INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

く・ふ・う(8)

2009年04月08日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
福岡市中央区の「赤坂門」バス停(明治通り東行き)の時刻表。
博多駅交通センター1階5番乗り場姪浜駅南口同様、「オリジナル様式」である。

通常のバス停では、「時刻表のシステム」(←?…適切な用語がわかりません…)からプリントアウトしたものをそのまま掲示しており、同じ「博多駅行き」でも"スロープ付きバス"や"終点が三井ビル前ではなく博多口(A乗り場)のバス"など、少しでも"イレギュラー"なものは通常の「博多駅行き」とは別の列に表示される。

一方、この赤坂門の「オリジナル様式」では、「博多駅行き」はすべて同じ列に表示され、"スロープ付きバス"や"博多口行きのバス"は文字色を変えたり記号を付けたりテキストボックス(?)に注釈を記したりして表示しており、「駅における電車の時刻表」に近いものとなっている。
3番 特別快速」についても、"天神大和証券前に停車するもの"と"停車しないもの"を同じ列に表示し、文字色で区別している。

好みの問題なのかもしれないが、個人的にはこの方式のほうがわかりやすい気がする。
通常の形式では、"イレギュラーな系統"が少し離れたところに出てきたり、違う段に掲示されていたりして、見る人にとって「優しくない」ケースが多いのも事実だし、何の違いもないのに違う列に表示されているような例もある。
もちろん、同じ方面に向かうからといってなんでもかんでも同じ列に入れてしまえば、文字色や記号や注釈が増えすぎて逆にわかりにくくなってしまうことは想像に難くなく、「同列表示」にも程度の問題があるのは事実である。
また、このようなオリジナル様式をすべてのバス停でやろうとするとたいへんな手間がかかりそうであり、仮にできたとしても頻繁にダイヤ改正が行われる現状ではその後のメンテナンスがとても煩雑で、オリジナル様式の掲示も一過性のものになってしまう可能性が高い(でも考えてみれば、かつては時刻表は全て手書きだった訳なので、物理的にできないことはないのだろうけど)。
加えて、「どの列とどの列をまとめれば利用者にとってわかりやすいのか」という一種の価値判断も必要となり、作成担当者のセンスも問われることになるし、各営業所が勝手にオリジナル様式を作成したら、見た目がバラバラなものとなって逆に混乱を引き起こす危険性も孕んでいる。

このようなマイナス要因も考慮したうえで、都心部100円エリア+天神・博多駅から100円エリアなどに範囲を限定して、統一の書式で「オリジナル様式」を導入してほしいと思うのだが、いかがだろうか。
(つづく)

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2 コメント

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Unknown (ひろし)
2009-04-08 18:18:43
こういった「オリジナル」の時刻表は、大ざっぱに言うとプラスチックフィルムに印刷されている(以前は、フィルムに、時間のシールを張り付ける形式であった)。
特殊な感熱紙にプリントする「一般的な」ものよりもはるかに見やすいのは明白であっても、コストや手間は相当なものであり、そうなると「すべてのバス停に」というのは非現実的でしょう。

>各営業所が勝手にオリジナル様式を~
今のところ、特定の場所で一括印刷する形式らしいので、このようなことはあり得ないでしょうが、個別に印刷という形式に切り替わった場合、「見た目がバラバラなものとなって逆に混乱を引き起こす」ことは最早想像するまでもなく、実行に移すべきではありません。

あと時刻表内の「スロープ付きバス」という表記も、なるべく早く止めて頂きたい。
…というのは、スロープ付きバス」と表記してあっても、そうでない車両が運用に入っていて、あてにならないこと。
最近は中型・大型問わず半数以上の車両にスロープが付いていること。
また、今年はスロープのない古い車両が少なくとも100台以上が廃車見込みであること…などからです。
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Unknown (soramame)
2009-04-08 22:29:35
ひろしさん、こんにちは。

時刻表にはスロープ付きと書いてあっても、スロープ付きバスが来ないことがあるんですね。
車両に関しては全く疎いため知りませんでした。

ちなみに、赤坂門の時刻表は、従来の「オリジナル様式」(プラスティックフィルム)ではなく、紙に印刷したものです。
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