スティーグ・ラーソン著『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上・下)』 早川書房 2009.7.15 初版 1,619円+tax
オススメ度:★★★★★
ミレミアム3は公安警察の陰謀を暴く諜報ミステリーと裁判小説?ともいえる展開となる。
ある連続殺人事件の容疑者となったリスベット・サランダルはマスコミによって“小学生の頃から暴力的で、精神を病んでおり、売春容疑で何度か検挙され、悪魔教を崇拝するレズビアン”の連続殺人鬼と報じられる。
ミレミアム3ではこうした彼女の嫌疑を晴らし名誉を挽回する壮絶な戦いが描かれる。
シリーズを通してのテーマは「虐げられた女性の解放」であることは明白。女性の尊厳を傷つけるあらゆる男たち、機関・組織、国家に対して敢然と立ち向かうミカエルとリスベット、そして彼らの仲間たち。
本編で繰り広げられる公安警察、刑事警察、更にミカエルや彼を支援するセキュリティー会社間のエスピオナージ戦は圧巻だ。
ミレニアムはすべて未読です。
レビューを拝見し、やっぱり読まなければ!と確信しました。
会社の上司も絶賛してましたので。
しかし積ん読本も多数たまっていて、自分の読書スピードが追いつかない(涙)
出来ればまとまった時間がある時(GWとかお盆休み、とか)に一気読みされるのをおススメいたします。
読みだすともう止めることが出来ないこと請け合いで、他の本に手を出そうなんて金輪際思わないですよ♪
先の別のレスにも書きましたが、生涯を通じてこれほどのめり込む小説はめったにないかと思います。
読まれましたらまた是非ご感想をお聞かせください。
教えていただいて感謝!
内容や人物造形などの緻密さや迫力、完成度はもちろんですが、随所に出てくる如何にも北欧らしいクールミント風味な日常風景や人間関係が、実にいい味を加えていました。
読み終わっちゃったのが残念です。
第4部が読みたかったですねえ・・・。
楽しまれたようで、よかったよかった!
ま、第4部も、と思うのは人情、というものですが、巻末の解説にもありましたが多分サランデルの行方不明の妹かなんかの件になるみたい?であまり興味がわかないというか何というか。
ここらで余韻を残し?終えるのが花でしょう。
それにしても惜しい作家を亡くしたものです。
min-min さん、ただただ、
ありがとうございました、
とお礼を申し上げるしかありません。
第2話の感想もまだ書いておりません。