sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

本を読むって

2016-06-08 | 本とか
わたしにとって、本を読むというのは主に小説を読むということで
(たまに詩やノンフィクションも読むし図鑑も好きだけど)、
なんとなく、みんなそういうもんだと思ってきたんだけど、
最近、わたしの読む本は小説が多いねって言われて、え?と思ったのでした。
ああそうか、本って小説以外もいっぱいあるんだった。当たり前だけど。

読書家と思うある知り合いが、あまり小説を読んでいない人で、
わたしって本=小説くらいの勢いで小説ばかり読んでたけど、
偏ってるんだなぁと、認識を新たにした、今頃、この年で。笑
でもやっぱり読むのは小説が多いし好きですね。
必ずしも物語が好きだからというわけではなく
ディテールを積み上げた静かな小説も好きだし
詩のような言葉やイメージの美しい小説も好きですが、
読んでるものの多くは色々な物語があって、それを楽しんでいます。

映画や小説におそらく平均的な人たちより少し多めに接してると思うけど、
そこで数え切れないたくさんの人やその人生を見てきたのに、
それらは一体自分の中のどこをどう通ってどこに行っちゃったのかと思う。
面白い物語を読むたびに、
自分自身は何十年かかって結局一つの凡庸な人生しか生きられないのに
その何倍も豊穣な人生を、いくつもいくつもこうして読んで、
それらを味わったあとに、その数え切れないたくさんの人生は、
自分の中のどこにたまっているんだろうと思う。

自分の頭の中は、いつも、ぽかんとからっぽな時が多いんだけどなぁ。