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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

ヨーガンレールの食堂@小さい贅沢

2007-11-18 | 本とか
ネット本棚というのがあって
ここを始めて少しした頃
わたしも作り始めました。
本の感想文の場所、という感じです。
でも40冊ほど書いた後
パソコンの調子がおかしくなって
覚えさせてたパスワードが消え、
なぜかいつものパスワードは入力できず
思い出せなく、
書き込めなくなっていました。

1年も経ってこの前、ふと思い立って
自分の本棚のプロパティを見たら
パスワードのヒントが見つかり
無事ログインできるようになりました!

書評や映画評を書くのは、実は苦手です。
ありきたりのことを書きたくないし
かといって、ひねくりまわした感想を
書くのもいや。
オリジナルな感想を書けるとは思わないけど、
大好きな友達に伝わるような言葉で
友達のこころに届くことを書きたいと思うのですが
難しいですね~。
何書いても、結局自己紹介になっちゃう。
このブログもそうよね・・・。
すみません、自己紹介の押し売りばかりで。

本棚「小さい贅沢」はここ。
小さい贅沢
このブログ左下の方、「リンク」にも載せています。
読書の秋です。お暇なときに覗いてください。

ええと「ヨーガンレールの食堂」という本の感想を
この「小さい贅沢」本棚に、今日追加しました。
同じモノですが、ここにも貼っておきます。

噂には聞いてた、ヨーガンレールの社員食堂。
その本が出てたので即買い。
1月6日~12月28日までの毎日のメニューが、
小さい写真と簡潔な作り方説明と共に載ってる本で、
すごく気に入った。
一見、カフェめしっぽいベジタリアンフードだけど、
はるかに丁寧に作られていて、
不特定多数の人への料理じゃなく、
特定少数の人たちへのエネルギーのこもった料理なのだと思います。
お弁当やカバンの中身など、
小さい世界を覗くのがすごく好きなわたしに、
この本はまさにうってつけなだけでなく、
料理本としても中々使えるのです。
多分料理初心者には、
この簡潔な説明でお料理するのは難しいだろうけど、
大雑把なわたしには充分なので。
ヨーガンレールの服や理念は元々好きで、
共感していたけど、ますます好きになりました。
中学生の息子は、これを見て、
ファッションも何も知らないくせに
「将来はヨーガンレールに勤めたい」なんて言ってます。

それはそれ、

2007-09-01 | 本とか
なくなるものは、なくなってしまって仕方ないと思います。
滅びるものも、仕方ない。
個人の記憶だけじゃなくて
絶滅危惧動物や、古典の芸能芸術。

なくなって、記憶の中にもなくなるのなら
それはそれで、ただ、それはそれだし

誰かが覚えていて、つらかったり切なかったりするなら
それもそれで、それもそれだし。

決して厭世的なんじゃなくて、
ただ、それはそれ、って思う感じ。
人間の感傷や正義感やモラルなんて
どんなに正しく良いものでも
長い時間の流れの中では、
それはそれだけのもの、と思うので。

でもセンチなわたしは、
個人的に記憶を残す努力は誰よりも未練たらしくするし、
個人を超えて、絶滅危惧動物も古典芸能も人類ある限り
何とか残さなければと思うし、
それを仕方ないと思わない人を全く正しいと思うし、
そのための活動をする人を応援し、尊敬してはいるのですが、

それはそれ、と心の奥の、静かで動かない部分で思っているのです。
残るものは残ればいいし、
残らないものは残らないのが仕方ないこと、と。
やがて一万年もしたら、みんななくなる。

なくなっていなくても
少なくとも、わたしはいないし
わたしの貧しい想像力もそこまで追いつけない。

・・・というような誤解を受けやすいことを
考えていたら、
ちょうど読んでいた梨木香歩(大好き)の本
「ぐるりのこと」にこんな文章が。

> しようがない、と肩を落とすことと、しようがないなあと、ため息をつくことは、まったくニュアンスが違う。こういうことは日本語の使い手でない人には説明しにくいところだ。しようがない、というのは、他に選択肢がないことを不承不承認識した、落胆を含んだ言葉だが、しようがないなあ、の方は、あきれた感じと、本来つきあいきれないものだけれど、つきあってゆくよ、という、相手の存在を許して丸ごと受け入れる感じがあって、これは中々英語に翻訳できない、日本語、或いは日本人独特の言語どと思う。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
わたしの思う
「それは、それ、仕方ない」というのと
同じことだなぁと思うのでした。