sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

お風呂で読む旅の本

2014-01-25 | 本とか
少し前に、最近、旅の本ばかり読んでるんです、と言った人がいて、
旅の本、という響きは素敵だなぁと思うものの、
旅行記や紀行文でも、特に好きなものはあまり思い浮かばないなぁと
ぼんやり聞いていました。
でも、しばらくして家の本棚の整理をした時に、ふと思い出して
旅行に関する本って何か持ってるかな?と探してみた。
思ってたよりはありました。数冊だけど。
そのうちの二冊が、クレタ島とアイラ島の、先日のブログに書いた本です。
あと、なんだか切実なアジアバックパック失恋旅行の本やら、
もちろん沢木耕太郎の本やら、他に数冊。

自分は旅行は特別に好きな方ではないと思います、
めんどくさいと思ったりする。
滞在型の旅行の方が好きで、パリにひと月近くいても、
ひたすら毎日歩き回ってただけ、ということもあったし、
観光もせずずっとリゾートのプールサイドにいるだけ、というのも多かった。
壮大な自然にも、過去の偉大な文明の遺跡にもあまり興味がなかった。
というか、、それを見て、ほーう!とありきたりに感動するだけの
自分の薄っぺらさがいやになるので見たくなかったのかもしれませんが。
(あー、やっぱややこしい人間ですねわたし。)

だから田中小実昌が知らない異国の街を、
バスでぶらぶらするだけの旅行記みたいなのしか、
あんまり読まなかったんですけど、(田中小実昌はいい)
この前、人に旅の本をもらって、
そういえばわたしの好きな沢木耕太郎の「天涯」シリーズも
旅の本だよなぁと思ったり、
家の本棚を見ると思ったよりは旅の本があったりで
なんとなくそういう本を読んでます。

それでこの頃、お風呂で旅の本を読んでいて、
今日は沖縄と、カナダに行きました。
沖縄ではヤンバルのイタジイの熱帯らしい森を歩き、
カナダではビクトリア時代の衣装を着けてのお祭りを、
ぽかんと口を開けて眺めました。(頭の中で)

お風呂で本を読むのはいいです。旅の短い本がいい。
1時間くらい、湯気の中で、ぼーっとのぼせかけながら、
知らない土地の話を聴いて見て、驚いたりするのは、楽しいです。

何年も、頭が落ちつかなくて本を読めない状態だったので
焦らずに、少しずつ楽しんで本を読むと云う喜びを
久しぶりに味わって、かみしめています。