sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

女より女らしい?

2017-04-26 | Weblog
手芸が全くダメなのにかぎ針編みだけは大好きで偏愛しているわたしなので
編み物映画と聞いたら見ないわけにいかない気分だったんだけど
予告編観たり前情報を知るにつけ、嫌な予感で見に行く気にならない。
そもそもわたしは「女より女らしい」という言い方がなんとも嫌いなのです。
母性溢れる、女性になりきって、そういうことが女より女らしい、って。。。

>生田斗真演じる「女より女らしい」トランス女性、
>『彼らが本気で編むときは、』

一部抜粋しかし、本作ではトランス女性をメインに扱い、同性愛(後述)にもふれながら、トランスジェンダーとシスジェンダー(身体や社会的性別に対して性同一性に違和がない状態を指す)、同性愛と異性愛の、それぞれのあいだの差異や他者性をあまりにも軽視していると言わざるを得ない。自分たちと異なるジェンダー、セクシュアリティを持つ人々とのちがいに目を向けている気配はなく、男女ふたつの性別と異性愛のみが「普通」とされる、ヘテロセクシズムの社会になじんだトランス女性が登場しているだけ。既存の社会における家族観、女性観、母性観が揺らぐことはない。なぜなら、本作で唯一登場するトランス女性の人物造形は「女より女らしい」うえ、彼女が築くのは既存の男女一夫一婦制の婚姻関係という、ありふれたものだからだ。そこには多様性がない。

荻上直子監督は「かもめ食堂」は嫌いじゃないんだけど、
「バーバー吉野」は微妙で「めがね」はだめだった。
もう、わたしには無理かなぁこの監督、と思う。
それでもこの前の「しあわせのパン」の監督よりはマシだけど。(名前も覚えてない)
ゆるふわ映画って、単に独りよがりの無神経な甘い映画だったりして、
それが丁寧な生活とか優しい関係とかを中心に描かれているだけなら問題はないけど、
差別に切り込むには、甘すぎるし、単純すぎるし、
すかすか雑すぎるんじゃないのかな。

ツイッターにあった他の人のひと言感想。
>一切事前情報を得ないようにして映画を見て、
>次いでこのインタビューを読んだことで、
>「『自分には偏見はない』と思っている人間の持つ暴力性が一番やっかい」
>という感覚をまた新たにしてしまった次第。
>「偏見のない視点」よりも、
>「偏見を相対的な存在としてとらえる視点」の方が必要では、と思う。

「偏見がない」と言い切る人間に限って、いろいろジャッジするんですよね。
だって自分に偏見はないんだから、と信じこんでるから・・・。
自分は偏見はない、自分は人の傷がわかる、とかいう人に限って
人の傷や痛みに、無神経なさわり方するからなぁ。

見ないで文句言うのはなんなので、これは映画カテゴリに入れず、
そのうち見てから感想書こうと思います。

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