしまっている。

ただ、高校や商業施設に近いことから「バスの待ち合い施設」「人と人との待ち合わせ施設」としての機能や、バス停まで車で送り迎えをする「車とバスの乗り継ぎ拠点」としての機能、また、“昔ここにバスセンターの建物があった”ことは地元の人々の記憶に残っている訳なので「ランドマーク」としての機能は、依然果たしていると思うけど。

西鉄の甘木市内線を引き継いだ甘木観光バスの敷地内への乗り入れが行われれば、「バス同士の乗り継ぎ拠点」としての機能もすぐに復活するのだが、それが行われない(甘木観光バスは、こことは別に「甘木中央」のバス停を設けている)背景には、いろいろな思惑があるのだろうか…。

朝倉市では、市内の回遊性を高めるため、平成21年度に「市街地巡回バス」の社会実験を行ったが、利用者が低調だったため本格運行には至っていない(市街地の循環部分については、甘木観光バスの「美奈宜の杜線」に引き継がれている)。
この社会実験自体を否定するつもりは全くないのだが、まずは、甘木観光バスのバスセンター乗り入れを実現させるほうが先だったのでは?などと考えてしまう…。
(つづく)
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もっと愛をください(11)

2010年09月20日 |    ┣ 愛をください
(つづき)
愛をください」で取り上げた「一匹目の猿」に続き、北九州市門司区に居る「二匹目の猿」。

「猿喰」は、門司港駅恒見営業所を結ぶ「40番」のルートである県道門司行橋線上に位置しており、門司駅と恒見営業所を淡島神社、伊川経由で結ぶ「60番」(門司駅~淡島神社~伊川~猿喰~恒見営業所)のルートにもなっている。

またここは、複乗(寄り道)ポイントである「門司学園中学校前」(かつては門司北高校)への分岐点にもなっていることから、のりばが複数あって意外に複雑である(細かい説明は割愛)。
なお、「門司学園中学校前」を取り巻くバスの行先番号を見てみると、

門司港駅~(門司学園中を複乗せず)~恒見 …「40番」
門司港駅~門司学園中(複乗)~恒見   …「40番」
門司港駅~門司学園中止め      …「45番」

門司駅~(門司学園中を複乗せず)~恒見 …「60番」
門司駅~門司学園中(複乗)~恒見   …「60番」
門司駅~門司学園中止め      …「60番」

となっていて、行先番号を別にする基準の曖昧さというものを端的に示す例といえそうな感じである。

ちなみに、門司駅(藤松、緑ヶ丘)と恒見営業所を桜ヶ丘経由で結ぶ「47番」「48番」のルートには、同じく「動物+喰」である「鹿喰トンネル口」というバス停があるが、こちらは「鹿」は「しか」とは読まず、「喰」の読みも「猿喰」とは異なる。
(つづく)
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趣に赴く(34)

2010年09月19日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
北九州市門司区の「門司港駅前」バス停。

ただし、バスのりばは、関門橋が見渡せる駅の正面ではなく側面(?)にある。

「白野江・青浜」「喜多久」「柄杓田」「恒見営業所」方面に向かうローカル線の「狭義の終点」であるとともに、「田野浦~小倉方面」に運行する複数ある路線のうちの一部の系統の複乗(寄り道)ポイントにもなっている。
「田野浦~小倉方面」に運行する路線のうち、どれが門司港駅に乗り入れるか?というのは、なかなか頭に入ってこない…(←あくまで個人的な感想です)。

バス停の行先案内の部分(通常は、このバス停から出るバスの行先方面が入る)を使って「レトロ周遊バス」のルートが案内されているが、その下には「休止します」の貼り紙があり、ややちぐはぐ…。

かつては、このバス停に下関駅行きの「急行」の時刻表が掲示されていて、県境の向こう側にある未知なる世界(←当時)に思いを馳せることができた…。
(つづく)
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続・一週間に一本だけ(8)

2010年09月18日 |    ┣ 一週間に一本だけ
(つづき)
北九州市門司区の「恒見営業所」バス停。

門司区の周防灘側の南部に位置する。
セメント産業で栄えた恒見地区は、かつては映画館もあるほど賑わっていたそうだ。

現在はその頃の面影はないものの、バス路線としては、門司港地区への「40番」、大里地区への「60番」(淡島神社経由)と「47番」「48番」(桜ヶ丘経由)、小倉方面への「10番」「110番」(小倉南区経由)と「恒見急行」(大里ランプ経由)、近隣の沿岸部(井の浦方面)への「10番」「47番」「48番」などが走り、「IIK」「ITK」は依然高い。
また、かつてはここから「曽根新田行き」なども運行されていた。
「10番」「40番」「60番」と、キリの良い番号が多いことからも、ここが「拠点」であることがわかる。

なので、このバス停に一週間に一本だけしかバスが来ないという訳ではないのだが、ここを始発として、2つの「免許維持路線」が走っている。
一つは日曜日5時47分発の「15番」(中吉田を経由せず、新道の沼小学校前から、沼団地、寺迫口、湯川を経由して浅野に至る)と、もう一つは、日曜日22時04分発の「10番」(上吉田二丁目交差点から旧道に入り、吉田団地を複乗せずに浅野に至る)である。

小倉南区の寺迫口交差点から北東側の沼~吉田地区は、県道門司行橋線の背後に形成される複数の住宅団地(沼団地、四季彩の丘、吉田団地、下吉田団地)にバスが乗り入れている。
仮に、小倉都心部から各住宅団地と恒見営業所への系統を単独で一時間1~2本程度走らせたとして(沼団地行き、四季彩の丘行き、吉田団地行き、下吉田団地行き、恒見営業所行き…のように)、各系統が全て単独で採算が取れれば問題ないのだろうが、実際はそういう訳にはいかず、また、それをやると、小倉~沼団地口あたりまでが供給過剰となってしまいそうである。
そういう訳で、少ない本数でいろんなところを結ぶことが試行錯誤された結果、現在は、(1)吉田団地を複乗して恒見、(2)沼団地を複乗して四季彩の丘、(3)沼団地を複乗して下吉田団地、という概ね3系統に落ち着いている。
恒見営業所を出る2つの免許維持路線は、その試行錯誤の「残骸」と見ることもできそうである。

福岡地区だけでなく、北九州地区でも昨年「免許維持路線」の大量廃止が行われた。
恒見のこの2路線は、お膝元というか営業所に近い場所を走るからということなのか、住宅地の開発などで今後復活の見込みがあると判断されてきたからなのか、理由はわからないが、ひっそりと運行を継続していた。
高い「IIK」「ITK」に加えて、「免許維持路線」の多さ(?)も個人的にはこのエリアの魅力だったのだが、残念ながらこのうち1系統が、井の浦方面への支線とともに「廃止候補」に挙げられている。
(つづく)
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みなもとのよりみち(8)

2010年09月17日 |    ┣ みなもとのよりみち
(つづき)
複乗(復乗?)シリーズの8回目は、北九州市門司区の「柄杓田」バス停。

現在ここを通る路線は、
「40番」(門司港駅~黒川~柄杓田分道~柄杓田~柄杓田分道~伊川~畑~恒見営業所。柄杓田を複乗しない便もあり)
「43番」(門司港駅~黒川~柄杓田分道~柄杓田)
「63番」(戸畑駅~井堀~金田二丁目~小倉駅前砂津~原町~門司駅前~淡島神社前~伊川~柄杓田分道~柄杓田)
の3つで、「40番」にとっては複乗(寄り道)ポイントであり、「43番」「63番」にとっては「狭義の終点」であるという二面性を持つ(「九州がんセンター」や「沼団地」なども同様)。

バス停の行先案内にある「63番」の「緑ヶ丘中学校行き」と、「40番」の「西海岸二丁目行き」は現存しない。
大里地区の「緑ヶ丘中学校下」は、「桜ケ丘団地下」などとともに、以前は「広義の終点」であったが、現在はこれらを終点とするバスはない(と思う)。
門司港地区の「西海岸二丁目」には、現在バス路線自体がない(もし現存していれば、「Day Tripper」候補であったのだけど(笑))。

喜多久」と「柄杓田」は距離的にはあまり離れておらず、海沿いの道路でつながってもいる(この間をバスが通れるかは微妙ですが)のだが、門司港地区へのアプローチは大きく異なる。
また、門司港地区としか結ばれていない「喜多久」と比べると、「柄杓田」は、「IIK」「ITK」ともに高く、また、周防灘沿いの末端部でありながら廃止候補にも挙がっていない。
利用者数の差はもちろんあるのだろうけど、それ以外にも、本線との距離や、中心部へのつながり方など、いろんな要素が重なり合っているといえそうだ。

右の写真の奥のバスが通っていないほうは漁港の風情がとても心地よい場所なのだが、近年は付近の道路整備が目覚ましく(「42番」の大積から喜多久に至る経路も、大部分が新道に乗せ換えられている)、本線(県道門司行橋線)上の「柄杓田分道」バス停付近(交差点の名称としてはここが「柄杓田」)から複乗区間の途中のバス停である「上中條」付近までは、この場所にここまで広い道路が必要なのか?という感じになっている。
(つづく)
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シューテングスター(57)

2010年09月16日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
北九州市門司区の「喜多久」バス停。
JR門司港駅との間を結ぶ門司ローカルの「42番」の「狭義の終点」であり、「エンギモノ」度もかなり高い名称である。

「門司」といえば、JR門司港駅周辺の「門司港レトロ地区」のイメージが強いと思うのだが(小倉都心部と門司港地区を結ぶバス路線も多数運行されている)、門司区は、JR門司駅周辺(大里地区)にもう一つの中心商業地を持ち、さらに、関門海峡だけでなく周防灘にも面していて、多様な表情を持っている。

周防灘側の北部(青浜、白野江、そしてここ喜多久など)からは、門司港地区へのバス路線がある。
周防灘側の中部(恒見~柄杓田付近)からは、区内の二大商業中心(門司港地区と大里地区)と小倉都心部のそれぞれにバス路線がある。
周防灘側の南部(恒見地区)は、小倉南区と接しており、小倉南区を通って小倉中心部へのバス路線がある。

このように、門司区の周防灘側のバス路線は、ローカル線ではありながら「いろんなところとつながっている感じ(ITK)」が、長閑な風景と合わせて個人的には好きだ。
「ITK」が高ければ、来たルートとは違うルートで帰ることができる可能性が高まる訳で、効率の良い(←?)旅を行うことができる。

ただ、ここ喜多久をはじめとして、太刀浦、青浜、井の浦地区など、末端部分は廃止候補となってしまっており、今後の見通しが不透明になっている。
「ITK」をいつまで感じ続けることができるだろうか。
(つづく)
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エンギモノ(32)

2010年09月15日 |   ┣ お宝と縁起物
(つづき)
福岡県春日市の「千歳町公民館前」バス停。

春日市コミュニティバス「やよい」の「春日原線」が停車する。

全国有数の人口密度を誇る春日市だが、バス路線の密度もとても高い。

春日市の西鉄バスの路線網を大まかに見ると、
2番」が市のほぼ中央部を東西に横断し、
42番」が市のやや西側を南北に縦貫し、
45番」が北部をL字型に走り、
6番」が市の南部を逆L字型に走り、
1番」が「2番」と「6番」を補完するようなルートで走っている。
(なお、ここでの方角は「福岡仕様」というか「西鉄仕様」なので、実際の方角とはややズレがあります)。

そして、上記の西鉄バスが走っていないエリアに「やよい」の5路線がくまなく走っている訳だが、最近ウェブでも公開が始まった西鉄の路線図(「やよい」のルートも載っている)の「H」や「K」の図を見ていただければ、そのきめ細かさをおわかりいただけると思う。
これを、例えば福岡市南区に当てはめてみるならば、高宮駅~高宮三丁目・四丁目~大池~寺塚方面や、南大橋地区や、柏原2~3丁目の丘陵地の住宅地や、老司大池周辺など、現在バスが走っていない地域にも全てバスが通っているようなイメージである。
市域が小さく、かつ、人口密度が高い春日市だからこそできることなのかもしれない。

現在、春日市では、上白水のゴルフ場の一部を開発して住宅団地と商業施設が整備中だが、いずれはそこにも「やよい」が乗り入れることになるかもしれない。
ただ、現在の「やよい」は5路線ともに一周の所要時間が同じ(35分)に揃えられていることから、ひとつの路線のルートを変えるだけでも、全線で見直しが必要になりそうだけど。

なお、「やよい」の「春日原線」は、春日大橋~春日公園三丁目のあたりで、かつての西鉄の「12番」(乙金~白木原~惣利南口~月の浦)のルートを走っており、「12番」の廃止は、「まどか」だけでなく「やよい」誕生の契機のひとつにもなっている。

「千歳町」の周囲には「光町」に「宝町」と、縁起のよさそうな地名が並ぶ。
でもよく考えてみたら、地形や風景に由来しない地名で、「呪いが丘」とか「憎しみが丘」とか「痛町」とか、「縁起が悪い」地名はあまりないのだけど(あったとしても、時が経つにつれて淘汰されてきたと思われる。関西には「苦楽園」という高級住宅地がありますけどね)。
(つづく)
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2010年9月21日ダイヤ改正(1)

2010年09月14日 |   ┣ ダイヤ改正2010
博多大井郵便局(博多駅前の博多郵便局の集配機能が移転してくる)の開業に伴い、「快速39番」の一部を、各停の「大井町、二又瀬経由」に振り替えるとのこと。

今年6月26日のダイヤ改正にて、それまで、福岡空港~豊二丁目間で、大井町と二又瀬に停車する普通の「39番」と、これらには停車せず空港通りを走る(福岡空港と豊二丁目の間に停留所はない)「快速39番」があったものが、全て後者の「快速」に統一された。

当時の記事では“それだったらあえて「快速」という種別を付けずに単に「39番」として走らせてもいいような気もする”と書いていたのだが、それが行われなかったのは、今回の改正で再び大井町と二又瀬を通る「39番」を復活させることが念頭にあったということのようだ。
(つづくかも)
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続・ひっそりと(7)

2010年09月12日 |    ┣ ひっそりと趣に赴く
(つづき)
今年7月から供用開始した「キャナルシティ博多」の高速バスのりば。

100円循環バス外回りが停車するワシントンホテルの前の「キャナルシティ博多前」の向かいの駐車場の中に立って(建って)いる。
なお、実際のバス停の表記や西鉄の時刻表検索サイトでは、市内線のバス停は「キャナルシティ博多前」、高速バスは「キャナルシティ博多」という分け方をしている。

ひっそりとした佇まいに反比例して、「IIK」はとてつもなく高い(笑)。
(つづく)
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