亮子&吉熊さんのサイトに
「まんが日本昔ばなし」のエンディングテーマについて書かれていた。
私はこの曲の「夕焼けこやけでまたあした またあした → いいないいな」の部分の展開(「→」のところ)が好きである。
楽しい気持ちで遊んでいてふと気づいたらいつの間にか日が暮れていたような感覚、もしくは、夏が終わってはじめて長袖を着る日の風のような感触…。
どう説明してよいのかわからないが、この少しだけ悲しげで胸騒ぎがしそうなテイストがとても心地よい。
同様の感情を抱く曲として、PUFFYの「渚にまつわるエトセトラ」のAメロとBメロの間「~飛び交うカモメはBOAC → メリケン波止場で~」への展開なども好きである。
こんなことを考えていたらある曲を思い出した。
今からもう30年近く前だと思うが、私がモノゴコロついて間もない頃に聞いていたフマキラーの植物用の殺虫剤「カダン」のCMソングである。
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これは 葉の汁を吸うアブラムシ
これは 葉っぱの色が悪くなるハダニ
黒い斑点、黒星病 白いカビのうどんこ病
褐斑病は葉を枯らすのです
カダンカダンカダン お花を大切に
カダンカダンカダン お花を大切に
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というような歌詞である(かなり前のCMソングだが、心に残っている方も多いらしく、容易に歌詞が検索できた)。
この曲は「~褐斑病は葉を枯らすのです → カダンカダンカダン~」の部分で、明るい曲調からなぜか急に短調の物悲しい感じへと変化する。
子供の頃はこの展開が怖くて泣いたこともあったみたいだ。
今から思えば、「別に泣かなくても…」と思うが、それだけ衝撃的であったのだろう。
そして、その後の音楽の嗜好に多大な影響を与えた一曲であったことは確かなようだ。