goo blog サービス終了のお知らせ 

言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

散歩点描 43 鬼大師像拝観

2021年11月22日 | さんぽ
14日に図書館に行った時、ロビーに貼ってあったポスターに目が留まった。
深大寺で「鬼大師」という胎内仏が205年ぶりに公開されるとのことである。
深大寺には平成29年に国宝に指定された東日本最古の白鳳仏があるが、まだ秘仏があったのか。
帰宅して夫に伝えると「自分も見たいので一緒に行こう」と言われた。
火〜金に仕事で福岡、佐賀に出かけるので、帰宅した翌日の土曜日に行くことにした。
ところが、金曜日深夜に帰宅し、土曜日は「疲れていて気乗りがしない。明日にしよう。」と言われた。
翌日曜日、「天気が悪くて寒そうだね。自分は見なくてもいいかなぁ。」などと呟く。
ちょっと!ちょっとちょっと!!anger
夫が出張中の平日に、さっさと一人で行くべきだったのだ。
最終日の日曜の午後、一人で出かけた。
西門の坂を下りると、「列の最後尾」の札を持った係員がいて長蛇の列だった。
考えが甘かった…。
少しずつ進んで20分ほどした頃、塀に「期間延長 23日(火)まで」の貼り紙があった。
23日は祝日だが、明日の月曜日なら人出は少ないはず。出直そうか…。
しかし、これまで並んだ20分がもったいないし、天気予報では明日は雨になる。
結局1時間半並んで拝観した。
鬼大師は、金色の二重の厨子(ずし)に納められ、高さ15センチほどの像だった。
深大寺ホームページから引用すると、

その丈、五寸ばかり、両足の爪先を立て、膝を付き前こごみに座したる裸形の夜叉のごとし・・・
その様、異形にして恐ろしき容体、まことか降魔(ごうま)の像といえるも よろしきなり・・・
この降魔の像は元来慈恵大師木像の腹籠(はらごめ)のよしなり・・・ 


とある。
ポスターは後ろ姿で、版画は面長長身になっているが、実際の像は顔も躰もぷくりと丸みがあり、恐ろしき容体というより愛嬌すら感じさせた。
参道の蕎麦屋はどこも満員で行列ができていた。
人出が完全に戻った感じである。