
写真集の見方は色々あると思うけど、というか好きに見たらいいと思うけど、
堀江敏幸さんの小さい黒白写真の写真集を見てる時は、
かなりわかりやすい感じで小説を読むのと同じ感じだなと思った。
小説の中の1ページだけで名作小説として成立することはなくても、
名作の予感のある1ページはたくさんあって、
複雑な小説は1ページ1ページがストレートに繋がってるだけじゃなく
あちこちと呼応したりするし、
単独で詩のようなページもあるかもしれないし、
この写真集の1枚1枚の写真もそういう感じで、
文学者の作った写真集だなぁととても思いました。
もちろん写真も悪くないし、1枚でもいいものはあるけど、
写真自体は地味です。1枚の中にドラマがつまってるような写真ではない。
単独の写真の力と言うより構成のよさかな。編集的にとてもうまいと思う。
細くて少しだけクラシックな飾りのない書体で書かれたような小説、
のような写真集です。
繊細で端整で、こだわりも美意識もとても複雑に整ってる人ですが
それのどこにもあざとさがないのがすごいなぁと思う。文も写真も。
それは、舌を巻くほど韜晦がうまい、のではなく、
これが彼の自然なんだろうなと。大人やなぁ。
ストイックな人と思うんだけど、厳しさは感じないし、
人を伺い見るようなところ、ジャッジするようなところが全くなくて、
静かで淡々としています。
こういう大人になりたかったなぁ。
いい写真集だと思います。
堀江敏幸さんの小さい黒白写真の写真集を見てる時は、
かなりわかりやすい感じで小説を読むのと同じ感じだなと思った。
小説の中の1ページだけで名作小説として成立することはなくても、
名作の予感のある1ページはたくさんあって、
複雑な小説は1ページ1ページがストレートに繋がってるだけじゃなく
あちこちと呼応したりするし、
単独で詩のようなページもあるかもしれないし、
この写真集の1枚1枚の写真もそういう感じで、
文学者の作った写真集だなぁととても思いました。
もちろん写真も悪くないし、1枚でもいいものはあるけど、
写真自体は地味です。1枚の中にドラマがつまってるような写真ではない。
単独の写真の力と言うより構成のよさかな。編集的にとてもうまいと思う。
細くて少しだけクラシックな飾りのない書体で書かれたような小説、
のような写真集です。
繊細で端整で、こだわりも美意識もとても複雑に整ってる人ですが
それのどこにもあざとさがないのがすごいなぁと思う。文も写真も。
それは、舌を巻くほど韜晦がうまい、のではなく、
これが彼の自然なんだろうなと。大人やなぁ。
ストイックな人と思うんだけど、厳しさは感じないし、
人を伺い見るようなところ、ジャッジするようなところが全くなくて、
静かで淡々としています。
こういう大人になりたかったなぁ。
いい写真集だと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます