

福井~金沢はL特急で50分、あっという間だった。
まずは帰りの新幹線の確認をした。この時初めて、東京まで2時間半の「かがやき」は全車両指定席だということを知った。
この時期は自由席でも空席が多いので、指定席の料金がもったいない。40分よけいにかかるが18時7分発の「はくたか」に決めた。
さてどこへ行こうか。
ずいぶん昔だが金沢と輪島を旅したことがあり、その時に行ってない「ひがし茶屋町」に決めた。
駅舎を出ると「鼓門」の威容が目に飛び込んできた。これが見たかったのだ!
金沢で盛んな能楽の鼓をモチーフにしているらしい。なるほどくびれた木組みが鼓の持ち手に見える。
斬新でありながら和のテイストを漂わせ、とても美しいフォルムだった。
アメリカの旅行雑誌のウェブ版で「世界で最も美しい駅ランキング」で日本で唯一選ばれたそうだ。
ひがし茶屋町はタクシーで10分くらいだったろうか。
通りの入口にあった説明板をそのまま引用する。
藩政時代、金沢城下への入口にあたる北国街道の浅野川・犀川両大橋界隈には、お茶屋が建ち並んでいた。
文政3年(1820)になり、、正式に加賀藩の許しを得てこの「ひがし」の茶屋町が犀川外の「にし」とともに開かれ、以来城下随一のにぎわいを見せた。
通りに面して1階を揃いの出格子、座敷を備えて背の高い2階を吹放しの縁側とする姿のお茶屋が並ぶ町並みは、藩政末期以来の茶屋町の特徴を良く残している。
今も夕暮れ時には芸妓衆が行き交い、どこからともなく笛や三弦の音が聞こえる風情あふれる茶屋町である。


メインストリートから路地に入り、格子窓から覗いて感じの良さそうなカフェ「ゴーシュ」でお茶することにした。
履き物を脱いで畳の間に上がり掘りごたつのテーブルという寛げる店内だった。
先客はなく(2階で物音がしてたので、そちらも店ならいたかも)通りに面した席についた。
そこで厚かましいお願いをしてみた。
「デジカメのバッテリーが切れたので、お茶している間充電をさせていただけませんか?」
「どうぞどうぞ。コンセントは奥の席の下です。混んできたらこちらに移られた方がいいと思います。たぶん大丈夫ですけど(笑)」
こちらに気を遣わせない言葉で快諾していただいた。
実は「感じの良さそうなカフェ」というのは、充電をお願いできそうな、それを許していただけそうな感じというのだった。
もちろんコーヒーも手作りチーズケーキも美味しかった。
店内撮影もブログアップも許可をいただいたので茶屋町より大きい画像でアップしよう。
夜はジャズバーになるようでたくさんのボトルと、店名になったと思われる「セロ弾きのゴーシュ」の絵が架かっていた。
どうもありがとうございました。
履き物を脱いで畳の間に上がり掘りごたつのテーブルという寛げる店内だった。
先客はなく(2階で物音がしてたので、そちらも店ならいたかも)通りに面した席についた。
そこで厚かましいお願いをしてみた。
「デジカメのバッテリーが切れたので、お茶している間充電をさせていただけませんか?」
「どうぞどうぞ。コンセントは奥の席の下です。混んできたらこちらに移られた方がいいと思います。たぶん大丈夫ですけど(笑)」
こちらに気を遣わせない言葉で快諾していただいた。
実は「感じの良さそうなカフェ」というのは、充電をお願いできそうな、それを許していただけそうな感じというのだった。
もちろんコーヒーも手作りチーズケーキも美味しかった。
店内撮影もブログアップも許可をいただいたので茶屋町より大きい画像でアップしよう。
夜はジャズバーになるようでたくさんのボトルと、店名になったと思われる「セロ弾きのゴーシュ」の絵が架かっていた。
どうもありがとうございました。


茶屋街の観光を終えると浅野川を渡り、近江町市場に立ち寄って駅まで歩いた。
市場では「いしる(魚醤)」を買った。
楽しみにしていた北陸新幹線は、夜ということもあり疲れてほとんど眠っていて、気づいたら東京駅だった。
帰宅したのは午後11時前だった。
実はこの旅にはとんでもないオチがあった。
帰宅するも夫がいなかった。1日早く帰り、今日は仕事だがそんなに遅くはならないと云っていたので在宅のはずだが。
待てよ…。居間の様子が後で私が出かけた時と何ひとつ変わっていない。
電話は留守電をセットしたまま。テレビの主電源を切ったのもそのまま…。
ほどなく夫から「帰ってる?」というLINEがあり、小一時間して疲れた表情で帰宅した。
自室に入って玄関の鍵を手に戻り、
「これを忘れて福井に行って、昨夜家には入れず都内のホテルに泊まった。」
と云うではないか。
何ということ! 遅い時間だったので管理会社や合鍵を持っている別居の息子に連絡するのも面倒だったらしい。
まぁ、今日の仕事が自宅に戻らなくても支障がなかったのを良しと思うしかない。
最後の最後まで当初のプランとはかけ離れた、夫2泊3日(都内泊含む)、私1泊2日の旅になった。
市場では「いしる(魚醤)」を買った。
楽しみにしていた北陸新幹線は、夜ということもあり疲れてほとんど眠っていて、気づいたら東京駅だった。
帰宅したのは午後11時前だった。
実はこの旅にはとんでもないオチがあった。
帰宅するも夫がいなかった。1日早く帰り、今日は仕事だがそんなに遅くはならないと云っていたので在宅のはずだが。
待てよ…。居間の様子が後で私が出かけた時と何ひとつ変わっていない。
電話は留守電をセットしたまま。テレビの主電源を切ったのもそのまま…。
ほどなく夫から「帰ってる?」というLINEがあり、小一時間して疲れた表情で帰宅した。
自室に入って玄関の鍵を手に戻り、
「これを忘れて福井に行って、昨夜家には入れず都内のホテルに泊まった。」
と云うではないか。
何ということ! 遅い時間だったので管理会社や合鍵を持っている別居の息子に連絡するのも面倒だったらしい。
まぁ、今日の仕事が自宅に戻らなくても支障がなかったのを良しと思うしかない。
最後の最後まで当初のプランとはかけ離れた、夫2泊3日(都内泊含む)、私1泊2日の旅になった。